武術
はてなのまっさんが少林寺拳法の指導者になったという記事を読みました。武道の出来る人は素敵です。そんな記事を読んだら、NHKで放送していた明鏡止水という番組で「納得・会得・体得」という言葉をある老師が話しているのを思い出しました。そんなことを徒然に書いています。お時間があったらお付き合いください。
1.武術のできる人は素敵
私が読者になっている「まっさん」が少林寺拳法を長年やっていて、いよいよ指導者としても活躍されることになりました。そして、その乱取り(スパーリング)の様子を記事にしていました。武術の出来る人は素敵ですね。憧れます。
まっさんのその記事はこちらです。
まっさんは、15年も少林寺拳法をやっているとのこと。忙しい時期もあったようですが、継続しているのは凄いです。ちなみに、お子さんも少林寺拳法を習っておられるそうです。そして、いよいよ指導者の立場になったとのこと。
そこで、自分を見直す必要があると乱取り(スパーリング)している姿を撮影して、振り返りもしています。その姿勢もいいなあ。
少林寺拳法は、1947年に日本で創始された新興武道である。創始者は宗道臣で、宗は嵩山少林寺の門派の1つである北少林義和門拳の第21代正統継承者であり、少林寺拳法は少林拳を参考に再編された。誤解されがちであるが中国嵩山少林寺の少林拳と日本の少林寺拳法は別物である。
だそうです。どちらかというと護身のための武術といえるのだそうです。
出典:イラスト屋より
2.明鏡止水-NHK
そんなまっさんの記事を読んだら、NHKで昨年2月ごろに放送していた「明鏡止水」という番組を改めて見たくなりました。
この番組の番宣から
現代に伝わる武術の“KAMIWAZA”をひも解き、その神髄に迫る。
MCは自身も武術の心得がある岡田准一と格闘技通のケンドーコバヤシ。
武術家たちの血わき肉躍る熱きトークバトルが炸裂する!
出典:NHK 明鏡止水公式HPより
リンクはこちら
全9回でした。公式HPから概要を引用させていただきました。
空手から、剣道、柔術、そして少林拳、居合、太極拳など色々な武術の達人が出てきて技を紹介してくれる番組です。MCの岡田准一さんが分かりやすい解説を身体を張って見せてくれるので見応えがありました。
たとえば、第1話「空手の一撃必殺」の概要です。
武術の達人たちが集結し、熱いトークと秘伝の技を披露する。MCは自身も武術の心得がある岡田准一と、格闘技通のケンドーコバヤシ。今回は伝統空手の神髄に迫る! 空手が沖縄から本土へ伝わって100年。伝統空手の奥義さく裂!▽中達也の「追い突き」×剣道七段アレック。▽ダイナミックな「松濤館流」、鋼の肉体の「剛柔流」、柔術とのハイブリッド「和道流」、最短・最速の「糸東流」。▽絶叫!猿叫!空手の宿敵・薬丸自顕流、次期宗家の斬撃。▽中国武術の驚異! 太極拳の達人・楊進の「発勁」。▽ももクロ・百田夏菜子が体感する空手のスゴさ。▽達人列伝は「無敗伝説」本部朝基
番組では、「型」が、緻密で計算されつくされた動作であることをしみじみと感じました。
特にそれを感じたのが、第9回の少林寺拳法を紹介した回です。
「型」、少林寺拳法では法形というそうですが、600種類もあるとのこと。護身武道なので、相手の攻撃を確実に防御してから反撃する「守主攻従」が基本だそうです。
相手の攻撃を流れるように逸らして、反撃する様子はとても感動です。
そして、この番組に出ている武術を極めた人の言葉には迫力があります。
太極拳の老師がこんなことを言っていました。(第1回の放送、28分くらい)
納得し、
会得して、
最後に体得するというのが
表れている
言葉の意味を辞書から紐解きます。
納得とは、「承知すること。なるほどと認めること」です。例えば、「教授の一言に納得した」のように使われます。この段階は知識の認識レベルですね。
会得するは、「物事を深く理解して自分の知識にする」です。例「機械の操作を会得する」ですね。この段階になると、知識が自分の知識として使えます。
最後の、体得するは、「実際に体験して身につけること、実践系」です。例「飛行機の操縦を体得した」となります。知識が身についた段階です。
この納得→会得→体得は、おそらく武術に共通した理解段階なのでしょう。
なお、この番組は、NHKオンデマンドなら2024年2月19日まで見られます。
9回分まるごとで990円
1話づつでは110円
でした。
(私はNHKの回し者ではありません。良い番組はご紹介したい)
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3.守破離
納得→会得→体得と同じような技芸を身につけるために伝わっている言葉に、
「守破離」があります。私の好きな言葉の1つです。
「守破離」という言葉は、千家 不白流茶道開祖の川上不白(江戸時代中期・後期の茶匠)が記した『不白筆記』(1794年)に書かれていた言葉だそうです。
茶道の修行段階を教えたものであったのが、転じて日本の諸武芸に於いても修行の段階を説明する言葉として使われたといわれています。
それぞれの段階は、
「守」:師からの教えを忠実に学び、
型や作法、知識の基本を習得する。
「破」:経験と鍛錬を重ね、教えを土台としながらも、
自分なりの真意を会得する。
「離」:学んだ型や知識にとらわれず、
思うがままに至芸の境地に飛躍する。
となっています。
納得→会得→体得と、同じような真理を表現していると感じました。
4.終わりに代えて-ボディコンバット
今回は、まっさんの記事から武術の型や言葉を取り上げてみました。
私自信は、どちらかというと運動は苦手で、武術も遊び程度でしかしたことがありません。でも、健康を意識して、ジムに通うようになって、有酸素運動やストレス発散の意味も兼ねて、ボディコンバットというエクササイズのクラスに出るようになりました。
コロナも第5類に落ち着いて週1回はジムにも通えるようになって再開です。
ボディコンバットは、空手、ボクシング、カンフーなど様々な格闘技の動きを取り入れたエクササイズです。鏡に映った自分を仮想の相手に見立てて、パンチやキックを出していきます。意識して身体をひねることで、腹筋や各筋肉のトレーニングにもなる有酸素運動です。時々、基礎トレーニングとして実際に腹筋や腕立て伏せも最後に行ったりします。(^_^;) これが結構辛いですが… 45分のクラスですが、終わると体重が400gくらい減っています。水筒に入ったドリンク400CCは飲みきっているのにです(;゜ロ゜)ウェアーもビショビショ。
でも、やりきった時は楽しいし、ストレスも発散できています。
そんななんちゃって武術ですが、型の大切さは実感します。
エクササイズはコリオ(指定された動きの振り付け)に沿って運動します。
レッスン中、綺麗に動けている人は型が美しい。
出典:ジムの公式ページより
手前のピンクの服の方が私のお気に入りのインストラクターです。
手の位置、足先までしっかり伸びてフォームが美しいですね。
納得→会得→体得を意識して、型を早く体得したいものです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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終わり