中小企業診断士の資格維持
大塚商会さんが主催するZoomによるオンライン理論政策更新研修を受講しました。中小企業診断士は5年間で5回の研修が更新要件です。
年に一回は受講しておかないと、夏休みの宿題みたいに後から苦労することになります。
とはいえ、コロナ禍で3密な状態の研修を受けたくはないと、これまで受講を躊躇していました。
そこへ管轄する中小企業庁がオンラインによる研修を時限措置で認めてくれました(^^)
自宅に居て研修要件を満たせるオンラインの研修はとても助かります。
対象者しか参考にならない記事でしょうが、受講の様子を記録しておきます。
良かったら、寄って行ってください。
これは昨年(2019年)の受講の記事です。
こんな記事も書いています。
1.中小企業診断士は人気だが登録更新が必要
中小企業診断士は、ビジネスパーソンなどに人気のある資格の1つです。
私もその例にもれず、会社時代に企画を担当するようになって取得しました。
学んだ知識は実務に役立ちますし、この資格のご縁で副業もやれました(*^O^*)
とはいえ、取るのはけっこう大変な資格です。
一次試験は一発でしたが、二次試験は中々受からず丸3年かかってしまいました。合格率は一次約20%、二次も20%と合計約4%と難度の高い資格です。
しかも、取るのが大変な資格ですが独占事業分野がないので、資格が無くても仕事が出来ます。
そこが同様に難関試験である公認会計士などの独占業務がある資格と違う所です。
登録して希望するとこんなバッジが貸与されます。
さて、苦労して登録しても、維持するには5年ごとに更新が必要です。
更新の要件は以下のようになっています。
登録の有効期間開始日から、5年間の申請日までの間に、専門知識補充要件と、実務要件の両方を満たす必要がある。
・専門知識補充要件
以下のいずれかを合計して5回以上実績を有すること
1) 理論政策更新(理論政策)研修を修了したこと。
2) 論文審査に合格したこと。
3) 理論政策更新(理論政策)研修講師を務め指導。
・実務要件
以下のいずれかを合計して30日以上行ったこと。
1) 診断助言業務等に従事したこと。
2) 実務補習を受講したこと。
3) 実習、実務補習を指導したこと。
さらに詳しい内容は、こちらを参照ください。
今回は、この専門知識補充要件を満たすために、
(1)の理論政策更新(理論政策)研修を受講したことになります。
内輪では理論更新研修と縮めて呼んだりします。
2.理論政策更新研修の内容
理論政策更新研修は、更新要件のひとつ専門知識補充にあたる研修です。
研修は、中小企業庁が定めたテーマを元に指定研修機関が行います。
研修時間は、4時間以上と決まっています。
テーマは、
必須の「新しい中小企業政策について」
と個別テーマをいずれか1つとなります。
今年のテーマは以下になっています。
① 中小企業の事業承継支援
② 中小企業の生産性向上支援
③ 中小企業の国際化支援
④ 中小企業の働き方改革支援
⑤ 中小企業の知的資産経営支援
⑥ 起業・創業支援
⑦ 中小企業の防災・減災対策支援
⑧ ICT導入による生産性の向上と働き方改革推進
詳細は、こちらをご覧ください。
受講料は、大体6,000円+税という感じです。
冒頭でも書いたように、今年は、コロナ禍の暫定処置として、オンラインでの開催も研修として認められました。
中小企業庁:理論政策更新研修機関が実施する理論政策更新研修について、時限的措置としてリモートネットワークによる研修を導入します
当初6月から2ヵ月だったのですが、
中小企業庁:理論政策更新研修機関が実施する理論政策更新研修について、時限的措置としてリモートネットワークによる研修を導入します
その後、措置の期間を来年(2021年)3月末まで延長されました。
中小企業庁:理論政策更新研修機関が実施する理論政策更新研修について、時限的措置としてリモートネットワークによる研修を導入します。(期間延長のお知らせ)
これで、理論政策更新研修が今年も受けれそうです。
こちらは、今年の4月に更新した診断士登録証です。
5年後の更新に向けて研修を積まないと……
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3.大塚商会さんの理論政策更新研修
