まねき猫の部屋

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再就職活動の失敗体験を振り返る-これから定年を迎える方へアドバイス

計画的偶発性というキャリア理論

定年後の生き方-私の場合

先日、59歳の趣味の友人から定年後の進路の相談がありました。 私のブログを読んで興味を持ったらしく話しを聴きたいと……。

コロナ禍のこんな時期なのでLINEのビデオ通話で話すことにしました。

相談事は、再雇用か、新たな道を選ぶか迷っているとのことです。 定年後の生き方がまだ定まっていないようなので、今は再雇用が良いんじゃない?という会話をしてその日は終わりました。

話しの中で、私の5年前の就職失敗談?も伝えましたが、当時のことを改めて書いてみたくなりました。
良かったら、お付き合いください。

 

目次

 

こんな記事も参考になれば幸いです。 

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1.定年前の様子

私は会社勤めをしている頃から研修講師に憧れていました。

人に教えるのが好きというか、合っていると自分では思っていました。

(今は教えることは難しいと、当時を反省しています)

 

そのため、会社で若手の研修なども進んで引き受けました。
教える経験の場になると信じていました。


また、いずれ役に立つかもしれない資格取得や会社の通信教育を受けまくりました。

危険物乙四類や中小企業診断士の資格はその当時に取ったものです。

定年後の人生-危険物取扱者や中小企業診断士の資格が役立つ

 

こうした資格を持っていると仕事に結びつくことがあるので、取っておいて良かったとは思います。

 

とはいえ、取るのは大変だったし、資格を維持するのにお金もかかるのですが…(^_^;)

たとえば、こんな研修も定期的に受けないといけません。

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当時、課長時代の忙しい時にも関わらず、経済系の通信制大学や大学院にも通いました。

エンジニアとしてでは無く、マネジメントとしての専門性も磨きたかったからです。

通信制大学の卒業式の写真

 

使ったお金や学習に投入した時間は相当でした。

たとえば、睡眠時間は平均で4時間くらいしかなかった。

 

今振り返ると、効率的な活動だったかは甚だ疑問です。

家族とふれあう時間も少ない時期でした。

自己満足の為にやっていた部分も結構あったかもしれないと反省しています。

 

 

 

教訓1

準備は、ほどほどにした方が良い

 

 

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2.定年後の就職活動

 

研修講師を目指したのは、会社でそれなりにモノづくりの仕事をしてきた事、その中で若手エンジニアへの人材育成教育なども多く手掛けてきた思いがありました。

 

研修の講師役をする

 

定年後再雇用で働いている時に、ある大学の研修講師の仕事に応募しました。

しかし、面接には進めたものの、あと一歩で及ばすという経験をしました。

覚悟が足りないと、その時は思ってしまいました。

会社を辞めて採用試験に集中したいと、再雇用は1年で終了にしてしまったのです。

 

 

 

しかし、振り返ると軽率だったかもしれません。
再雇用を続けた方が良かったかも…。

覚悟して就職活動をしたつもりでしたが……

結果的には、予想以上に貯蓄が減りました。

 

教訓2

今の仕事を辞めるかはよく考える

 

固定収入が無くなると、お金はどんどん減ると実感もしました。
新たな道がすんなりと開けるとは限りません。

可能な限り、収入の複線化を目指した方が良いです。

 

 

 

さて、その就職活動です。

退職後、失業保険をもらいながら、3つの仕事にトライしました。

たった3つと言われそう(^_^;)

 

でも、定年後の私を雇ってくれそうなやりたい仕事はそう多くありませんでした。

 

自分のやりたいことと、相手が求めていることが両立することは少ないです。

 

この点は、定年を迎える方はよく認識しておいたほうが良いでしょう。

 

その後輩にも、しっかりと伝えました。

 

もちろん仕事を選ばなければ働く場所はあります。

そのことは、もう少し後に書きましたので、ご覧ください。

 

