家計
夏場の電気代が心配なまねき猫です。我が家の電気代は冬場と夏場に高騰します。夏に1番消費しているのは、エアコンですが節約には限りがあります。そんな中で電気ポットって電気使用量がどのくらいか考えてみました。些細なことを検討した記事です。良かったらお付き合いください。
1.我が家の電気代は高め安定?(^_^;)
我が家のコロナウィルス感染が始まる直前の2,019年12月から、2,023年6月までの電気使用量と電気代の推移です。
ご覧のように紛争が始まった2022年2月頃から電気代が爆上がりし始めました。2022年1月の電気代は35,363円と我が家の当時の過去最高値を更新しました。そして、2023年1月の電気代はさらに上をいき、なんと42,667円となってしまいました(;。;)
政府の調整補助が入って今は一段落していますが、東電の料金も上がることが決まりましたし、今年も暑そうなので、今年の夏場の電気代を心配をしています。
そんな様子を嘆いたのがこちらの記事です。
2.夏の電気代が心配な訳
我が家の月別の電気使用量をグラフにしたのがこちらです。
冬の電気代が高いことはご説明した通りです。一方、夏場の電気使用量も気温の上昇と共に増えていきます。
月の平均気温の変化と電気使用量を比べると、平均気温が18度を境に、それより高くなるとエアコンを使い始め使用量が増えるという感じです。
こちらは、我が家の7月のある1日の時間別の電気使用量の推移です。
このデータから我が家の電気使用量の多い順が大体分かります。
No.1 エアコン
No.2 冷蔵庫や常時ONの家電などの待機電力
No.3 電気ポットや電子レンジなどの調理家電
と、いった順です。
さて、
エアコンは冷房温度は、すでに高め設定なので、これ以上上げるのは避けたいです。
以前、家内が夏場のトイレで熱中症になりかけたという苦い経験もあります。
そんな訳で、トイレや洗面所にも扇風機も取りつけました。
冷蔵庫も省エネタイプに切り替え済みですし、照明もほぼLEDです。
東京都のHTTの取組の内、H(へらす)については設備関係はほぼ終わっています。
といって、TT(つくる、ためる)といった投資をやるのはお金もかかるので厳しいです。
(ためるは、いつかやりたいですが…)
HTT <電力をHへらす・Tつくる・Tためる>を進めよう|東京都環境局
残るは調理家電の使い方の見直しですかね?
そんなことをぼ〜っと考えていたら、10年前のカップヌードルの省エネプロジェクロを思い出しました。
3.お湯と共に生きるプロジェクト
2011年も省エネが話題となった年だったのでしょう。当時、カップヌードルの裏ぶたにこんな印刷がされていました。
出典:日清食品HPより
インスタントラーメンのお湯を沸かす量で省エネをしようというお話しです。参照した日経のページが検索出来たので、詳しく知りたい方は以下のURLをご覧ください。
記事を引用します。
日清食品が進めている「お湯と生きるプロジェクト~インスタントラーメンのお湯でもSTOP温暖化」の取り組みを知らせるものだ。インスタントラーメンを食べるためにお湯を沸かす際、日本で1年間に排出されるCO2の総量は、約37万トンにもなるそうだ。同社の試算によると、もっと効率的にお湯を沸かすことによって、約37万トンのCO2排出量の約60%、22万トンも削減できるという(2008年に食べられたインスタントラーメンが52.5億食という世界ラーメン協会のデータより計算)。
このケースの省エネを、コスト視点でもう少し調べていくと以下の通りだ。
(1)必要以上に沸かす理論損失:43%
(2)無効な火炎、調整不良、管理損失:23%
(3)蒸発分のエネルギー損失:5%
(4)無価値時間消費管理損失:14%
というものです。
この(1)ですね。
インスタントラーメンを作る際に、多くの方は、お湯が容器に注いでいる途中でなくなるのが嫌なので、少し多めに沸かしているのではないかというのです。
この“ちょっと多め”というのが“実はかなり多い”のだそうです。
300mℓのインスタントラーメンを調理する際、一般には350mℓほどあれば十分なのですが、学生を対象に調べたところ約850mℓ沸かしているという結果だったそうです。
それ私もです(^_^;)
私は電気ポットを使いますが、大体倍の800mlくらい湧かしています。
4.電気ポットの電気使用量
今更ながら電気ポットの電気使用量を調べてみました。ちなみに我が家で使っている電気ポットはこちらです。
