まねき猫の部屋

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準備する力-「ドクターX」から学べること

問題解決スキルのお話

準備する力を高めて人生上手な人になる

TVドラマ「ドクターX」の「私、失敗しないので」から仕事のコツが学べます。今日は、仕事や生きていく上で、失敗しないための準備の力をまとめてみました。興味を持たれた方はお付き合いください。

 

 

目次

作成2022年1月13日 

 

 

1.大門未知子はなぜ失敗しない

TVドラマ ドクターXに出てくる外科医 大門未知子さんの決め台詞は、

「私、失敗しないので」

ですね。 

外科手術などは完璧で無いといけない

引用:テレビ朝日 ドクターX HPより

ドクターX ~外科医・大門未知子~|テレビ朝日

 

完璧な手術をする姿が素晴らしい(*^O^*)

その上、この方、手術のスピードも速いのです(;゜ロ゜)

そして、手術中に新たな困難な事態が発生しても、

「私、失敗しないので」

と、自信あふれる台詞を放って乗り切ります。このシーンは何度観ても感心します。

 

ところで、この自信はどこから来るのでしょうか?

 

実は、その秘密が、2017年12月14日のドクターXNo.5 第10話(最終回)で明かされています。秘密は、このノートにありました。

準備する力-大門未知子の手術の事前メモノート

引用:テレビ朝日 ドクターXNo.5 OPE.10より

OPE.10(最終回)|ストーリー|ドクターX ~外科医・大門未知子~|テレビ朝日

 

この最終回では、大門未知子自身が後腹膜肉腫ステージIIIのために、患者の手術後に倒れてしまいます。そして、その手術を仲間の外科医に託します。その時のために手術の詳細をノートに残していたのです。それは、あらゆる可能性を想定した完璧な準備ノートでした。

大門未知子のノートの一部が画面に映りました。

大門未知子の手術ノートには想定されるリスクの対応が書かれている

色々なケースを想定した手術の手順が示されています。たとえば、

「もし、大動脈剥離の範囲が広いときには、ハイブリッド人工血管を使って置換すること」

と、書かれています。

ドラマでは、その困難な状況が出現し、手術を諦めかけた同僚が、改めて手術をノートの記載にしたがって処置を進めます。そして、無事大門未知子の手術は成功するのでした。

そのシーンで、師匠の晶さんが言った言葉が失敗しない理由を語っていました。

 

その言葉とは、

起こりうるすべてのケースを予測して、完璧な準備をする。
それが、大門未知子が失敗しない理由です。

 

この手術ノートから、失敗しないための準備の力を構成する要素がわかります。

準備する力を構成する3つの要素

ゴール設定の力
予測する力
手順化の力

です。

 

実は、こうした準備する力の大切さは、技能的な職人さんの間では昔から伝承されていたものです。職人さんの、「仕事は段取り八分(8割)だ」の言葉に表されています。

失敗しないためには、仕事をする前の準備(段取り)が大切なのですね。

f:id:my-manekineko:20190905071426j:plain

 

そういえば、野球のイチローさんも、
試合前に完璧な準備(段取り)をすること
だと何かのインタビューで応えていました。

 

 

「でも、イチローさんみたいには出来ないし…
 なんか大変そう…

って思いました?

 

仕事の出来る人は、段取力があるー準備をしよう

写真:ぱたくそさんのフリー素材を使用

 

大丈夫。

あなたも意識しないだけで、実は普段しっかりと準備しています。
たとえば、どこか知らない場所に出かけるときには、行き先を予め乗り換えアプリなどで調べていませんか?もし使っていたら実践出来ています。

今後、準備する力の3要素を意識すれば、さらにしっかりと身につくことでしょう。

 

2.準備する力の3つの要素

改めて、準備する力の3つの要素を確認します。

 

準備する力を構成する3つの要素

ゴール設定の力
予測する力
手順化の力

ですね。

 

実際の進め方を1つ1つ見ていきましょう。

 

準備する手順

3つの要素には、進める順番があります。それを準備する手順として書いたものがこちらです。

準備する手順


では、順番に詳細を見てみます。

 

