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仕事と学びに役立つ情報力を高める

学び方

0-表紙-情報力-情報収集力-情報加工力-情報編集力

仕事や学ぶ上で情報力が必要となる場面が多いものです。情報力は、情報の海から必要な情報を収集する力、収集した情報から知見を得るための加工する力、その知見から仮説を立てる情報編集の力の3つの要素から成り立ちます。

情報力に興味が湧きましたらお付き合いください。

 

目次

 

 

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www.my-manekineko.net

 

 

1.情報力の3要素

仕事や学習している時に、分からないことを調べたり、なんらかの情報を集めて、自分のなりの考えを整理します。こうした時に私たちは知らず知らずのうちに情報力を駆使しています。

今回は、そんな情報力にスポットを当てて再認識してみたいと思います。

 

情報力は以下の3つの要素から構成されています。

1-1-情報力は情報収集力と情報加工力と情報編集力からなる

 

情報収集力は、情報の海から目的の情報やデータを得る力
情報加工力は、得た情報・データを加工してあなたなりの知見を得る力
情報編集力は、得た知見から仮説を立てる力

となります。

 

では、1つ1つ確認していきましょう。

2.情報収集力とは

情報収集力は、情報の海から目的の情報やデータを得る力

情報を集めなければならない時、あなたはどのように情報を得ていますか?
インターネットを検索するのが便利ですよね。しかし、その情報は膨大で、しかも、その情報は、玉石混交の状態で漂っています。
また、人脈を通じて得た情報は鮮度が高いですが、評価する必要があります。など、求める情報をすばやくリーズナブルなコストで集めるスキルが情報収集力となります。

 

まずは、情報の海に漂う情報の種類を確認してみましょう。

1-2-情報の海には3つの情報がある

三次情報(ネット・テレビや書籍など)
情報の量は膨大で色々な情報が多いが真偽は曖昧で、検索のコツを知らないと見つけられない可能性もあります。

そのため、三次情報を得る力を高めるために、どこにどのような情報があるのか土地勘を持っておくことが大切です。ポータルサイトや知りたい情報のある本屋を知っておくことですね。お気に入りの本の巻末にある参考図書の一覧も参考になります。
そして、興味のある情報については、定点観測してデータ収集しておくのも有効です。

 

二次情報(人から得る情報)
人の繋がりから得る情報は、鮮度の高いものが得られるメリットがあります。一方で、その聴いた相手の主張と事実が混ざっている可能性があります。

具体的でリアルな情報は、インターネットや書籍から得ても古新聞になっている可能性があります。そうしたリアルな情報は、人に直接話を聞くのが一番です。

誰がどのような情報を持っているかよく確認しておきたいものです。必要な時に話を聞ける関係性を維持しておくといいですね。専門的な知識も持っている人との人脈も大切な力の1つです。

特に仮説を立てたときに、違う立場から意見してくれる人は大事にしましょう。視野が広がりその対象が多面的に理解出来るようになります。

相手の話は、事実と主張が混在している可能性があるので、質問で、事実を主張を確認できる力もつけておくと良いでしょう。

 

一次情報(自身の体験)
自分が調べたい現場に行って見たことや、実際に体験して得た情報なので独自性が高くうまく使えると有効な情報です。しかし、偏る可能性や誤解・間違えた情報を入手してしまうケースも出てきます。

 

一次情報は、問題解決の初期段階では、現場・現物・現実の「三現主義」で調べるのが有効と言われるくらい大切な情報です。

ただ、自分で確認することは、視点が狭くなってしまい、見方を誤ると誤認する可能性があります。色々な視点の持ち方や視野・視座を身につけておくことも心がけましょう。

また、現代は観察もネットを利用して行うことも可能です。有名な場所ならYouTubeでリアルタイムで映像が見られます。そうした方法を利用するのも考えておきましょう。たとえば、ファッションなら渋谷のスクランブル交差点の映像を観察すれば、自分の席に居ながらかなりの情報が得られます。
また、自分の部屋も観察対象になります。本棚の本、クローゼット中身も参考にしてみてください。

 

  

