まねき猫の部屋

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リポート添削の仕事と将来変化への対応

副業

0-表紙ーリポート添削の副業

 今日は、私が会社員時代から28年間続けているリポート添削という副業について書いてみます。ネタ切れの間つなぎの記事です(^0^;)。もし添削という副業に興味を持たれたらお付き合いください。

 

 

目次

 

 

 

1.リポート添削を始めた訳

   私が添削講師を始めたのは、今から28年前の39歳の時でした。

 会社員として働いていましたが、将来、コンサルタントとして起業したいと、色々な資格を取っていました。その中に中小企業診断士の資格もありました。なかなか大変で、4年もかかってしまいましたが運良く受かりました。せっかく取った資格なので、活かして副業が出来ないか、ぼんやりと考えていました。できれば、お小遣い稼ぎにもなればうれしいという想いもありました。

 そんな時に、所属していた診断士協会支部から、ある大学が社会人向け通信教育のリポート添削講師を募集していると紹介が届きました。リポートは自宅に宅急便で届けてくれて、1週間で返せばいいという仕事です。しかも、会社に内緒の収入にできそう。美味しそう(*^▽^*)

 

すぐに申し込みました(*^▽^*)


 とはいえ、協会の推薦があっても、すんなり採用してくれる訳ではありません。申し込み後、事前の課題や各種提出書類が送られてきて、それをひいひい言いながら提出しました。しばらくして、書類審査が合格したと通知がきました。次は、面接審査をするそうです。

 会社から3駅はなれた場所の駅近くの喫茶店で面接をしてもらうことにしました。会社の誰かに見られるのはまずいですので…(^◇^;) 大学から2人の面接官が来て話をしました。何を聞かれ、どう答えたかは、もうすっかり忘れました。でも、面接してくれたSさんとは、その後添削以外の仕事も紹介いただき、ずいぶんとお世話になりました。

 無事、面接をクリアして、採用になった時は、うれしかったですね(^。^)

 添削の仕事は、はじめの頃は週10通くらい引き受けました。慣れない仕事なので、1通に1時間以上かかったこともあります。なので、当初はコンビニバイトの時給にも満たない低賃金重労働な仕事となりました。会社から21時くらいに家に帰ってから、寝る前の1時間か、朝4時くらいに起きて1時間やるといったパターンとなりました。休日も家族サービスがあるのでだいたい同じです。そんな生活を会社員時代の20年以上続けました。

 添削という副業は、向き不向きのあると思います。性格でいうならインドア派のINTJやINTFみたいなタイプの人には合っているかもしれません。

 添削に慣れてきたら量を少しずつ増やして、20~30通/週くらいをこなすようになりました。そうして月々のお小遣い以上の収入にはなりました(^0^)

 

2.リポート添削の今

 それから、28年間。アキもせず毎週コツコツとリポートの添削をしてきました。会社を卒業した後も続け年金不足の足しにしています。また、学生の添削も追加したので、今は平均で50通くらいをこなしています。試験のピーク時は、100通くらいこなすこともあります。さすがに大変です。しかし、添削の仕事は年間での依頼量の波が大きくて、年度始まりの4月や夏休みの8月は少ない時期もあります。依頼がなくてゼロと言う週もたまにあります。なので、出来る時は引き受けておくことにしています。

 

これまでに、行った添削量をフェルミ推定すると、

28年×1年約50週×平均30通(として)=42,000通くらいでしょうか?

