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OJTでは、知識やスキルを伝える機会が多くなります。
そうした時に、効果的なティーチングの方法を知っておくと良いですね。
ポイントは、メンバーの個性に合わせた分かりやすい教え方をすることです。
やる気も高まり、OJTを行ったあなたの評価や自身の成長にも役立ちます。
前2回は、「メンバーを知る」と「コーチング」でした。
今回は、その3回目。
教え方でお悩みの方は、付き合いください。
前回のコーチングの記事はこちらです。
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1.ティーチングのポイント
OJTでは、知識や進め方のスキルを教える場面が多くなります。
そのため、教える側にティーチングのスキルが求められます。
ティーチングのポイントは、
・相手に合った教え方をする
・分かりやすい伝え方をする
の2つです。
それぞれについて確認していきましょう。
相手に合った教え方をする
実践編P-1でお伝えした学習スタイルを把握して教えることになります。
学ぶ側にも教える側にも、自分が得意とする学び方があります。
人に利き手があるように、学び方にも人それぞれの脳の働きから学習のスタイルという利き手があります。
それを活かすことが学ぶ段階の効果や効率を高めます。
学習スタイルについて、簡単におさらいしましょう。
それぞれの特徴を示します。
左上 自信派タイプ:
理論的に自分で考えながら学ぶのが得意なタイプです。
左下 感覚派タイプ:
学ぶ時はまず「やってみたい」と、自分のペースで行動したがるタイプです。
右上 思慮派タイプ:
新しいことは頭で理解しないと行動に移せない人で、かつだれかに依存しやすいタイプです。
右下 経験派タイプ:
人に付いて経験を共有しながら、学んでいくタイプです。
詳細は、P-1の記事を確認してください。
さて、メンバーの学習スタイルは確認できているでしょうか?
その学習スタイルに合わせて指導していきましょう。
参考までに、指導の仕方のポイントを進める各段階でまとめてみました。
ヒントになれば幸いです。
分かりやすい伝え方をする
伝え方を、聞く側から考えると理解しやすいでしょう。
「この人は何を言いたいのだろう」
と疑問に思う説明を受ける時がありますね。
相手の主張が読み取れなかったり、説明が論理的ではないので聞きながら頭が混乱してきたりすると、聞くのもいやになってきます。
そうした状況を作らないようにしたいものです。
テクニックとしては、
5W1H法やPREP法といった分かりやすくまとめる手法を活用してみると良いでしょう。
5W1H法
ご存じの通り、
Who(だれが)
When(いつ)
Where(どこで)
What(なにを)
Why(なぜ)
How(どのように)
を指し示す言葉です。
伝えたい事実情報を漏れなく無駄なく伝える時のポイントが示されています。
ただ、最近は、聞き手にとってのわかりやすさは、
5W1Hに代表される「事実の論理性」よりも
「なぜ」「なに」に着目した「意味の論理性」
に重きをおかれるようになってきました。
相手に苦労せず話を納得してもらうにはわかりやすい因果関係や必然性を伝えることが重要と認識されています。
ここでは、その方法の1つであるPREP法をご紹介します。
PREP法
PREP法とは、
Point(要点)
Reason(理由、基準、一般論、傾向、過去の事例)
Example(具体例)
Point(要約)
の頭文字を取った説明技法の1つです。
ロジカルシンキングを用いて説明を分かりやすく伝えるポイントを要約したものです。
PREP法を用いて説明する手順は、
・最初に、自分の言いたい結論を述べる。
・次に、その理由(場合によっては規準)を述べる。
・具体例、実例、事例を挙げ相手を納得へ導く。
・最後に、もう一度自分の言いたいポイントを説明して終わる。
となるものです。
1つ例を示します。
OJTの中で、新人さんに「報告・連絡・相談」の大切さを説明するシーンです。
次は、OJTで設計の新しいルールが導入されることを説明する資料の例です。
リアルな事例なので、詳細は読めないように解像度を落としています。
ご了承ください。
PREP法は、具体的に説明するには、奥が深い技術です。
詳細は、後日その部分だけで記事にしてみます。
記事が出来たら、後日リンクしておきます。
さて、こうしたPREP法などの主張の仕方は、
三角ロジックという思考の構造を用いています。
三角ロジックとは
主張となる、「自分が言いたい結論」
を説明するにあたり、
根拠として、
「事実と理由付」
による論理の三角形をなすことから
このようにネーミングされている手法です。
主張とは、「結論、言いたいこと」です。
根拠は、事実と理由付からなります。
そして、
事実とは、「データ、証拠」などの健在化された事実です。
また、
理由付とは、「判断の基準、因果関係」を示すものです。
こうした各要素を漏れなく伝えることができると、正確な情報伝達ができると言われています。
ご参考まで。
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2.ご参考:コーチングでやる気を引き出す
OJTをしていると、メンバーから質問を受ける機会が多いものですね。そうした質問がメンバーから出てきたら、動機付けのチャンスです。
メンバーの考えや主体性を引き出して、やる気を高めてあげましょう。
そのために身につけておくべきスキルが、コーチングになります。
具体的には、
・傾聴のスキル
・質問のスキル
・承認のスキル
の3つになります。
詳細は、前回のP-2の記事を参照してください。
3.まとめ
・OJTでは、メンバーのやる気も高めて上げることが重要
・ティーチングのポイント
相手に合った教え方をする
分かりやすい伝え方をする
です。
メンバーに合った教え方をして効果的にOJTを進めていきましょう。
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終わり
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