目指す仕事へのトライの結果ですが、
いずれも不合格となり、目指す道は遠いことを実感する羽目になります。

 

その中で一番惜しかったと思っている、
東京都 品川区役所の商工相談員の採用活動の様子を振り返ってみます。

 

仕事は、週2回、品川の中小企業に対して就職活動の相談を訪問して行うというものです。中小企業診断士の資格も活かせるし、仕事の経験からの実践的なアドバイスもできる。なにより社会貢献になる。などなど、私にとっては願ったりかなったりの仕事でした。

就職活動に意欲が湧きます。

 

手を挙げている男性

 

しかし、こうした仕事の希望者は多く、

なんと、競争率は59倍


1人の募集枠に59人が応募しているとハローワークで教えてもらいました。
まずは、書類審査に残れるように、必死で応募書類を作成しました。
こんなに作戦を練って、応募書類を作成したのは久しぶりです。

書類選考に通るよう祈るように投函しました。

 

そして、運よく選考に残り、

面接へ進む10人

に入りました。

 

指定日に大井町まで面接に行くと、ビルの階段を上る途中で同じ応募者と思われる人とすれ違います。

ずいぶん若い。 

 

ライバルは強敵です。

 

そして、自分の番が来ました。
説明書類には面接時間は20分と書いてありました。ほぼ時間通りに終了。面接の自己評価も悪くなかった。
かなり手ごたえがあったと感じました(笑)

 

たとえば、面接の自己紹介は1分程度にきっちり納めました。
事前に原稿を書き、時間通り話せるようになるよう30回は練習した成果です。


想定質問も20通り作り、自分の言葉として答えられるよう声を出して練習してきました。そして、ほぼ想定通りの質問、うまく答えることが出来たと感じました。

 

成果は上々、結果が待ち遠しい。

 

自宅に帰り、前祝いまでやってしまったほどです。

 

が・・・

 

 

 

合格なら来るべき電話が予定日に来ない。

数日後、郵送で落選の通知を受け取りました。

おちこむ

 

結果的には再雇用中の就職活動と同じパターンです。
仕事も辞めて、活動しているのに結果につながりません。

 

希望した仕事は簡単には得られないものです。

 

教訓3

目指す仕事の競争率は高い
就けるとは限らない

 

これは、想像ですが、今回の選考では

同じ能力なら若い人が優先された感があります…

まあ、私が面接官ならそうしますね(^_^;)

 

また、距離的な問題もあったのかもしれません。

勤務地は品川ですが、自宅は神奈川の田舎です(^_^;)

そうした質問も多かった。

問題無いことは説明したつもりですが、相手に響かなかったかもしれません。

やりたい仕事には競争相手も多く、物理的な条件は不利でした。

 

うちひしがれている所に、

並行して受けた某高校の兼任教員の結果も落選の通知が来ました。

 

 

 結果、3戦全敗でした(;。;)

ビジネスマン苦悩

 

 

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3.まさかの肉体労働者になる

そんな折、登録していたシルバー人材センターから、スーパーの灯油販売の仕事をしないかとお誘いを受けました。

 

目指していた教育の仕事とはかなり遠いものです。

 

危険物乙4類の資格を持っている人を、求人元のスーパーが探していました。

まさかの休眠資格が活きました。

しかも、仕事は選ばなければ有るということです。

 

ずいぶんと迷いましたが、…それを受けることにしたのです。

 

対面の販売の仕事はしたことがなかったので、興味がありました。

契約期間の半年の間、やってみようと承諾の返事をしました。

 

まあ、後に大いに反省することになりますが…

 

シルバー人材に登録してスーパーの灯油売りをした時の写真

写真:勤務先の灯油販売コーナーで先輩に撮ってもらった記念の写真

 