3.情報加工力とは

情報加工力は、得た情報・データを加工してあなたなりの知見を得る力

集めた情報から目的にあった情報をスムーズに引き出すためにデータを加工する力が必要になります。

定量データをグラフ化する力や、言語などの定性的な情報を可視化する力です。

 

たとえば、定量的なデータなら

情報加工力-定量データの例

QCサークル活動でおなじみのヒストグラムや散布図、管理図、グラフ、パレート図などが有効です。

こうした手法の詳細は、以下の記事でも書いています。

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また、定性的なデータの場合は、以下のような手法が有効です。

情報加工力-定性データの例

 

そのほか、統計学における多変量解析や数量化などの技術も使ってみるとより高度な分析が可能になります。

 

また、色々なフレームワークも参考にしてみるのも良いでしょう。

情報加工力-フレームワークの例



4.情報編集力とは

情報編集力は、得た知見から仮説を立てる力

加工したデータから、自分なりの仮説を引き出すことが情報力の最後のステップとなります。仮説とは、集めたデータから自分なりの見解を得ることです。

たとえば、問題解決であれば、得られたデータから主原因を推定することや、学んでいる事に対しての具体的な問いを立てることになります。

こうした仮説が立てられると、その後の行動や検討を絞り込むことができます。

 

この情報編集力は、色々なケースがあるので、説明が難しいスキルです。

ここでは、2つの事例を通してご紹介してみたいと思います。

 

事例1 音楽配信ビジネスの変化

2019年12月20日に、サザンオールスターズの全シングル・全アルバムのサブスクを解禁しました。翌年、2020年1月8日には中島みゆきさんも一部のサブスクが公開されました。山口百恵さんも2020年5月29日に600曲以上をサブスク配信を解禁したのです。

 

こうした変化がなぜ起きたのかを疑問に思って調べた時の事例をご紹介します。

情報編集力の例1-音楽ソースのS字カーブの進化を検証する

音楽ソースの売上高は、日本レコード協会のHPからから参照できます。

こちらがURLです。

www.riaj.or.jp

 

基礎的な知識は、書籍を参考にします。たとえば、大村平先生の「予測のはなし」は分かりやすいのでよく参考にしています。

 

こうした情報を集めて、グラフを描いてみます。

情報編集力の例1-音楽ソースのS字カーブの進化をデータ化する

レコードからCDへの技術進化が、S字カーブでよく説明出来ていることが分かります。

 

そこで、最新の音楽配信の売上を乗せてみます。

すると…

情報編集力の例1-音楽ソフトと音楽配信の合計売上高の推移

音楽配信の売上高が推定のカーブに乗らないことが明らかになりました。

明らかに低迷しています。

「何故だろう…」という問いが立てば、この情報編集としては一応の成果が得られたことになります。

さらに詳しいことは以下の記事をご覧ください。

www.my-manekineko.net

 

事例2 太陽黒点数と世界気温の変化

最近の温暖化の話題や、脱炭素などから地球規模の気温上昇が気になっている方は多いと思います。一方、近い将来に気温が下がって小氷河期が来るという記事も散見します。

そこで自分なりに調べた例です。

情報編集力-太陽面活動と世界の気温を検証した例

 

データ元や考察は下記の記事を参照ください。

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このデータを見ると、1990年前後から太陽面活動と世界気温の変化が乖離し始めている様に見えます。こうしたギャップから分析の問いが出てきました。

情報分析としての第一歩としては、まずまずでしょう。

さて、この温暖化問題は、とても複雑で、作為的な面もあるのでここでの考察は控えたいと思います。事例に上げながらすみません。しかし、皆さんなりの考えを持っておいたほうが良いテーマなので書かせていただきました。10年後に苦労しないよう気をつけましょう。

情報編集力は、実践しながら身につく能力です。ぜひ、みなさんも気になったら調べてみてください。使った分だけ力となります。

 

5.おわりに

仕事の上でも学ぶ上でも、情報力が高いと武器になります。
また、情報力はこれから到来するAI時代においても使えるスキルです。
さらに磨いて、これからの生活に役立てていくことを期待しております。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

こんな記事も参考になれば幸いです。

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終わり