ブログにお越しいただきありがとうございます。
ここまで5回に渡って、人生設計の手法をお伝えしてきました。
今回は、少し違う進め方をご紹介してこのシリーズを一度閉めたいと思います。
その方法は、3つの視点(Will、Can、Must)を用いて
実現したい夢や自分の現状、制約事項を明らかにする方法です。
人生設計の書き方で、お困りの方はお付き合いください。
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お忙しい方は一部だけでもご覧ください。
お忙しい方は、「終わりへ」を「プチ」とすると文末に飛びます。
人生設計の第一回目の記事はこちらになります。
1.現代は不確実な時代
私より先に定年を迎えた先輩方は、定年時に人生80年時代と言われた時代でした。
会社人生を終えてから、悠々自適に趣味のゴルフに打ち込んでいる様子や、のんびり旅行に行っている話しなどを聞いて、そんな生き方が出来るんだと感心したものです。
しかし、いざ自分が定年を迎えたら人生100年時代などと言われ、寿命が延びる、定年が延長されるなど多くの変化を迎えていました。
しかも、年金もすぐにもらえずに再雇用して稼がないと生きていけなかったり、次の仕事を探すにしても大変な時代が来てしまいました。
そう、いくつもの人生のゴールを経験する時代となってしまいました。
民間出身で校長をやった藤山先生は、これを連山主義と呼んでいました。
また、You Tuberのような今まで考えられなかったような仕事が脚光を浴びたり、学生時代から会社を起こすなど色々な人生のゴールも考えられる時代が来ています。
今働いている人にとって、現代は不確実なことが多くて大変な時代です。
少し前までチャンスだと思っていたことが、突然ピンチに変わってしまうのですから
目前の決断を誤ると、人生が大きく変わってしまう可能性が増えてきました。
この分かれ道はどちらに行くと良いのだろうか?
いま登っている山の先はどうなるのか?
あるいは、
別の山を目指して歩み始めるのか?
毎日悩みながら生きていくことになります。
なかなか大変な時代です。
でも、大丈夫です。
それは、別の意味で生きている証でもあります。
だって、未来がはっきりしている人生なんてつまらないじゃありませんか?
と、私は思っています。
とはいえ、
少し先を照らす明かりは欲しいですね。
そんな時に人生を考える方法の1つがこれからお話する方法です。
キャリアを考える時に使う「3つの視点」という方法になります。
お忙しい方へ: 終わりへ
2.3つの視点とは?
3つの視点とは、
「やりたいこと(Will)」
「できること(Can)」
「やるべきこと(Must)」
の3つの円から自分の将来を考える手法です。
人事の研修や、ハローワークの講義でやったことがあるかもしれませんね。
メンバーの内発的動機付けにも活用されています。
この手法は、マネジメントで有名なドラッカーさんが考えたものが広がったそうです。
ここでは、人生設計に役立つような工夫について述べてみます。
やりたいこと(Will)
あなたの実現したい夢や、やりたい仕事、人生における価値観などになります。
多くは、あなたの将来の姿を描くことになります。
「独立して起業する」
「マネジメントに昇進して、もっと大きい仕事をする」
「こんな製品を開発したい」
「ブログで有名になり、収入を得たい」
などなど……
人それぞれの「やりたいこと」があるはずです。
とはいえ、やりたいことが見えていないという状況もよくあります。
とくに、入社直後に、
「こんなはずではなかった…」と仕事に悩んだり
「もう何年も同じ仕事をしているので、これでいいんじゃない?」
と思ったり…
そんな方はぜひ試して見てください。
それから、
分析をしてみたら「ああ、これが自分のやりたいことだった」と再発見する機会にあることもあります。
この3つの視点を活用して、今の自分を改めて整理する視点です。
できること(Can)
あなたの今の能力や経験になります。
いままで培った人脈や持っている資産もその一部になります。
ですので、あなたの今を振り返ることになります。
「入社3年で、設計のサブシステムを一人で完成できた」
「フラワーアレンジメントでお客様に褒められた」
「営業で大きな商談をまとめられた」
「こつこつ貯金して1000万円の貯蓄が出来た」
「5つに研究会に5年参加し続けて、人脈が出来た」
など成果から振り返ることもあります。
一方で、
「接客が苦手」
「仲間とのコミュニケーションはちょっと…」
といった苦手の部分も把握することになります。
かつて、
孫子が「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と
自分を知ることが、戦いにおいては必須だと伝えています。
また、やれることを振り返っていくうちに「やりたいこと」が見えてくることもあります。
やるべきこと(Must)
あなたが仕事で任されている仕事の内容や、生きていく上で責任を負っていることです。
場合によっては、制約条件ともなります。
また、見方によっては、この「やるべきこと」があなたの課題ともなります。
このシートは、始めにCan「できること」から振り返るのに利用してみましょう。
そして、
この3つの円の状態は、大きく分けると次の3つの状態に分けられます。
パターン1
やりたいことが見えていない
パターン2
やりたいことをやれているが能力や資源不足
パターン3
やりたいことがあって能力もあるが、事情でやれていない状態
書き終えたら、どのパターンに入るかをチョックしてみましょう。
なお、すべての円が重なっていたら、すばらしい!( ^o^)
あなたの人生設計は順調です。
忙しい方へ: 終わりへ
3.人生設計に役立てる
私の例を見ていただくと分かりやすいかもしれません。
まずは、Canの振り返りです。
人生の後半分を書いてみました。
次は3つの視点になります。
この図と以前お見せしたSWOT分析の結果を対比してみると、活用の仕方の違いが分かっていただけるでしょうか?
今の私のSWOT分析の様子
3つの視点は簡単そうですが、はじめはなかなか書けないものです。
書ける部分から埋めていって、少しずつ作っていけば良いでしょう。
いつも見える所に貼って置いて、思いついたら書き加えて完成度を高めるのが効果的です。
あなたの今と未来が少し具体的になれば幸いです。
なお、これが出来たら、ぜひ計画に落としてみてください。
落とし方は以下の記事を参考にしてみてください。
忙しい方へ: 終わりへ
4.まとめ
・3つの視点とは、
「やりたいこと(Will)」
「やれること(Can)」
「やるべきこと(Must)」
から自分の将来を考える手法
・やりたいこと(Will)は、
実現したい夢、やりたい仕事、価値観など
あなたの将来の姿を描くことになる
・やれること(Can)
今の能力や経験、培った人脈、資産など
あなたの今を振り返ることになる
・やるべきこと(Must)
仕事の内容、生きていく上で責任、制約条件
あなたの課題ともなる
・始めはCan「やれること」から作る
・少しずつ完成させるのが良い
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終わり