健康
脂肪細胞について改めて学んでいます。今年の人間ドックで大幅に体重が増えました(^0^;) しかも、体脂肪率を測ったら「やや肥満」という悲しい結果でした。そこで、脂肪を減らすために、まずは脂肪という敵を再認識しようという記事です。同じ悩みをお持ちの方は良かったらお付き合いください。
0.今年の人間ドックは散々
先月、人間ドックを受けたら、体重がやばいことになっていました。
なぜか3年サイクルで体重が悪化しています(;゜ロ゜)
今回は、BMIが上限値25のギリギリでした。
しかも、後日、体成分測定器で体脂肪率を測ったら、「やや肥満」と判定されてしまいました。(T-T)
今年の初めに長男猫ミントが旅立って、運動への気力がわかず家に籠もる生活をしていたのが数値にも出ています。
気を取り直して、体重を減らさない…
体脂肪率のの詳細は、以下の記事に詳しく書いています。
そのためには、まず脂肪について、改めて学び直そうと思った次第です。
1.脂肪とは?
ご存じのように脂肪は、脂肪細胞の塊です。
写真:パタクソ フリー素材
食事で摂ったカロリーが、消費するカロリーより多いと、脂肪となって蓄えられます。
脂肪脂肪には、3つの種類があります。
いわゆる脂肪と呼ばれる白色脂肪細胞、そして熱の生成に貢献しているベージュ脂肪細胞と褐色脂肪細胞です。
食事をすると首の後ろなどに汗をかくことがありますが、これは褐色脂肪細胞が働いて熱を生成しているからです。
こうした食後の熱の発生を、DIT(食事誘発性熱産生)と呼んでいます。
身体は、入ってきた食べ物を必死に消化しようと内臓が働き出します。
また、分解酵素が効率的に働く為には体温を上げておく必要があるからだそうです。
さて、
3つの脂肪細胞について見ていきましょう。
2.それぞれの脂肪細胞
白色脂肪細胞
白色脂肪細胞は、エネルギーを脂肪として溜め込む貯蔵庫として働く細胞です。
成人の標準体型の脂肪細胞は直径70~90㎛と言われています。
その数は、普通体型の成人で250~300億個くらいだそうです。
仮に大きさを80μmとすると半径40μmなので、
1つの脂肪細胞の重さは0.242μgになります。
脂肪細胞の数を300億個とすると
0.242μg×300億個=7.26kgです。
たとえば、体重60kgの人なら
体脂肪率は、7.26÷60=12.1%
およそ12.1%と標準的よりは低い数値となります。
なお、脂肪細胞は130μmまでは肥大するそうです。すると、体脂肪の重さは31.1kgとなります。
体脂肪率は、31.1÷(60-7.26+31.1)=37%
およそ37%とかなりの肥満体型となってしまいます。
脂肪細胞を肥大させないようにしないといけませんね。
なお、これ以上余剰エネルギーは入ってくると、脂肪細胞が増殖を始めます…(^_^;(^_^;
おそろしい。
白色脂肪細胞の寿命は、なんと10年だそうです。
そして、一度増えるとダイエットしても白色脂肪細胞がなくなる訳ではなく、脂肪滴が小さくなって体脂肪が減っていくので白色脂肪細胞の数を増やさないように気をつけないといけません。
出所:一般社団法人全国発酵乳乳酸菌飲料協会
発酵乳乳酸菌飲料公正取引協議会HPより
褐色脂肪細胞
褐色脂肪細胞は、エネルギーを熱に変えて放出してくれる脂肪細胞です。
この細胞は、もともとは骨格筋と同じ前駆筋細胞から分かれたものなので、白色脂肪細胞とは生い立ちが違います。でも、脂肪細胞と呼ぶんですね。
乳幼児の時は沢山あって体温の維持に役立っていますが、成長して骨格筋が熱生成を担い始めると減るのだそうです。
なんと60才以降はゼロ (;゜ロ゜)
サンプル数が6人と少ないので、信頼度はまだまだのデータですが、食事をしても汗をかかなくなったら要注意ということでしょう。
ちなみに褐色脂肪細胞があるのは首や肩甲骨のまわり、背骨付近です。
ベージュ脂肪細胞
このベージュ脂肪細胞は、白色脂肪細胞が寒冷刺激で変異した細胞です。
なんと熱を生成する役割を持つようになります。
マウスの実験では、4度という環境に置くと24時間でベージュ脂肪細胞が増えることが分かりました。かなり過酷です。17度くらいでも増えるというデータもあります。昔、寒い日に上半身裸で乾布摩擦や、寒中水泳をしていたのはそれなりに意味があったのでしょう。ジムでサウナの後に冷水風呂に入るのは効果があるかもしれません。興味のある方は、いろいろな寒冷刺激にトライしてみてはいかがでしょうか?
ただ、ベージュ脂肪細胞は、生成も早いですが、消失も早いようです。実験では、15日で50%、20日で90%が消失しているそうです。維持するのは大変そうです。
ベージュ脂肪細胞の、熱生成の主役はミトコンドリアです。
骨格筋の遅筋(赤筋)にもミトコンドリアは多く存在し、人間のエネルギー生成の源となっています。
ミトコンドリアが生み出す熱は、1mol(180g)のブドウ糖から679Kcalにもなります。
3.白色脂肪細胞と付き合う
脂肪のつき方
脂肪の付き方には2つのタイプがあります。
皮下に脂肪が付く「皮下脂肪型肥満」タイプ
と、
腹腔内に脂肪が付く「内臓脂肪型肥満」タイプ
です。
「皮下脂肪型肥満」は、若い女性に比較的多くみられるとのこと
「内臓脂肪型肥満」は、男性や、閉経後の女性にに多いそうです。
体脂肪が溜まるのは?
摂取カロリー>消費カロリー=体重増加
「摂取エネルギー」>「消費エネルギー」で、体脂肪が溜まります。
理由は実にシンプルです。
日常の生活活動や運動によるエネルギー消費は、20~30%と言われています。
たとえば、体重が60kgの人が掃除機を15分かけると、およそ39kcal消費するといった具合です。
主な活動の体重別エネルギー消費量を以下に示します。
以上から、脂肪を減らすために消費エネルギーを増やすポイントは、
・筋肉量を増やして、基礎代謝を増やす
・日常の生活活動でのエネルギー消費を増やす
・ベージュ脂肪細胞を増やしてDITを高める
・運動によるエネルギー消費を増やす
もちろん、摂取カロリーのコントロールは必須です。奇策はないということですね(^0^;)
4.まとめ
太ってしまったので改めて脂肪細胞について学び直してみました。
減らすのは大変そうですが、地道に頑張ろうと思います。
以下、脂肪細胞のまとめ
・白色脂肪細胞は、エネルギー貯蔵用の細胞
・白色脂肪細胞の寿命は10年
・余剰なエネルギーは脂肪細胞に蓄積される
・褐色脂肪細胞は、熱を出す脂肪細胞
・前駆筋細胞から生成(骨格筋と筋が同じ)
・加齢と共に少なくなっていく
・DITの熱生成源
・ベージュ脂肪細胞は寒冷刺激で変異した細胞
・元は白色脂肪細胞
・ベージュ脂肪細胞と同じように熱を生成する
・寒冷刺激ですぐに生成されるが、減少も早い
最後まで読んでいただきありがとうございました。
筋肉のことも書いています。良かったらどうぞ
終わり