はてなの現状は…
(株)はてなの21年7月期決算報告書が9月10日にアップされていました。
その中から登録者数や月間ユニークブラウザ数の推移をレポートしてみたいと思います。
興味を持たれたらお付き合いください。
1.はてな21年7月期
(株)はてなの7月期決算資料に、登録ユーザー数と月間のユニークブラウザ数の書かれたページがあります。観てみましょう。
こんな感じです。
出典:はてな2021年7月期通期決算説明資料p.11から
資料は、以下のリンクから確認できます。
FY21 4Q末とは21年7月末のことです。
月間ユニークブラウザ数は1.26億UB
ユーザー数は、1,150万人
でした。
1年前の20年7月期と比べると
月間ユニークブラウザ数は
1.40→1.26億UBと0.14億UB(-10%)の減少
ユーザー数は
1,040万人→1,150万人と110万人(+11%)の増加
となります。
登録ユーザー数は、利用しなくなったアカウントも含まれているでしょうから、参考程度に見たほうがいいですね。
参考にしたいのは、年間の増加数の推移です。
はてなの場合をご覧ください。
毎期末の会員数から増分をグラフにしてみました。
20年→21年の増分は110万人でした。
これは、
18年→19年の163万人
19年→20年の164万人
からすると少ない数字です。
実際に利用しているユーザー数は、登録後にある割合で活動しなくなるので、新規登録者の数と相関があることがわかっています。なので、
今後、はてなのアクティブユーザーは減少に向かう可能性があります。
一方、ユーザブロマガが21年10月にサービスを終了して、はてなに移行しているようです。こうした運営企業の撤退による、会員の移動で増加する部分もあるでしょう。
今後の変化に注目していきたいと思います。
次に、月間のユニークブラウザ数の推移も見てみましょう。登録ユーザ数の推移も合わせて掲載しています。
月間のユニークブラウザ数のピークは18年の2.25億UBでした。
そこから、毎年減少している様子が分かります。
21年の1.26億UBはピークの44%減といった状況です。
なお、月間のユニークブラウザ数とは、
月内に、Webサイトに訪れた重複のないユーザーの数。1人のユーザーが何度も同じWebサイトを訪れても1人と数えられる。ユニークな「訪問者数」を表し、Webサイトの人気や興味の度合いを判断する指標として重視される。
つまり、月内に訪問した重複のない人の数です。
最近のはてなは、会員数の増加率が鈍り、月間のユニークブラウザ数も減少傾向にあることがわかりました。一方で他のブログサービス提供企業の撤退から移設してくるユーザーの可能性もありそうです。
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2.Amebaなどと比較してみる
例えば、登録ユーザー数は今1番会員数が多いと思われるAmebaブログだと、2019年に6,500万人を超えたと報告されています。
日本の総人口が約12,300万人ですから、総人口の約53%の人がアメーバーの会員(^_^;)という勘定になります。この数字は、色々なSNSの利用者も含めた数字なので重複した数値なので水増しされた値のようです。
注:6500万人は、「Facebook」や「Twitter」などのID連携する他サービスIDでの利用者も含めた、「Ameba」サービスの累計会員数(2019年8月5日時点)と記載されています。
Amebaは、不定期でしか登録会員数を発表していませんが、一部推定も入れてグラフ化してみました。
2019年の6,500万人から2020年は7,200万人に増えていると推定されます。
しかし、Amebaぶろぐも最近の増分は減少の傾向にあると思われます。
次に、いくつかのブログを比較してみます。
訪問者から見ていきます。
訪問者(セッション数)の推移が、以下のサイトで確認できます。
URL: https://www.similarweb.com/ja/
ここを利用して、上位3社のAmebaとFC2、はてなの数値を確認してみました。
データはこんな感じで出てきます。
データは、はてなの7月期と比較できるように、21年7月の数値です。
分かりにくいので、表にまとめてみました。
やはり、Amebaが訪問数も一番多いですね。
はてなの3倍以上あります。
滞在時間やPV/訪問比率もAmebaやFC2の方が優れています。
はてなは、3位ながら、上位2社とだいぶ差のある状況と感じました(;^_^A
2016,2017,2020,2021年のデータがあるので、合計訪問数だけグラフにしてみました。
2018,2019は、著者が推測し点線で示しました。
この様子からすると、Amebaもそろそろ下降期に入ったかもしれません。
一方、FC2が盛り返しています。業務関係に強いのでそうした点が影響しているのかもしれません。
そういえば、はてなも業務用を強化しようとしていましたね。
また、ユーザブロマガからの移行がFC2や、はてなに集中しているのかもしれません。
そうした点から、2021年の訪問数を増やしていることも検証が必要そうです。
3.おわりに
今回は、二つのデータをご紹介しました。こうした分析をまとめる時間があまり取れなくて概要だけをお伝えしました。また、時間を作ってご報告したいと思います。
自分のブログの見直す時間も捻出しないと(;^_^A
と、いうことで今回はここまでです。
ご参考までに、 最近のSNSの登録者数の様子を再度掲載しておきます。
こちらは、2020年の利用率のアンケート結果です。
出典: 令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書p.11より
このデータは、アンケートの回答から率を出しているので、日記形式にデータを取得した実際の利用率からみるとかなり高い結果になっています。念のために付記しておきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
こうした記事も読んでやってください。
終わり