まねき猫の部屋

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形から学ぶ「先人の教え」

学び方

学ぶとは-ツボとコツ-主破離

私は大学で課題リポートの添削バイトをしています。リポート添削をしていると「学び方」について考えることも多くなります。たとえば、テレビのドラマを見ていても学び方に結び付けてしまいます。今日はそんな「学び方」の気付きと「先人の教え」をご紹介しながら徒然に書いてみます。

「学ぶ」ことに興味をお持ちでしたら、お付き合いください。

 

 

目次

 

 

こんな記事も書いています。 

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1.スラムダンクから学ぶ

上でご紹介した記事のように、私はテレビドラマや漫画から学ぶことが多いです。たとえば、テレビドラマの「ドクターX」から「準備する力」を学びました。

 

今日は、「スラムダンク」というバスケットのスポーツ漫画からの気づきを手始めに学び方について考えていきます。

スラムダンク」については、ご存じの方も多いので内容は省きます。
その漫画に出てくる主人公のライバル流川楓の言葉から引用してみたいと思います。
流川は、「日本一の高校生」を目指す孤高の天才という設定です。


さて、天才の彼だから放つ一言に重さがあります。
たとえば、大事なシーンでシュートを決めた時に、

体が覚えてらっ 何百万本もうってきたシュートだ」があります。

1-2-スラムダンク流川の言葉-何百万本もうってきたシュートだ

参照:スラムダンク 24巻  

流川。
けがで片目を負傷して遠近感がなくなった時にシュートを決めての一言です。

天才と周囲から尊敬される彼でも、何百万本というシュートの練習を積み重ねて結果を出しています。シュートを打つ練習を繰り返すことで、身体が形をしっかり覚えるのですね。

 

スラムダンク (24) (ジャンプ・コミックス)

スラムダンク (24) (ジャンプ・コミックス)

 

 
参照:名言集

クールな天才プレーヤー 流川楓の名言・名シーン50選【スラムダンク】 | TiPS | 漫画

 

 

2.形から入る

こうした練習を繰り返して形を身体に身につける大切さについて、もう一つ忘れられない会話があります。

出展を思い出せないのですが、忘れられない言葉です。あるアナウンサーが京都のお坊さんに修行の様子を聴いたシーンでの一言です。

 

1-1-1-あるアナウンサーと坊さんのインタビュー会話



アナウンサーが、お坊さんの1日には形式的なことが多いことを質問しています。

1-2-凡人には形から入るのが1番理解しやすい

 

お坊さんの言葉

天才は形式的なことを除いても
物事を理解できるけれど
私のような
凡人には形から入るのが
 いちばん理解しやすい

学ぶ本質を端的に表していると思います。

 

お寺にはいろいろなしきたりや修行の形があるそうです。それを学ぶには形から入ると理解しやすい。

とても感銘を受けました。

 

学ぶにあたって、理由がわからなくても形を真似ていけば理解できるというのです。

 

学ぶ上では、

学んだ知識だけでは実践で使えない力があります。

体験(経験)だけでは条件が変わると対応できない智恵が存在します。

こんな道理がなかなか身につかなくて苦労しました。

 

人は形から入って訓練しながらその本質をやっと理解できる学びもあることを理解しておきたいものです。

 

3.守破離

 

 さて、先人の教えに、「守・破・離」という言葉があります。技芸の世界で、師について技芸を身につけるときの大切な姿勢を表した言葉です。

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「守」は、師の教えを忠実に守り,まねをして基本を習得する段階のこと
「破」は、守りから得た知識や型を土台としながら、自分の型に進むこと
「離」は、新たな自分なりのスタイルを形成すること

 

始めてのことを覚えるには、形を身につけることが、理解を早くし、悩まずに手足を動かせるツボとなります。さきほどのお坊さんの言葉と同じですね。

 

大学を卒業して、社会人になって仕事を先輩に学ぶことを「ダサい」とか「子ども扱いする」といって受け入れない人が時々います。

 

就活を突破して入社した人たちは、優秀でしょうが、まだ社会人としての経験が足りません。スタートラインに立っただけです。
知識や多少の技能は身につけてきたでしょうが、実践する専門性はこれから伸ばす立場にあります。技術部署や営業、マーケティングに配属されて、専門家としての独り立ちに向けた応用訓練が必要となります。

 

私は、スタートダッシュで失敗したと思われる新人を多く見てきました。その典型が、職場のルーチンワークからを学ぶことを「子供じゃないし」と受け入れない人たちでした。

 

同じような補助作業を繰り返しさせられたり、日記を書かされることは、苦痛かもしれません。しかし、守破離の「守」の過程を通り抜けて「型」が身に付くと、こうした作業も苦も無くできるようになります。本来自分がしたい作業の時間の余力も生まれてきます。そのためには、「型を身につける」ための地道なルーチンワークを繰り返すしかないのです。

 

自分流で仕事を覚えようとすると、ミスも多いし、時間もかかってしまいます。

 

そんな経験値の差を書いた記事もよかったら参考にしてください。

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4.おわりに

ビジネスの世界では、「キャリアの劣化」という言葉がよく出てきます。

自分の成長より、世の中の環境の変化や進化のスピードが速く、
自身のキャリアが相対的に下がってしまうことを言います。

 「下るエスカレータを上るがごとし」なんて例えもあります。 

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たとえば、大学で習った専門知識などは使わなければどんどん劣化します。
社会人になっても専門性や新しい知識を学び続けないと使い物にならなくなります。

 

自分の強みとなる資源の中で、特に持続的な競争力の源泉となる中核資源をコア・コンピタンスと言います。

 営業ならセールストーク、技術者なら専門知識やノウハウなどになります。

この「強み」「弱み」は、絶対的ものではなく相対的なものです。
競争社会においては、想定する競争者と比較して、優れている経営資源が「強み」であり、相対的に劣っている経営資源を「弱み」となります。

 

そうしたビジネスの環境に、AIが新たな競争相手に加わりました。
これにより、人間の仕事の質も変わっていくことでしょう。 

 

かつて機械化以前は、丈夫な身体(筋肉)が資源(強み)でした。

そして、働いた「資産」の大小が、次の「強み」を決めていきました。

今は、「知恵」の時代かもしれません。
アマゾンやGoogleの成長がその典型でしょう。

しかし将来の「強み」が何になるかはまだ誰にもわかりません。
(一説には、「人間性」や「感性」という声もあります)

 

でも、どんな世でも成長している人は強いはずです。

私たちがこれから学び磨くことは、
AI(人工知能)にできないことです。

 

道は不確かですが、
日々、学んでいけばかならず開かれると確信しています。

 

今日のまとめ

・キャリアは、ほっておくと劣化する
・凡人は形から入るのが理解しやすい
・知ってわかる知識がある
・技能は訓練をして身につけていくもの
・技能を身につけるなら「守・破・離」

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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終わり