生活
我が家は2021年5月末で新聞の購読を止めました。止めた経緯を改めてご紹介しその上で、止めて約2年半が過ぎたので状況を振り返ってみようと思います。お時間があったらお付き合いください。
新聞を40年間読んでいた
就職後、寮を出てアパートを借りるようになってから、自分のお金で延べ40年新聞を購読してきました。(寮時代は、会社が数紙を購読していたのでそれを読んでいました)若い頃は、九州に出向していたので、地元紙と日経を購読していました。日経はちょっと背伸びしていたように思います。株を少しやっていたのでその情報収集の意味もありました。結果には結びつかなかったですが、当時は自分の成長に役立ったと思います。
出向から戻って神奈川で生活を始めた時からは、読売新聞と日経を購読していました。当時は、家内が熱烈なジャイアンツファンだからです。
(日経は、バブル崩壊後、株で大損して、株も止め、新聞も止めました(^0^;)暗い過去です)
当時は結構まじめに新聞を読んでいました。いわゆるスクラップもしていました。注目記事を切り抜いては、ファイルに保存していました。
そんな新聞のスクラップが、ブログを書くのにも役だっています。
副業でリポート添削をしている中での気づきを記事にしたときは、新聞のスクラップを利用しました。論述題の記述を1字下げをしない現象をブログで紹介するのに役立っています。この記事は今でも検索の上位にあってPV数に貢献しています。
こちらは、フェラーリの売れ行きと景気に相関がありそうという新聞記事をネタにしてものです。残念ながらあまり話題にはなりませんでした。
そして、こちらはiモードの新規受付の終了を、読売新聞の特集記事を引用してまとめています。 iモードの生みの親の1人、松永真理さんのインタビュー記事を参照しています。これもいまいちでしたね(^0^;)
新聞の情報を、このようにまじめに読んで参考にしていた時期があったのですね。
遠い目
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新聞を止めた
ところが、そんな新聞への関心が、コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令された辺りから薄れていきました。新聞の記事やメディアの情報の出し方に違和感を、今まで以上に強く感じるようになりました。
そんな時、私が65歳になり前期高齢者の仲間入りをしました。驚いたのはその年から介護保険料が2倍になってしまったことです(^_^;) 介護保険料は、市が行う事業費用の23%を、高齢者が負担する仕組みになっています。しかも、年収が増えるほど割り増す仕組みです。私のように年金を貰いながら、別収入があると沢山取られる仕組みになっています(^_^;) 合わせて他の任意保険の保険料も年齢と共に増えていきました。
我が家の固定費の中で、かなりの支出を保険料が占めるようになりました。固定支出が増えた分、他の支出を減らし赤字になることは防がないといけません。
読まなくなった新聞と保険支出の増加…
そんなことを考えている五月のある日、新聞の更新契約に販売員が来たのでした。
販売員:
「契約の更新をお願いします」
私:
「すみません、更新はしないです」
一悶着ありましたが、なんとか新聞を終了できました。
「ふ~……」
2021年6月1日
新聞は投函されなくなりました…
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良かったこと不自由なこと…
良かったこと
・固定費の削減
当然ですが、固定費の削減です。朝夕取っていたので月4,400円の削減です。1年にすると52,800円です。ちょうど、支払いが増えた介護保険料を相殺するくらいの額でした。
・ゴミの削減
新聞は放っておくと結構な量が溜まります。読まないのに…ゴミ出しの手間もかかります。止めたことで省くことが出来ました。
不自由なこと
・新聞のお気に入り記事が読めない
たとえば、漫画のコボちゃんやミー太郎だけは、新聞が来ると読んでいました。しかもスクラップして…
でも、読まなくなると、自然とそんな寂しさもいつの間にか無くなっていくものですね。今ではそう不自由さを感じていません。
・汚れ防止素材
新聞を、料理や掃除の時の油汚れ取りや油汚れ防止に利用していました。新聞在庫が切れたら出来なくなります。
そのため、止めるときにある程度の新聞の在庫を持つことにしました。
そして分かったのはその在庫でこの2年半は十分にまかなえたこと、しかもまだ3年くらいは大丈夫そう(^0^;) なくなったら、Amazonで購入もできますし便利な時代です。
注:
私は止めましたが、今、お読みの方に止めることをお勧めしている訳ではありません。
新聞を止めるかはご自身の判断です。我が家は、生活防衛を優先したまでです。
最新の新聞販売数の推移
データ好きなので、新聞の販売部数は、定期的に調べています。
全国紙と言われる、読売新聞・朝日新聞・毎日新聞・日経新聞・産経新聞の5紙について、日本ABC協会が発行する「新聞発行社レポート 半期」というリポートからデータが取れます。こちらが、2000年から2023年までの20年間の推移です。ただし、2023年は4月のデータまでしか公開されていないのでその時点のデータです。
URL:新聞レポート | 日本ABC協会
2023年4月時点で読売新聞は、641万部となりました。朝日新聞も、375万部です。2000年から40%~50%減少しています。朝日の減り方がすごいです。
こちらは、日本新聞協会が公表している新聞発行部数の推移です。(注:日本ABC協会は販売部数です)
2000年の新聞発行部数は5,371万部でした。2010年が4,932万部です。この10年での部数減少は年平均で約44万部でした。
しかし、2020年と2010年を比較すると、年平均で142万部と減少量が増えています。
しかも2023年は、2,859万部と3,000万部を割り込んでしまいました。ここ数年の年平均減少量は220万部と減少の割合が急激に増加しています。
単純にこの減少を当てはめると2038年には発行部数ゼロになってしまいます。そんな単純なカーブを描く訳ではありませんが、新聞社も事業なので、いずれ継続できない時期がやってくることは確かでしょう。
新聞社は不動産事業他にも取り組んでいますので、会社自体が危なくなることはもっと先かもしれませんが、新聞発行とその新聞を配るお店の未来は、かつての写真屋さんのそれとイメージが重なってしまいそうです。最近、宅配などの配達を新聞配達店が代行しています。彼らも生き残る方法を模索している感じです。
URL:新聞の発行部数と世帯数の推移|調査データ|日本新聞協会
おわりに
新聞を止めて、約2年半が経ちました。おかげで経費削減に役立っています。しかも、それによる不自由さはそんなに感じませんでした。
一方で、その間の新聞の発行部数は大幅に減少していました。新聞というメディアの未来は転換期を迎えていることは間違いないでしょう。
ライフサイクルの衰退期をどう新聞社が対応するか、観察していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
新聞を止めた時の記事はこちらです。
こんな記事も書いています。
セカンドカーを手放したことの影響もいつか記事にしてみたいと思います。新聞よりは影響が大きかったですね。
レコードを売却したときは、悲しかったです。
カメラも売却しました。でもこの話では買い取り屋への怒りがこみ上げてきます。
時々こうして身辺整理をしています。泣きながら…
終わり