ゴール設定のポイント

ゴール設定のポイントは次の3つです。

・取り組むテーマをはっきりさせること
・ゴールとなる達成基準を明確に設定すること
・ゴールの達成したい期限を決めること

の3つになります。

 

1つの例で確認してみましょう。

事例

「来週の夜は大切なデート。プレゼントは何にしよう?」

 

 

来週のデートまでに喜ぶプレゼントを用意する
 達成期限   ゴール(テーマ) 達成基準

となります。

 

この力を図にまとめるとこんな感じです。

ゴールの設定の詳細



ゴールが設定できたら、予測をします。

 

予測のポイント

予測する上で、気をつけることは以下の3つです。

 

・現状をしっかり把握する
・この先どうなるかをいくつか予測する
・中間の目標をイメージする(マイルストン)

 

先ほどの例で考えると。

彼(彼女)の嗜好を予想し喜ぶものを考える
現状把握     予測 中間目標をイメージ

 

予想の仕方はいくつかあります。

こうした予想の仕方は、統計学や心理学などを学ぶとで、より深めやすくなります。

 

こんな記事も参考にしてみてください。

www.my-manekineko.net

 

さて、今回の事例、喜ぶものを考える上での予想曲線はこんな感じでしょうか?

 

予測の重要性

 

予想したら、次は行動することを手順に描いてみます。
実際に書かなくても大丈夫。
頭の中で行動のイメージが出来るくらいの鮮明化してみましょう。

 

手順化のポイント

手順のポイントです。

・やることを5W1Hで考える(書く)
・5W1Hの内容を具体的にする
・行動の見える化をする

 

例の場合を言葉で書くと、

予算と相談しデートまでにメルカリで手配する。
5W1H→行動を具体化     →見える化

ですね。

 

さて、この例くらいなら言葉でも大丈夫ですが、もっと複雑な時は、ドクターXみたいに、ノートに書いておくとさらに鮮明化できますね。

手順を書くと鮮明化できる

 

事例のプレゼントの準備を、ガントチャート式にした例も参考になれば幸いです。

 

手順の例

 

 

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3.まとめ

失敗しないコツは、


これからやることを
今の時点で決めて
準備すること


です。

 

準備する3つの構成要素は、

・ゴール設定する力
・予測する力
・手順化の力

となります。

 

みなさんも、要素を身につけて準備上手を目指してくださいね。

 

余談

偉そうに書いていますが、私がリーダーになりたての頃は、準備力ほぼゼロでした(^_^;

若い頃に、九州の製造現場に出向しました。製造なので、ラインはQCサークルを活発に行っていました。そこで異動早々リーダーをやらされてしまったのです。それまでは、間接部門の一メンバーでQCサークル活動などしたことがありませんでした。

そして、活動が始まると、お決まりのテーマや計画を出してくださいと言われる…

そんな時、そもそも、現状調査もろくにやれていない段階で、「目標を立てろ」だとか、「実行計画を立てろ」と言われても、「書けない」と推進担当者に反目していました。当時の自分には、仮でも良いからゴールを設定する重要性や手順の大切さがよくわかっていなかったのだと思います。

 

それでも、若かりしころはまだ良かった。
(この表現…あ~、じいさんになったものだ)

 

バブル以前、日本が成長期だった時代は、活動してれば結果が何となく出せた時代でした。

 

しかし、現代は違います。
情報化が進み環境変化のスピードも加速して、不確実性の高い現代では、そうも行きません。実現性を高める為に、準備する重要性が高まっています。私もQCサークルで学んだ段取り力を活かして、バブル後は準備をしっかりするようになりました。

 

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手法の知識

考える上では、手法の知識を活用するとスピード感が出せます。一覧にしました。詳細は記事にしていますので、そちらを見ていただけると嬉しいです。

段取力をつけるために身につけておきたい手法の一覧 QC7つ道具 新QC7つ道具

 

www.my-manekineko.net

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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以上です。

 

 

 

 

 

 

 

終わり