データを定期更新しました。
年初のブログ記事は、恒例の太陽黒点数のデータです。今回は2021年の1年間の月別データをまとめました。多くの人は関心が無いテーマかもしれません(^_^;)
お暇でしたら、お付き合いください。
作成2022年1月6日
1.太陽黒点数の月推移
1949年~2021年12月までの黒点数
赤い棒グラフが月平均の太陽黒点数になります。
青い線は、13ヵ月の移動平均線です。
太陽黒点数はおよそ11年の周期で増減を繰り返しています。この周期は、黒点数の少ない極小期から次の期までを1活動周期として、1755年から順番に番号が振られています。
現在は、2019年12月から始まった第25活動期の初期段階です。徐々に黒点数が増加しています。2021年の年平均黒点数は、29.8で、前年の8.8からかなり増えました。
最近の太陽黒点数推移
2008年12月から始まった第24期の太陽黒点数と、第25期の2021年12月までの数値を表にしました。
データは天文年鑑をベースに把握しています。最新のデータは、ベルギー王立天文台のHPを参照しています。
ベルギー王立天文台のHPは黒点数のデータを簡単に入手できます。残念ながら、URLがhttp:なので、JPGで掲載しておきます。ご興味のある方は参照してみてください。
それ以外の太陽黒点などの情報は、
国立天文台 HPが便利です。
以下がリンク先です。
2.太陽黒点数1700年~2021年
1700年~2021年の推移グラフ
今年の7月の記事で1700年から2021年までの太陽黒点数を年推移でまとめました。
今回は、その2021年部分をアップデートしました。
前回の記事はこちらです。1700年以降のデータ入手詳細はこちらからどうぞ。
2021年も含めて、1700年からの太陽黒点数の推移をグラフ化したのがこちらです。
波の上の数字は、周期番号です。(1755年が1番)
ご覧の通り約11年の規則的な増減を繰り返しています。合わせてより長期的な増減も観察できます。こうした波の増減が気象に影響しているという説があります。
詳細は、巻末の参考に書きましたのでご興味のある方はご覧ください。
なお、第5期から7期は、太陽黒点数が極めて少ない時期でした。ダルトン極小期(1790~1830年)と呼ばれる太陽面活動の低調な時期でした。
こうした時期は、地球の気温も下がって寒さが厳しかったと記録されています。
たとえば、川が凍り付いた様子を絵画が伝えています。
1700年~2021年の推移データ
こちらは、その数値を一覧にしたものです。
縦軸が10年ごとの始まりの年を示し、横軸が0年~9年の各黒点数となっています。2021年のデーターを追加しました。
以下は、おまけでつけている太陽黒点数と日経平均株価の推移です。
3.1949年~2021年の黒点数と株価の推移
たとえば、太陽黒点数と日経平均株価の推移をグラフにするとこんな感じです。
赤い棒が太陽黒点数で左が軸になります。
株取引が再開された1949年以降から2021年をグラフ化したものです。
こうした株価と太陽黒点数の数値をグラフ化したものからは相関性は認められません。そこで、例えば株価を前年との偏差に変えてみます。
そうすると、なんとなく相関性ありそうに見えます。
たとえば、太陽黒点数が少ないときに株価が下がっているように見えます。
2008年のリーマンショックの時は、太陽黒点数が極小期にありました。
2019年の株価低迷期も、太陽黒点数が極小期でした。
その後、株価は上昇しています。
となると、2022年は株価はもしかしたら期待できそうです。年初は高値上昇でした。
とはいえ、これは私の勝手な推測です。
もし株価の売買をこの記事でしてみようとする方は、自己責任でお願いします。
2021年の日経平均株価の月別のデータもご参考までにつけておきます。
こんなデータばかりを眺めています。
困ったものです。ほぼ趣味です(^_^;)
4.終わりに
・黒点数は、第25活動期に入って増加し始めている
・1700~の黒点数データをアップデートしました
・株価と黒点数の相関性から注目時期に来ていそう
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
本編はここで終了です。
以下は、参考情報です。
お忙しい方は、
「終わりへ」を押すと文末にジャンプします。
ご訪問の記録などしていただけると嬉しいです。
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参考:太陽と太陽黒点の基礎
太陽の構造
太陽は、直径が約140万kmと地球の約109倍もあり、太陽系の質量の99.9%を占める恒星です。中心部の温度は約1.500万度で、表面温度は約6,000度となっています。これは、中心核における核融合反応によるエネルギーによって発生しているのはよくご存じの事と思います。
地球から約1億5千万km(=1天文単位)の距離にあり、太陽が発した光は、約8分20秒かかって地球に到達します。つまり今見ている太陽は、約8分前の姿と言うことになります。
太陽黒点とは
今回取り上げた太陽黒点は、太陽の低温部が黒く見えているものです。
太陽表面温度が約6000度に対して、黒点部分は4500度と低いので暗く見えます。
黒点からは磁力線が図のように伸びていて、太陽フレア と呼ばれる一種の爆発現象のトリガーになっています。太陽フレアは、程度が大きいと通信や機器の障害を起こす原因にもなっています。
太陽面活動やその他の影響について
地球の気温を変化させる要因は、いくつもの要因が関係しています。太陽黒点数の増減などによる太陽エネルギーの変化が主要因とは考えられていません。最近の話題は、二酸化炭素(CO2)をはじめとする温室効果ガスの増加が気温の上昇をもたらすことでしょう。
また、大規模な火山噴火により成層圏にまで運ばれた火山性ガス(亜硫酸ガスや硫化水素など)が、日射を遮ることで気温の低下を招いた事実も過去何度かあります。オゾン層の変化や森林破壊(耕作地の拡大)なども地球の気温に影響があるそうです。
それ以外、自然界の長い時間変動からの気候の揺らぎ”も存在すると言われています。
さまざまな変動要因を考える際には、これらの要因についても注意しつつ検討することになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
こうした記事も参考にしていただけると幸いです。
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終わり