通常は、所属する診断協会のオンライン研修を受講するのですが、すごい人気であっという間に満席となってしまいました。
そこで、見つけたのが大塚商会さんの中小企業診断士理論政策更新研修です。
HPはこちらです。
今年の12月までの研修予定が公開されています。
その中で私が受講したのがこちらです。
受講日は、2020年11月24日(火曜日)
開催時間は、13:00~17:30(受付開始12:30~)
受講方法:オンライン(Zoom)
今回の参加者はおよそ30名弱だったようです。
講義していただいたのは、清水 詠 先生です。
経歴がかなり変わっています。
出典:受けた研修のZoom画面より
大塚商会でTSM経営支援プロモーション課の課長をされている傍ら
しかも、ランナーとしてもクラブに所属されているということでした。
紹介写真に、走っている姿を載せることからして、インパクト十分ですね。
講義内容は、1,2部に分かれていて
第1部が、「中小企業政策についてとして」
"成長戦略"の視点から読み解く中小企業政策
最近の中小企業の動向を踏まえ、成長戦略の視点から中小企業政策を概観しつつ、中小企業が持続的成長を目指す上で、認識すべき本質的課題や今後の方向性について共に考察していきます。
第2部が、8つのテーマから
中小企業に求められる"新規事業創出"に必要な考え方とやり方
VUCAの時代と言われる今のビジネス環境において、中小企業が新規事業創出に取り組む際に必要となる考え方とやり方を、ワークショップ形式で体感いただきます。この体験を通じ、今後の中小企業への支援活動へ活かす道すじを共に見出していきます。
となっていました。
第1部の中小企業政策は、最新の政策を理解しておく上でとても重要です。
こちらは講義が中心ですね。
第2部のテーマでは、講義とワークショップ形式で構成され、5回ほどチームを分けてディスカッションも体験する講義でした。
イノベーティブ思考を、あるテーマで実際に議論するものです。
これまでの理論研修は、集合形式で座学中心なので、とても新鮮でした。
ディスカッションは、Zoomのブレイクアウトルームを使って行いました。
私のチームは私を含め3名でした。メンバーは、
大阪と仙台からの参加だそうです。
議論の内容を、1人の方がパワポの配布フォーマットに書き込んで共有していきます。
その途中の画面をスクショしたのがこれです。
黄色と水色の付箋紙に各自が思いついた言葉を、これから書き込みする段階です。
こちらは、上記で抽出した付箋紙を、2軸分析している様子です。
どちらも、大塚商会さんの著作権が心配なので、リードインの部分はモザイクをかけてあります。ご容赦ください。
こうした分析は、実務研修ではよくやりますが、理論更新研修では初めてです。
オンライン研修なりの可能性を感じた部分です。
ただ、議論の時間は、かなり短めです。
短時間で議論するという制約下での思考訓練にもなっているようでした。
今回のチームメンバーは、効率的に議論が出来て良かったです。
なお、集合の研修と同じく途中の退席やヌケがあると受講要件を満たさず、修了証がもらえなくなります。
随時、画面を点検をされていました。
また、受講後にアンケートと研修に関連した設問2題への回答を当日中に提出する課題がありました。
指定のURLへアクセスし、Web画面で回答し送信ボタンを押して受講完了となります。
送信後に、回答受領のメールが届きます。
受講終了後の11月27日に、郵送で修了証明書が届きました。
受講した3日後と早かったです。
1週間と書かれていましたが、けっこう早い(^^)
届くと嬉しいモノです。
これが修了証明書をスキャンした画像です。
コピー防止の「COPY」の文字が浮かんでいますね。
合わせて領収書も届きました。
こちらも、確定申告で経費処理します。
これで今年分は無事取得できました。
証明書は5年後の更新まで、大切に保管します。
なお、最新の診断士協会の発行紙で、協会のオンライン研修も日程が大幅に増えていました。そちらの研修もぜひ受けてみたいと思っています。
4.まとめ
・ 中小企業診断士は、資格更新の研修受講が必須
・コロナ禍で更新要件の「理論政策更新研修」
がオンラインで可能に
・大塚商会さんが提供するオンライン研修で
新たな可能性を感じた
最後まで読んでいただきありがとうございました。
こうした記事も読んでやってください。
終わり