自分でもよくやったと思います。

42,000通×平均30分として
21,000時間を添削に費やしています。

 仮に1日の起きている時間を16時間とすると、1,313日分です。28年間の約13%をリポート添削に捧げたことになります。こうして定年後も仕事が出来たことを振り返ると個人的には無駄ではなかったと思うことにしています。この判断も人それぞれでしょう。

 

 さて、『天才! 成功する人々の法則』に、 「1万時間の法則」が説明されています。かなり有名な法則なので、知っている人も多いことでしょう。

天才! 成功する人々の法則

天才! 成功する人々の法則

 

 スポーツでも音楽でも仕事でも、何かに習熟して一流になるのに、1万時間の練習(積み上げ)が必要という法則です。であれば、リポート添削という仕事に、21,000時間をかけた私は、添削のプロに加えてもらえそうです。「継続は力なり」ですね。

 

 

3.リポート添削のこれから

契約で、 この添削の仕事は75歳まで出来ることになっています。後、7年になります。


 とはいっても営業努力をしないと仕事は来なくなります。たとえば、担当科目が終了したり、コース変更されることもあります。そうなると依頼が無くなります。なので、新しい科目を、定期的に大学に相談して増やす努力もしています。

 そうして、紹介してもらった新しい科目を添削すると、当初は不慣れなので、しんどい状態に逆戻りします。慣れない添削は時間がかかります。

 これは、新たに始めたリポート添削時間の記録を100通分プロットしたグラフです。縦軸が採点にかかった時間です。ヨコ軸は累積通数です。

1-3-新しい科目の添削時間の習熟曲線

 

 新しい科目を初めて添削した時は、150分もかかっています。(^_^; 20通目くらいで35分くらい、80通目くらいで25分くらいに落ち着きました。こうした推移は、「練習のべき乗法則」とか、「習熟曲線」などと言われます。

 ある仕事を始めた当初は終了までの時間がかかりますが、数をこなすと、仕事を終わらせるのにかかる時間が減っていく傾向があることを説明した法則です。 

 それと、点数の悪いリポートはコメントも増えるので時間がかかります。そうした添削時間の揺らぎを20分くらいは覚悟しておくことになります。

 

 あと7年で、もう2回くらいは新科目を取り込んでおくことになることでしょう。実は、今その新科目に取り組んでいます。そのため、新しい科目の添削に時間がかかっています。なので、今はブログを書く時間も限られています(^◇^;)

 

 さて、今後も、このように科目を増やしながらリポート添削を続けていきたいですが、この仕事の将来にもAIの影響が忍び寄っています。

 


 AIが試験の採点を始めています。

wired.jp


すでに、子供向けの添削事業では、ネットとタブレット端末を使った方式が普及し始めています。

sho.benesse.co.jp


こうしたAIによる代替がどう進んでいくか見定めていく必要があります。
そのための準備も考えておかなければなりません。

 

 

www.my-manekineko.net

 

それと、DXの進展と、受講者の便益を考えると将来、通信教育のリポート提出もオンライン化されることでしょう。すでに基礎編の正誤問題や選択式のリポートはオンライン化されています。いずれ論述式の手書きリポートも、ネット提出の時代が近い事でしょう。私は、手書きのリポートは学ぶ上で、アウトプット学習として最適と思っていますが、受講者の感想欄にはオンライン提出を望む声が多くなっています。

 

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 コロナ禍で、外出が制限されて在宅勤務が当たり前になったように、外部環境の急激な変化で、自身の活動環境も急激に変化することになります。

 リポート添削の仕事は、運良く在宅なので仕事への影響はありませんでした。しかも、社会人や学生がリモートで学習するようになって受講者が増え仕事はかえって増えました。

 一方で、これまで対面で行うことが多かった診断士の仕事は一時まったく無くなりました。その後、すべてをオンラインミーティングで行う診断スタイルが確立したので、ようやく普通レベルに戻りました。それまで、約2年かかっています。

 このように、外部環境の変化で、これまでの仕事スタイルが大きく変化することはリスクとして考えておく必要があります。

 今後もコロナ禍のような、大きな外部環境の変化を経験することになることでしょう。私の仕事でいえば、その1つが、さきほど紹介したAIの進展に関わることでしょう。いまからAIには出来ない仕事のスキルを身につけておくことも合わせて進めていきたいと考えています。

 

4.おわりに

 

今日は私のリポート添削の仕事について、始めた頃と、今と、将来をなんとなく書いてみました。記事にしながら自分の将来の整理も兼ねさせていただきました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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終わり