仕事は激務

4月からスーパーで働き始めました。体を使う慣れない仕事の上、対面販売なので人と接する仕事です。

この仕事は当初、3日に1回(3人で日替わり交代制)、9時~13時の4時間ということでした。

それが、1週間後に、人手不足から、10時~18時の8時間になったのでした。

わずか1週間で、2倍の勤務時間になってしまいました(^_^;)

 

 体重が3kg落ちる

仕事の激務ぶりを振り返ってみます。

勤務時の1日の平均歩数は、29,574歩 距離にして約15kmでした。

事務仕事が多かった会社時代とは、全然違います。

 

私は肉体労働者なんだ~

と実感しました。

 

園芸コーナーも任されているのですが、これが重労働です。園芸コーナーは各種の培養土や肥料、土、石を大袋で売っています。 その中には、1袋の重さが約15kgあるものがあります。

 

これを荷受けの2階バックヤードから、1階の園芸コーナーまで運びます。 台車を使いますが、階段があるので下ろす時は担ぐことになります。 多い日は31袋も運びました。 夏場の外の仕事なので、終わったときは、全身汗でびっしょりです。
昼休みにはかならず下着を着替えました。

シルバーにこんな重労働をさせて良いのかとも…説明時に無かったぞ(-.-)y-., o O

 

こんなに汗をかいたことはジムの運動でもないと思ったほどです。 ドリンクも最低でも1.5リットルは飲んでいました。

夏場の外の仕事なので、脱水から熱中症の危険があると先輩からアドバイスされていましたが、こんな調子なので、4ヵ月で体重が約3kg減りました。

 

 

 

私を見た先輩の一言

当時、ジムのサウナで獣医師と久しぶりに会うと、見事なお言葉をいただきました。

 

医師:
ずいぶん痩せたね。どうしたの?

私 :
スーパーの仕事が重労働で痩せました

医師:
そう頭脳労働者から肉体労働者になったんだ

私 :
仕事の選択を見誤ったようです

医師:
いいじゃない。普通の人は、ライザップで金を払って痩せる。君は、お金もらって痩せたんだから、こんな良い話はないよ

 

シルバーの仕事は、継続をお願いされましたが6ヵ月で終わりにしました。

今思い出しても大変な仕事でした。

対面の販売ノウハウを得られたのは収穫でしたが…。

 

教訓4

チャレンジは大切だが、

見切るのも大事

 

Freeの仕事の女性

 

4.おわりに

そんな仕事の紆余極性を続けている時に、以前面接を受けた大学の採用担当からメールを貰いました。

リポート添削の兼任教員を探しているが受けてみないかというのです。

キャリア理論で有名なクランボルツ先生の言葉が浮かびました。

快諾して指定日に面接に行ったら、その場で内定が決まりました。

かなり経って、教授会の審議を通過し正式な依頼書が届きました。

 

仕事のご縁とは不思議なものです。

 

定年後の人生に迷う

 

教訓5

仕事のご縁とは不思議なもの

 

こんなことを相談相手と話しながら色々思い出しました。

 

とりとめなく書いてしまいました(^_^;)
少しでも定年を迎える方の参考になれば幸いです。

 

 

以下、参考まで

クランボルツの計画的偶然性というキャリア理論

「個人のキャリアの8割は予想しない偶然的なことによって決定される」

という理論

 

私なりの理解は、

「環境変化のスピードが加速している現代は、何年も先の未来は予測できない。そのため、方向性を定めたら計画通り実行することはほどほどにして、今起きている現実を受け入れて、目指すキャリアに近づく偶然の出来事を受け入れながら広げていくこと」

となりました。

 

 

クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方 (星海社新書)
 

著書の紹介から引用:
 「夢はあきらめるべきものであり、だからこそかなうものである」

本書は、「常識を疑う」ことを信条とする人事・雇用のカリスマが、「夢はあきらめると、けっこうかなう」という一見矛盾した結論を導いているキャリア論の古典にして決定版「クランボルツ理論」を講演や芸人のキャリアから解説

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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終わり