理系は論理、文系はイメージという認識を検証する
ご訪問ありがとうございます。
理系と文系の違いを「ゆるーく」検証してみます。
たとえば「塩少々」と書いてあったらあなたはどう認識しますか?
ちなみに私は、理系の端くれですが、
「少々って何グラムだ~?」というタイプです(^_^;)
興味をもたれたら、記事とお付き合いください。
数字をクリックするとジャンプします。
お忙しい方は一部だけでもご覧ください。
1.塩少々とは?
美味しそうなポテトサラダですね。
じゃがいも料理の王道!ポテトサラダの基本レシピ | サラダの基本 | とっておきレシピ | キユーピー
このポテトサラダのレシピには、
「塩 少々」
と書かれています。
知っている人やイメージで分かる人には当たり前の表現かもしれません。
でも、
「塩 少々」
理系の私には理解できない。
「同感」と思っていただける人も多いはず( ^o^)
絵参照:味の素 レシピ大百科より
計量・計り方|料理の基本・初心者向け情報なら味の素パークの【レシピ大百科】
私のような料理の基本を知らない理系には実に難解な言葉の1つです。
「少々って何gのことだよ」
と思わず突っ込みを入れたくなります(;゜ロ゜)
でも、文系のイメージ派は「塩 少々」
OKって感じかもしれません。
「少々は少々でしょう」
家内の言葉です(;゜ロ゜)
この違いは何なんでしょうね?
そこをもう少し探索してみたいと思います。
ちなみに、
数字で知りたい人のために調べました。
塩少々=約0.5グラム
だそうです。
紹介している記事によっては0.6gと書いてあるものもあります。
塩加減は、使う塩の種類によって違うようです。
出典:味の素 レシピ大百科より
感覚的に測るなら
親指と人さし指の指2本でつまんだ量のこと。
きちんと計量するなら、
小さじ1/8~1/9程度
と説明されています。
なお、塩の好みは人それぞれなので、
味見をして整えることが必要だそうです。
この辺りも文系イメージ派の世界観のように感じます( ^o^)
続けます。
最近、理系をネタにしたマンガも人気なのですね。
「理系が恋に落ちたので証明してみた。」
こんな場面から、
理系の思考や言葉が類推できます。
出典:「理系が恋に落ちたので証明してみた。」
「リーマン予想」が出てきました。
リーマン予想は、
素数の並び方の法則性に関するもので
「リーマンゼータ関数の非自明な全ての零点に対応する変数が、1/2の実数部を持つこと」と解釈されています。
最近、米エモリー大学のKen Ono教授の研究チームが、「リーマン予想」の証明に対するアプローチを提案し、2019年5月21日の『米国科学アカデミー紀要』に公開されました。
参照:MEITEC HPより
160年前からの数学界の難問「リーマン予想」の証明に至るアプローチ | fabcross
このマンガでも、難解な数学が取り上げてあったり、恋の検証アルゴリズムを題材にしています(^_^;)
理系は数学による論理的アプローチが大好きという事例ですね。
2.4つのコミュニケーション力
さて、
コミュニケーションは、
発信と受信から成り立つことはご了解いただけるかと思います。
また、
論理的な言葉を用いる言語を中心とした場合と、
イメージ優先の感情を表情やしぐさで伝える非言語コミュニケーションもあります。
つまり、
言語中心の
①論理的な発信
③論理的な受信
と
非言語が中心の
②イメージ的な発信
④イメージ的な受信
の4つのコミュニケーションからなります。
また、こうした4つのコミュニケーションを
論理的な発信や受信=理系的な思考
イメージ的な発信や受信=文系の思考
などと分けている記事も見かけます。
こうした点から、文系はイメージ優先、理系は論理優先と言われるようです。
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3.理系の思考
その理系の論理的思考をどう理解すればいいでしょう?
端的に言うなら、
理系の論理的思考とは、数学
です。
さらに言うなら、
微小量を扱うための数学が理系の言葉
だと言い切れるそうです。
微小量…って、
そうです。あの微分方程式のこと。
微分方程式は、ずいぶん苦労して学んだなあ…(;^_^A (遠い目)
そのことを、土井博先生と兼松秦男先生が
「理系の言葉」という本に書いています。
この本は、文系の人に科学リテラシーのエッセンスである「数学」を理解してもらうために書かれたものです。
文系の人は、情緒的な言葉の使い手であり、
芸術性や音楽性に優れていますが、「数学はちょっと」といって避ける人が多い。
なので、理系の人と会話できる程度に数学を学んでおくべきだと述べています。
この本では、
微分方程式を解くのに必要な基礎的な解説や
寿命の微分方程式などの
などの解き方が書いてあります。
理系の論理的思考は数学とここでは仮定します。
4.文系の思考
次は、「文系」について考察してみましょう。
先ほど
文系の人は、情緒的な言葉の使い手であり、芸術性や音楽性に優れている
と書かれた書籍を紹介しました。
この文系という区分は、いろいろと反論もあるようです。
文系の学問にも色々あって、
理系・文系に区分できないという主張です。
たとえば、経済学は「文系」ですが、数学の知識が必須です。
経済学における理論研究には、計量経済学やマーケティングで用いる多変量解析などかなり高度な数学の知識が必要です。
出典:マーケティングのための多変量解析 清水功次著 p.10より
また、音楽のような文系の感覚的領域でも、
記譜法は、譜面の記号化という論理的な作業が求められます。
参照URL:
第3回 五線譜と鍵盤 | 特定非営利活動法人ミュージックプランツ
ほか、
哲学も諸問題の解決に記号論理学を用いています。
事例を1つ
「ウエスはオクターブ奏法の発明者である。
ウエスの本名はジョン・レスリーである。
ゆえに、 ジョン・レスリーは
オクターブ奏法を発明した。」
このように文系の言葉にも論理的、数学的な要素が多く存在しています。
必ずしも、
理系が数学と論理的とは言い切れないようです。
5.まとめ
物事を数字や事実をベースに筋道立てて話す人が、論理的で理系
逆に、
イメージや状況の表現豊かに話す人
たとえば、
「この商品は〇〇のように爽快で華やかで~」
と話す人が文系でイメージ的
と簡単には分けられないというのが
「ゆるーい」
検証の結果でした。
とはいえ、
理系の人の話は、理路整然としていて明快ですが、
伝え方が淡泊で、文系の人には伝わりにくい。
人は、発信と受信を論理的とイメージによる思考を複合的に用いています。
理系の人は文系の、
文系の人は理系の力を強化して、
バランスよく使えるよう目指したいものです。
ゆるいお話に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ちなみにこんな記事も書いています、
ご興味のある方はご覧ください。
終わり
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