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人の表情やしぐさは、言葉以上に気持ちを伝えていると言われています。
特に目の動きや目線は、「目は口ほどに物を言う」ということわざがあるくらい雄弁にその人の心理を表しているそうです。
でも、なかなか読み取るポイントって分かりづらいですよね。
そのように感じている貴方に、目から読み取れる心理に迫ってみましょう。
あなたのコミュニケーション力の向上に役立てたら幸いです。
お忙しい方は、「終わりへ」を「プチ」とすると文末に飛びます。
1.目から読み取れる感情
コミュニケーションは、言葉だけでなく、表情やしぐさといった言語以外から伝わるものが多いと言われています。
作成:写真は写真ACのフリー素材を引用し、構成はまねき猫がしたものです。
アメリカの心理学者、メラビアン先生が、UCLAの学生を対象に印象実験をしました。その結果から、人は顔の表情や態度という視覚情報から印象を55%得ているという結果が出ています。
言葉そのものからは、わずか7%だそうです。
声の特徴(どなり、甘えた、詰問調)の方が、38%と高い値となっています。
特に顔の表情については、微表情と言われる0.2秒のフラッシュのように一瞬で消え去る微細な顔の動きから多くのことが分かるそうです。
その中で、目の動きや視線から、その人の気持ちが読み取れると言われています。
「目は心の窓」とか「目は心の鏡」とも言われていますね。
目の動きから読み取れる心理状態や気持ちについて一枚にまとめたのがこちらです。
作成:写真は写真ACのフリー素材を引用し、構成はまねき猫がしたものです。
視線には色々な意味が含まれます。
たとえば、あなたへの関心度を表しています。
あなたと話しをしたいのか、したくないのか
興味のある話しなのか、そうで無いのか
また、視線の動きに相手の心理が出てきます。
あなたの質問に対して、どう思っているかが無言のサインとして現れています。
ですので、目の動きから相手の気持ちを探ろうとする場合、知りたい本心を問う質問とその直後の目の動きに注目すると良いそうです。
では、
それぞれの目の動きを確認してみましょう。
2.目が上に動くとき
視線が左上に動いた時
この写真を含め以下の写真は、写真ACのフリー素材を引用し、編集・構成はまねき猫によるものです。
たとえば、友達に
「本読むの好きだね
昨日も何か読んだの?」
と、さりげなく質問します。
そして、直後の友人の目の動きを観察します。
一瞬左上(あなたからみると右上)に向いて、
「ん~、昨日は、〇〇を遅くまで読んでてさ。
なんで今日少し寝坊しちゃった…」
と返してきたら、その友人は確かに〇〇の本を読んでいたのでしょう。
左上(あなたからみると右上)に動くのは、
昨日の記憶を思い出す時に、
目が「体験的視覚」動作をしています。
視線が右上に動いた時
一方、
右上(あなたからみて左上)に目が動いたら、
創造的視覚が働いています。
あなた:
「昨日はなぜ夕飯を一緒できなかったの?」
相手:
「ん~……」(目が右上に動いていく!)
