まねき猫の部屋ーブログ

問題解決や人についての想うことを発信していきます。2019年から基本月曜日に更新しています。

記憶のかけら-雲に兆しがある…

多田智満子詩集から映像Ⅱ「雲に兆しがある…」


 ご訪問ありがとうございます。

今日は昔のノートから出てきた「詩」の話しです。

いつもと違い個人的な記憶のかけらを記録しておくものです。

つまらないと思ったら読み飛ばしてください。

さて、本の整理をしていたら、

唐突に、

青春時代の記憶のかけらに出会ってしまいました。

そのかけらを記録に留める作業をしました。

お暇ならお付き合いください。

数字をクリックするとジャンプします。
お忙しい方は一部だけでもご覧ください。

目次

1.古いノートに残された詩

2.誰の詩なのか?

3.詩の意味は?

4.そのテレビドラマとは?

5.とりあえずのまとめ

 

こんな記事も書いています。 

古い新聞のスクラップから書いたものです。

www.my-manekineko.net

 

 

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1.古いノートに残された詩

来年65才になるのを区切りとして、

自分の本を減らすことにした。

2階の仕事部屋は壁一面が本で埋まっている状態。

 

家内にはあなたが死んだら片付けられない。

とか、

地震で二階の床が抜けるかもしれない。

などと言われている(^_^;)

 

そこで、片付けを始めることにした。

仕事の合間を見つけては、処分する本を選び、
ようやくの思いで、これまでに段ボール3箱くらいを減らした。

(半減の目標には程多い状況(^_^;)

 

そんな作業中に、忘れかけていた古い聖書サイズのシステム手帳を見つけた。

パラパラとめくってみる。

 

 

すると、

唐突に高校時代の古い記憶と遭遇してしまった。

 

 古いノートに残された2つの詩-雲に兆しと人混みの中で風が

写真にある2つの詩である。

 

1つは、

雲に兆し(きざし)がある
 ひび割れた骨に兆しがある

早春に向かって急ぐな心よ

すべて美しいものは
 風の中に描かれている

 

もう一つは、

人ごみの中で
      風が私を吹きぬける

その時、私はひとつの管
     そしてひとつの音

眼を閉じたホルンからくぐり出て
    静かに都会を吹き抜ける

 

たぶん…

高校時代に見たテレビドラマの中で使われた挿入詩だと思う。

 

当時の私は、

その詩に心引かれて、紙に書き写したのだろう。

 

書き写したその紙はもう無い。

 

その代わりに保存されていたのが、

後に社会人になって、

当時はやり始めたワープロでタイプしたこの写真の印刷物であった。

 

たぶん18才ごろ(1974年?)に手書きしたものを

ワープロ富士通のオアシス)が出始めた1980年ごろに会社で打ち込んだのだろう。

富士通のワープロ機オアシス1990年発売

出典:富士通アーカイブ HPより

OASYS 100(1980年) - 富士通

 

しかも、それを2019年の今の今まで残しているとは(^_^;)

45年間です…

捨てられない自分が、なさけない。

 

 

とはいえ、せっかくの記憶だ。

ブログのネタに少しいじって記録することにした。

 

 

お忙しい方へ: 終わりへ

 

2.誰の詩なのか?

テレビドラマに使われていたという記憶しかない。

どんなシーンでどう扱われたのかも不明。

もちろん作者も不明。

とりあえず、ググってみる。

 

すぐにヒットした。

情報化が進んでいる。

たぶん、ネットが普及し始めた頃に同じトライをしてるだろうが、見つけた様子は残っていない。

 

しかも私と同じように詩の原典を探していた人のブログも見つけた。

(そのURLは、http:なので提示が出来ない。残念)

その一部を引用させていただく

長いこと、気になっている言葉がある。
あるいは有名な詩句なのかもしれないのだが、出典が分からない。
「喪心に向かって、急ぐな心よ」
次いで「すべて~は、~されてある」と結ばれるのだが
そこが思い出せない。

 引用:ブログ「気まぐれ雑記帳・いちいの庭から」より

 

そこから初めの詩の原典がわかった。

作者は、多田智満子さん。

掲載は、詩集『闘技場』(1960)の「映像Ⅱ」であった。

雲に兆がある
びわれた骨に兆がある
喪神に向かっていそぐな心よ
すべて美しいものは風に描かれてある

 引用:(多田智満子詩集「映像Ⅱ」p.30より)

 

多田智満子さんとは、

昭和・平成期の詩人,エッセイスト 英知大学名誉教授。

生年昭和5(1930)年4月1日 
没年平成15(2003)年1月23日

経歴詩人、評論家として活躍したほか、フランス語を中心に翻訳の仕事も手がけた。
主著に、詩集「花火」「贋の年代記」「多田智満子詩集」ほか

引用:多田 智満子(タダ チマコ)とは - コトバンク

 

詩集を手に入れたくなる。

すぐにアマゾンで検索した。

 

多田智満子詩集 (1972年) (現代詩文庫〈50〉)

多田智満子詩集 (1972年) (現代詩文庫〈50〉)

