●コツ
作業手順書の作り方をまとめてみました。3週間前の記事に、読者から、「作業手順表の上手な作り方とかあったりしませんよね…??」というコメントをいただきました。
「ますほい」さん、からのご相談?ご依頼?でした。(id:hoso-11-bishamonten)
作業手順書の書き方は、Webで検索すると多くの方が上手にまとめられているテーマです。私ごときが何かを発信するのはいかがなモノかと潜っておりました。
しかし、改めて、「ますほい」さんの書かれた記事を読んで気付きました。今お子さんが病弱で治療中、かつ、お仕事はトラックドライバーをしながら副業もされているという状況にあります。とても忙しそう。調べる時間も取れないかも……。と…。
すでに3週間も経ってしまい、必要とする時期は過ぎてしまったかもしれないのですが、やはり書いておかなければと至った次第です。
なので、これは「ますほい」さんに向けの記事です。でも、「ますほい」さんが恐縮されてもいけないので、同じように作業手順書でお困りの方への参考になれば幸いです。
良かったらお付き合いください。
1.手順書の事例
参考にしやすいように、まずは事例を見ていただいて、それを元にポイントをまとめてみました。調べてみると意外と具体的な事例は検索に引っかからないのですね。
私が参考にした記事のURLなどは文末にまとめて記載しています。詳しく知りたい方は、そちらを参照してください。
「ますほい」さんが参考になりそうなテーマで、比較的事例にしやすい「積み荷作業」の手順書を事例にしています。
積み荷作業の手順書例
まずは、ご覧ください。
私自身は、こうした作業をしたことが無いので、手順の妥当性云々はご容赦ください。あくまで作業手順書をまとめるポイントを理解していただくモノとしてご覧ください。
手順書のポイント
この例をもとに、手順書のポイントを整理したのがこちらです。
業務手順書の作成ポイント
1.作業の全体像が分かるフローを載せておく
2.表や写真を使うと説明が楽
3.一文を長くし過ぎない
4.最初からすべてを網羅しようとしない
5.読み手は初心者だと思って作る
だいたいこんなところがポイントとなります。
その他にも色々ポイントはあるでしょうが、欲張らずにまとめてみました。
1~3,5は例を見てもらうと説明の必要はないでしょう。
「4.最初からすべても網羅しようとしない」は、少し説明がいりそうです。
言い換えると「完璧を求めて、完成しないより、80%の出来で使ってしまえ」です。そして、さっと作って、使いながら完成度を高めていくのが作業手順書に向いています。
たとえば、こうした注意事項も盛り込みたくなりますが、とりあえず様子を見てみます。そして、必要そうなら「ロールボックスパレットの扱い方」という別の手順書を作成したほうが良いのかも知れません。そうしたことは、やって見ないと分からないのでまずは作って運用して観察し、その状況を振り返って見直しをする方法が効率的です。
フォーマット
こちらが、白紙のフォーマットです。
この表は、JPGのファイルになっています。
これをコピーして、Wordやパワーポイントに貼り付けます。そして、内容を書き足していけばまとめることが出来るという次第です。
縦書きの手順書例
こちらは、縦書きのフォーマット例です。もしかしたら縦書きかもしれないと思い用意しました。
縦書きのフォーマット
そして、こちらが縦書きの白紙フォーマットになります。
なお、手順書を動画で作るという方法もあります。
2.参考記事
実際の作業手順書の記入例
実際の作業手順書の記入例も1つ見つけたので、ご覧ください。
全日本物流改善事例大会2017・物流合理化賞を受賞された㈱ロジスティクス・ネットワークの例です。残念ながら解像度がよくありません。
こちらが、その参照元です。PDFのファイルですので拡大すると大体は読めます。
http://www.logistics.or.jp/pdf/newest/2017/logisticsn.pdf
URLがhttp:/なので、Google様の評価が悪くなるので、普段は掲載しないのですが、これは「ますほい」さんに見て貰う為なので気にせず掲載することにしました。
もし見つからない時は、「全日本物流改善事例大会2017」で検索してみてください。
参考にした記事
こちらは、ポイントなどを参照した作業手順書の記事です。
作業手順書の作り方とは?ポイントや運用方法も紹介! – 業務効率化ガイド|業務効率化のノウハウを発信するメディア
ポイントに書いた以外の、大切な部分を引用し要約しました。
手順書は「ひとつの業務の手順を示した文書」であり、マニュアルに含まれます。一方、マニュアルは「業務全体のフローを示す資料」であり、より多くの情報を取り扱っているのです。このように、作業手順書とマニュアルは情報の粒度が異なります。そのため、両者を混同しないようにしましょう。
手順書作成の手順
(1)手順書の目的を明確にする
(2)5W1Hを明確にする
Who・・・・誰が作業をするか
Where・・・どこで作業をするか
When・・・いつ作業をするか
What・・・・何が作業に必要か
Why・・・・なぜその手順が必要か
How・・・・どのような手順の作業か
(3)構成案を作成する
(4)実際の作業フローを書き出していく
(5)仮運用する
(6)改善と更新をする
手順書の参考情報
こちらは、厚生労働省の「荷役作業安全ガイドラインの解説」です。手順書を作成する参考になるかもしれないので、手順書ではありませんが記載しておきます。
荷役作業安全ガイドラインの解説(〜陸運事業者と荷主等のみなさまが連携した荷役災害の防止〜)|厚生労働省
トラックの始業前点検などの手順書作成の参考になるかもしれない資料です。
http://www.kobayashi-un.co.jp/upload_img/pdf_1_20150606101511.pdf
こちらもURLがhttp:/ですので、もしかしたら参照出来ないかも知れません。
見られない時は、「整備点検マニュアル 日常点検の手順とポイント」で検索してください。目次だけは書いておきますね。
日常点検の手順とポイント
キャビンの開閉方法・・・・・p5
フロントパネルの開閉方法・・p6
Ⅰ エンジンルームの点検・・p7~11
Ⅱ 運転席での点検・・・・・p12~17
Ⅲ 外周りの点検・・・・・・p18~23
Ⅳ 油漏れ点検・・・・・・・p24・25
Ⅴ 環境に対しての確認・・・p26
Ⅵ 交換及び清掃の確認・・・p27
Ⅶ 作業中の油漏れ点検・・・p28
Ⅷ 給油時の点検・・・・・・p28
こちらは、全日本トラック協会の「荷役作業 安全マニュアル」です。
https://jta.or.jp/wp-content/themes/jta_theme/pdf/publication/nieki.pdf
以下のような部分が参考になりそうです。(先ほど載せたのはこれです)
3.おわりに
今回は、作業手順書の書き方を運輸関係に関わっている方(ますほいさん)向けにまとめてみました。
少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
こうした記事もご参考まで
終わり