(ここからは、つまらない検証です。お忙しい方はパスしてください)
特徴に書かれているように、コーヒー一杯の湯量140mlを湧かすのに65秒かかるタイプです。この早く湧くのが気に入って使っています。
さっそく、色々な水の量で湧く時間を調べてみました。(水温は25.5度でした)
それがこちらです。
私がインスタントラーメンを作る時に利用する水の量800ml(CC)だと、約242秒≓約4分です。最近のカップヌードルは湯量が多めなので400mlとすると、約132秒≓2分12秒で済みます。たしかに約半分の湧かす時間で済みそうです。
その分だけ電気の使用量が減らせそうです。
と、ここでハテナマークが頭に浮かんできました…
たしか、
400g(ml)の水(水温25.5度)を100度に温めるのに必要な熱エネルギーは、
重量400g×(100度-25.5度)×水の比熱4.217(j/g)で求められます。
やってみます。
400×(100-25.5)×4.217=125,667jです。
一方で、沸騰までにかかった時間から、消費したエネルギは、
ポットの電力1,300W×時間132秒で求められます。
1,300×132=171,600j
理論値125,677jに対して171,600jもかかっています。
125,667÷171,600≓0.73
効率は約73%となりました。
以下、各湯量で効率を求めたのがこちらです。
湯量が少ない方が、効率が良くありませんね。
140mlだと効率は54%と、半分です。
1000mlなら、効率は83%です。
さて、この差は何からきているのだという、さらにつまらない疑問がさらに浮かんできました。テレビドラマ「相棒」の杉下右京さんではないですが、つまらないことが気になるタイプです。
ポットの構造に起因していると直感しました。
電気ポットは、ご覧の通り容器も一緒に温めます。
その分のエネルギーも消費している可能性があると考えました。
検証してみます。
消費エネルギーは400mlでは、
1,300*132=171,600jでした。
そこで、お湯を温めるのに必要な理論エネルギーとの差分がステンレスの容器を温めて
いると仮定して、容器の重さを求めてみます。
ちなみにステンレスの比熱=0.46j/gです。
171,600=(100-25.5)×400×4.217+(100-25.5)×容器の重さx0.46
171,600=125,666+34.27×容器の重さ
34.27×容器の重さ=171,600-125,666
34.27x容器の重さ=46,934
容器の重さ=1,340g
取説のポットの重さが約1,300gと書いてありました。大体は一致しています。
実際は、伝達効率や蒸発ロスなどもあるでしょうから、そこも計算しないと行けません。しかし、この程度の精度が出ていれば良しとしましよう。
(こうした点はズボラ(^◇^;))
容器の重さは沸かす湯量に関係無く同じなので、沸かす湯量が少ないほど効率が悪くなるのですね。
だからどうなの?(^_^;)
と、言われそうな寄り道でした。チャンチャン♪
さて、湯量を800mlから400mlに減らすことで、沸かすエネルギの差
171,600-314,600=-143、000jを削減できます。
これは、電気使用量に換算すると、約0.04KWHに相当します。
仮に毎日一個のインスタントラーメンを作るとすると、1ヵ月で
30×0.04=1.2
1.2KWH ということですね。
ん~……
我が家の夏場の電気使用量は約800KWHです。
1.2÷800×100=0.15(%)
0.15%ですか…
削減量としては誤差の範囲かも知れません。
これにコーヒーなどを飲むための沸かす湯のエネルギーを加えてもそう多く無さそうです。
もう少し効果的な手段を探した方がいいでしょうね。
とはいえ、「塵も積もれば山となる」です。
お湯を沸かす量は減らしていくことにしました。
みなさんも一度お湯を沸かす量を確認してみてはいかがでしょうか?
5.終わりに
夏場の電気使用量の心配から、電気ポットの電気使用量のお話しを書いてみました。
ここまで、お話しにお付き合いいただきありがとうございました。
もう感謝しかありません。
さて、電気使用量をどう減らすかもう少し考えないと…(^_^;)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
終わり