 

 

中古しか見つからなかったが、注文する。

一番早く届く書店から、398円+送料350円の748円で購入した。

定価は740円(税別)だった。

 

元の詩集『闘技場』は入手困難なようだ。

 

書籍の整理をしていたのでは?
また本を増やしたの?(^_^;)

 

は、今回に限り免除。

 

すぐに届いた。

さっそく観てみる。

 

その中に、もう一遍の詩も入っていた。

 

多田智満子「風」同書p.24参照

人ごみのなかで
風が私を吹きぬける
私はひとつの管
そしてやがてひとつの音
眼をとじたホルンから
すべり出て
しずかに大都会を吹きぬける

原典の確認は記録できた。

 

しかも、本に書かれている詩と、聞き取った詩の一部が違うことも知ることになる。

 

昔の私よ。何があった?
なさけない。

 

1つ目

私が書き残した部分

早春に向かって急ぐな心よ

 

詩集の詩の正しい内容

喪神に向かっていそぐな心よ

 

ん、喪神ってなんだ?

は後ほど。

 

2つ目

私、

その時、私はひとつの管
     そしてひとつの音

眼を閉じたホルンからくぐり出て
    静かに都会を吹き抜ける

 

正しくは、

      私はひとつの管
     そしてやがてひとつの音
眼をとじたホルンからすべり出て
   しずかに都会を吹きぬける

 

聞き取り精度は、この程度?(^_^;)

あるいは、挿入詩にするとき修正されたか?

この謎は、また別の機会に解くことにしよう。

 

 

 

で、喪神ってなんだ?

 

3.詩の意味は?

 

喪心/喪神
[名](スル)
1 魂が抜けたように、ぼんやりすること。放心。「落胆―する」.
2 意識を失うこと。気絶。失神。「落雷のショックで―する」.
[補説]書名別項。→喪神

喪心/喪神(そうしん)の意味 - goo国語辞書

 

女性が座り込んで喪心・喪神の状態

こんな感じ?

 

魂が抜けたように、ぼんやりすること。放心…

ですか…

 

喪神に向かっていそぐな心よ

 

この部分の詩の意味が読み取れないのは悲しい。

 

雲に兆がある
びわれた骨に兆がある

はなんとなく分かる

 

「兆し」は、ものごとの前触れや始まりのしるしという意味

 

雲に兆は、天気の変化を告げる雲の様子

びわれた骨に兆は、神事で骨に表れる神のお告げ

いずれも、予知や予測に関する事例を述べている感じだ。

 

今でも山にかかる雲を観察して,天気を予想する。
天気の「ことわざ」も,たくさん残っている。

たとえば、

入道雲がわくと夕だちがくる。
・北に向かう雲は雨、南に向かう雲は晴れ。

雲の兆しの例-空の雲積乱雲 夕立が来る

 

もともと、「兆し」という字は、約3000年前に中国で生まれた漢字らしい。
神官が、亀の甲羅や、動物の骨に熱した棒を押し当てて、そのひびの様子から占ったとされる。
「兆」の漢字は、その亀の甲羅に入ったひびの様子から出来たらしい。

兆しという字の由来 昔亀のヒビの様子から予測をした

 

私が理解した詩の意味

 

色々なものに兆し(予兆)がある

放心するな慌てるな

風に描かれた美しいものから兆しを読み取れ

 

という所か?

読解力不足の私の力量ではこの程度が限界。

意味を看破された方は、ご助言ください。

 

 

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4.そのテレビドラマとは?

たぶん

「風の色」

というテレビドラマだとわかった。

 

検索出来たURLは、またしても古いhttp:xxなので乗せられない。

概要を記録しておく。

 

風の色

TBS系列で、1973年5月10日~1973年8月2日に計13回、22:00-22:55に放送

(私が高校3年生の時だ。)

ストーリー
決して豊かとはいえない青年と、豊かな生活をしていながらかげりのある女性との恋の屈折。

(なるほど、ラブストーリーですか(^_^;)

木下恵介人間の歌シリーズ

木下恵介さんのドラマはよく見ていた)

主な出演者 近藤正臣香山美子、十朱幸代、佐藤慶大滝秀治
主な脚本 砂田量爾
主な演出 鈴木利正

 

なんと、ドラマの台本が古書店で販売されている

www.kosho.or.jp

 

10,180円ですか…

これは即購入という訳にはいかない。

熟慮しなくては

13冊も蔵書を増やす訳にはいかないですね。

国立国会図書館に行ってみるか。

 

 

 

忙しい方へ: 終わりへ

 

5.とりあえずのまとめ

古いノートから2つの詩を見つける

f:id:my-manekineko:20191019065304j:plain

作者は、多田智満子さん。

1つめは、詩集『闘技場』(1960)の「映像Ⅱ」から

2つ目は、「風」

テレビドラマは、「風の色」

らしい。

台本が存在していることは確認できた。

とりあえず、今回はここまでを記録に残します。

 

老人の記憶のかけら探索に

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

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こうした記事も読んでやってください。

 

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終わり