まねき猫の部屋

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牛丼作りでWBSを解説してみる

手法

0-表紙-牛丼作りでWBSを解説する

WBSのまとめ方を牛丼作りを例にお伝えしてみようという記事です。仕事でプロジェクトチームに参加している人なら、WBSという言葉をご存じの方も多いと思います。WBSとは、「Work Breakdown Structure」の略で、プロジェクトを円滑に進めるための作業分解構成図のことを言います。こうした手法を仕事や私生活で活用するポイントを事例で示してみたいと思います。先週、作業標準書の作り方を書きましたが、このWBSはマニュアルの作成にも利用できます。良かったらお付き合いください。

 

目次

 

1.牛丼作りでWBSを理解する

WBS(Work Breakdown Structure)とは、プロジェクトを
W(Woerk)=ひとまとまりの作業やタスクに
B(Breakdown)=分解した
S(Structure)=構成図
のことです。

なんかわかりにくいですね。そこで、「WBSは料理のレシピと同じ」という格言に沿って、料理のレシピを参照しながら確認してみましょう。

我が家では、牛丼をよく作ります。そんなたわいも無い理由から、WBSも牛丼のレシピから説明してみたいと思います。

 

まずは、牛丼のレシピを見てみましょう。こちらは、クックパッドから引用させていただいた牛丼のレシピです。

1-1-クックパッドの牛丼の作り方-料理のレシピはWBSと同じ

端的にまとめられていてとてもわかりやすいと感じます。

こちらが引用させていただいた記事です。三月兎さん、ありがとうございます。

cookpad.com

 

では、牛丼作りをWBSで書くとどうなるかも見てみましょう。

1-2-牛丼を作って食べるをWBSするとこうなる

さきほど、WBS

W(Woerk)=ひとまとまりの作業やタスクに
B(Breakdown)=分解した
S(Structure)=構成図

と説明しましたが、たとえば「レシピの確認」がWに相当する「ひとかたまりの作業」、プロジェクトでは「タスク」と表現するものの1つになります。

こうした作業(タスク)を牛丼作りのプロセスとして、「レシピの確認」から「食す・振り返る」の7つにB:分解して、横一列に並べてS:構成図としたものとなります。

 

料理のレシピでは、「材料の調達」といったタスクは料理における当たり前の手順として書くのは省略して、材料一覧で示すことが多いですが、意図は同じです。

1-2-WBS-牛丼のレシピ-材料

無いのは、「ご飯のセット」くらいです。これも料理のレシピにおける当たり前の部分だから省略している点で寛容の原則と言われる点です。

いかがだったでしょうか?料理のレシピとWBSが同じだとおわかり頂けましたか?

では、もう少しWBSの作り方に踏み込んでいきましょう。

 

WBSは、以下の手順でまとめていきます。

1.タスクの洗い出し

2.タスクの順序を決める

3.タスクを構造化する

4.タスクを条件付け・数値化する

ここまでに見ていただいたのは、手順の1,2です。

 

「3.タスクの構造化する」を牛丼作りを例に見てみましょう。

 

1-3-WBSの階層を深める-構造化

構造化とは、大分類のタスクをより細かい作業で分けることを言います。ここでは、小分類として書いています。

たとえば、「レシピの確認」は、
・ネットで検索
・レシピを決める
・印刷(画面保存)
・材料などをメモ

というように、1つのタスクをより具体的に示したのが小分類の内容です。多くは○○を○○する、という表現で具体化したものになります。

そして、「4.タスクを条件付け・数値化する」の作業をすると以下のようになります。

1-4-WBSの表-牛丼の作り方

条件付けや数値化した内容が、メモの部分に書かれています。

たとえば、大分類「レシピの確認」の小分類「レシピの決定」では「吉野屋風で」といった部分です。数値化は、ご覧の通り、料理にかかる時間や分量になります。

 

こうして作成したものが、WBSのベースとなります。

作り方の基本です。

 

 

2.WBSを応用する

 

前回の記事では、積み荷作業の作業手順書をご紹介しました。

積み荷作業の手順書例

実は、こうした作業手順書は、マニュアル作成の一部となっていることが多いです。
そしてマニュアルを作成するうえで、WBSは威力を発揮します。

上の「積み荷作業の手順書」を出荷作業というプロセスでWBSするとこうなります。

 

2-1-運送業における出荷作業のWBS

このようにまとめると、出荷作業というマニュアルのベースが完成します。そして、ピンクの部分を作業手順書としてまとめやすくなります。

 

次の例をご覧ください。

会社通勤をWBSした例です。

2-3-会社通勤のWBS

私が会社で、ある研修に使った会社に行くルートをWBSしたものです。こうしたWBSを利用すると、通勤時間のバラツキの改善ヒントが得られます。
この例では、バス通勤のルートを変更するとバラツキが少なくなると分かりました。

その点をまとめた例です。

2-4-会社通勤のルート見直しに利用

そんなことするのにWBSを使うか!
という声が聞こえてきそうです(^_^;)
事例として分かりやすそうだと思いましたが……
ご意見をいただけると幸いですm(_ _)m

 

3.その他のWBS

こちらは、マニュアルの作成をWBSして階層構造化したものです。

2-2-マニュアルの作成をWBSして階層構造で示す

階層化を3段階まで行っている例です。

WBSは、分解が1つのポイントになります。
その点から、色々な問題解決の方法を分解した例がこちらになります。

 

2-5-問題解決のステップもWBS出来る

この分解図は、縦方向に見ていただく内容になっています。
構成上、横にしづらかったのでご容赦ください。

 

いかがでしたか。

WBSの作り方のヒントになったでしょうか?

 

4.おわりに

今回は、牛丼のレシピからWBSの作り方をご紹介してみました。

何かの参考になれば幸いです。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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こうした記事も書いています。

www.my-manekineko.net

 

 

 

 

 

 

終わり