KPT法の使い方
あっという間に11月がやってきましたね。
1年を振り返る機会も多いと思います。
そこで、振り返りの手法としてKPT法をご紹介します。
利用をお考えの方は、ぜひご覧ください。
こんな記事も書いています。
この記事は2018年5月25日をリライトしたものです。
KPT法とは
KPTは、
Keep、Problem、Try
の頭文字を取って命名された手法です。
KPT:(ケプト)と発音します。
Keep、Problem、Tryの意味は、
Keep
良かった事
続けたい事
工夫した事
Problem
問題だった事
新たな問題点
Try
1と2を踏まえ、
次回やってみたい事
新たに挑戦したい事
になります。
多くの場合、付箋紙にKPTを書き出して図のように貼り付けていきます。
このように張り出すことで見える化が出来、意識を共有しやすくなります。
こちらはKPT法をチーム分析に利用した事例です。
内容は、守秘義務があるので読めない解像度にしています。
ご容赦ください。
こちらは、個人の振り返りをKPTで行った例です。
1人KPTの時は、パソコンなどで打ち込んで作成しても構いません。
チームKPT法の進め方
チームで行う場合の進め方は以下の通りです。
1.メンバーに、付箋紙の書き方を説明する
2.個人ベースで、付箋紙にKPTを書いてもらう
3.書き終わったら、一人一人発表し張り付ける
4.終わりに、今回の作業ポイントを確認する
付箋紙の書き方
メンバーに付箋紙への書き方の注意点を伝えます。
大切なこと:
書きたいことは1枚に1つのことだけにする
細かい注意点
字は大きくわかりやすく書く:
細い字や小さい字は読みにくいので書かないようにしてもらいます。
シートに貼って見やすくします。
KPTの種別を書く:
そのシートがKPTのどれかを標記しておくこと。剥がれても元に戻せます。
名前を書いておく:
細かい検証が必要な時にだれが書いたものかわかるようにしておくためです。
個人ベースで書く
注意点
・付箋紙は、一人10枚以内
・時間は30分以内
・Keepは最低1枚は書く
時間と枚数を制限するのは、とても重要なポイントです。
集まる付箋紙は、
10人いると約100枚、
20人なら約200枚
くらいになります。
時間が足りないという割に、みなさんしっかり10枚近く書いてくれますので、張り出す模造紙の面積で整理できる枚数に制限しておきます。
一人一人張り出す
書いたポストイットを、一人ひとり発表しながら張り出してもらいます。
発表時間は1人4分以内で行いましょう。
Keepから発表してもらい、
残りは発表者の自由に貼ってもらいます。
時間をオーバーしやすいので、司会の人がしっかりとコントロールしていきましょう。
各人が発表しているときに、質問はOKです。
ただし、議論は厳禁
聞いている人で、同じ内容を持っている人は、
賛同して張り出しをするのを歓迎します。
これをすると場がとても盛り上がります。
書き出した内容を確認
書かれたものを全員で確認していきます。
重要なことや実行することには、丸を付けたり色を付けて強調しておきます。
影響度と緊急性で2軸分析して、ロジックツリーに書き出すのも有効です。
その場で、実行することが決まったら、担当も決めてしまいます。決められない部分は、だれが計画に落とすかを決めます。そこまでは最低はっきり決めておきます。
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その他の注意点
ここまで、書いたこと以外の注意点です。
・進行役をかならず立てる
チームリーダーがやってもいいですが、
若いメンバーに任せるとチームワークづくりにも役立ちます。
・時間の管理をしっかりと行う
特に発表者が話すぎる場合は、注意を促す。
・お菓子を用意する
チョコレートやキャンディーを用意していつでも食べて良いと宣言します。
糖分の補給で頭の回転が良くなり
話し合いも和みます。
・必要に応じてフレームワークを利用
テーマがはっきりしているときは、
QCDや7S、4Mなどのフレームワーク
をサブキーワードとして示しておくと意見が出しやすくなります。
まとめ
進め方の手順を守る。
1.メンバーに、付箋紙の書き方を説明する
2.個人ベースで、付箋紙にKPTを書いてもらう
3.書き終わったら、一人一人発表し張り付ける
4.終わりに、今回の作業ポイントを確認する
その他の注意点
・進行役をかならず立てる
・時間の管理をしっかりと行う
・お菓子を用意する
・必要に応じてフレームワークを利用
良かったら読んでみてください。
終わり