「…会社の先輩に強引に誘われて…
しかたなかったの…」
昨日の事なのに創造的視覚が働くのはおかしいですね。
何か隠し事をしている(ウソをついている)可能性があります。
たとえば、こんな質問でも左上に動きます。
「あなたがウェディングドレスを着るとしたらどんなドレスかしら?」
目が上に動くときは、視覚的なイメージを思い出しているときや、創造しているときに動くそうです。
・・・左上は気をつけましょう(^_^;)
(別に理由は無いのですが アセアセ)
3.目が下に動くとき
視線が左下に動いた時
左下(あなたからみて右下)に動くのは、内部的対話を働かせています。
たとえば、昨日食べたご飯の味覚や嗅覚を思い出しているかもしれません。
「無言…(昨日は、忙しくてろくに食べてない
湯も微温くてカップ麺も不味かったし…)」
などと心でつぶやいているかもしてません。
あるいは、昨日の相手との会話(感情)について思い出しているのかもしれません。
ぼそっと、
「どうしてあんなこと言ったんだろう…」
なんて話す時に動いている可能性があります。
視線が右下に動いた時
右下に動いた時は、身体的感覚が働いています。
昨日の経験した肉体的苦痛などの感覚を思い出している可能性があります。
また、身体的な感覚を思い描いている可能性もあります。
あなた:
「今度、マラソン大会に出るんだって?」
相手:
「そうなの。42km 完走できるかな…」
下を向くときは、聴覚や身体的な感覚を思い出していたり、想像しているときに動くそうです。
相手の現在の状況や、興味、関心を確認していくときに利用できますね。
4.目が横に動くとき
黒目が左右どちらかに動いたら
多くの場合、相手に対して拒否の姿勢になります。
まあ、写真の通りだと態度でも分かりますね。
腕組みも拒否(自己防衛)のサインです。
その他、
左横に動いた時は、記憶的聴覚が働いています。
「…♪♬♪…」
夕飯を食べていた時に聴いていた音楽を思い出していたり、だれかが言ったことを思い出しているかも...。
次の表情や言葉が出るのを待ってあげましょう。
右横の場合は、創造的聴覚が働いているかも...。
「! ♪♪♪!…」
これは、貴方の質問から何かの音楽や言葉が生み出されている可能性があります。
くれぐれも「そのメロディーを聴かせて?」なんて質問しないことです。
心を見透かされた相手は「ドッキ!」とするでしょう。
以上、目の6つの動きについてまとめてみました。
いかがだったでしょうか?
人の心理の一部が何となく読みとれることが分かっていただけたでしょうか?
相手をよく観察することは、コミュニケーションの力を向上させるのに役立ちます。
参考にしてみてください。
4.まとめ
・質問をし、その直後の目の動きに注目。
・左上に動いた時は、
昨日の記憶を思い出す「記憶的視覚」動作
・右上に動いた時は、
新しいことを考える「創造的視覚」動作
何か隠し事をしている(ウソ)可能性もある
・左下に動いた時は
自分の心との対話や味覚や嗅覚
を思い出している「内部対話」動作
・右下に動いた時は、
肉体的に苦痛や身体のイメージ
をしている内身体的感覚」動作
「目は心の鏡」「目は口ほどにものをいう」と言われています。
こうした動きは、わずか0.2秒という短い時間で現れる微表情とも言われます。
理解を深めて相手の心理を読み取ってみましょう。
コミュニケーション力の向上が期待できます。
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6.おまけ
・まばたきが多い:
動揺や緊張のサイン
まばたきのペースは、通常3秒に1回程度だといわれています。ところが、緊張状態になるとまばたきの回数が多くなります。
まばたきが多くなったら緊張していると判断できます。
また、相手が異性であれば、こちらを意識していると考えられます。
・ゆっくりなまばたき:
反論や否定の現れ
話している相手のまばたきがいやにゆっくりしてきたら、いまの話しを賛同していない可能性があります。話をしたくないと思っている可能性もあります。
・目の瞳孔が開く:
興味がある。驚きなど
人間は興味のあるものを見ると目の瞳孔が開く傾向にあります。
何に興味があるのか、何が好きなのかということもわかるわけです。
・視線がさまよう:
不安、自信がない
目が泳ぐ人は、自分に自信がなく不安感が強い。
どうしても視線が一点に定まらない傾向にあります。
性格的に内向的な人が多く、打ち解けあうまでに時間がかかることがあります。
・目を見ずに話をする:
隠し事の可能性
相手の目を見ずにわき見をしながら話をする人は、何か隠し事をしている可能性が高いです。 隠し事をしていると、人はできるだけ相手と目が合うのを避けようとします。
こんな目の動きもご参考になさってください。
質問の仕方については、こんな記事も書いています。
人生設計についても書いています。
興味がありそうなら読んで見てください。
経済に関心のある方はこちらをどうぞ
終わり