ブログご訪問ありがとうございます。
渋野日向子さんが全英女子オープンゴルフで優勝しましたね。
42年ぶりの快挙だそうです。
おめでとうございます。
そこで、今回はプロの収入を考察してみます。
女子プロゴルフの年収ランキングから私の勝手視点で分析した記事です。
年収が超ピラミッド化しているとは想像していましたが、想像以上でした。
いわゆる女性技術職の年収や、士業(システムエンジニア、司法書士、弁護士、中小企業診断士など)も確認しています。
興味を持たれたらご覧ください。
数字をクリックするとジャンプします。
お忙しい方は一部だけでもご覧ください。
お忙しい方は、「終わりへ」を「プチ」とすると文末に飛びます。
こんな記事も書いています。
1.女子プロゴルファーの賞金ランキング
渋野選手の全英女子オープンの賞金は67万5000ドル(約7200万円)でした。
最新の女子のランキングでも渋野選手が2位につけています。
出典:日本女子ゴルフ協会 HPから 2019年8月11日現在の賞金ランキングより
プロ2年目でこの躍進。
愛娘にゴルフを習わせようと思った親御さんも多いのでは?
読売新聞の4コマ漫画にもさっそくこんな場面がありました。
出典:読売新聞 2019年8月8日朝刊 35面 コボちゃんより
ところで、女子プロは年間でどのくらい稼ぐのでしょうか?
日本女子ゴルフ協会HPに、2018年の年間LPGAツアー賞金ランキングが載っています。
出典:日本女子プロゴルフ協会
1位のアン・ソンジュ選手(韓国)は、1億8千万円も獲得しているのですね。
5位の成田 美寿々選手までが1億円を超えています。
さらに、20位の福田真未選手以上が5000万円越えの賞金を獲得しています。
しかも、これはツアーの賞金だけです。賞金以外の副収入も多そう。
ある筋から聞いた話では、大体20位まではスポンサー契約がつくそうです。
ずいぶん稼いでいる感じです。
さて、2018年の賞金ランキングから、パレート図を作ってみました。
ツアーに1回以上参加できた女子プロは257人です。
このうち5000千万円以上の賞金を獲得しているのはわずか20人、率にして8%です。
賞金総額で見ると、上位の20人で実に49%を得ています。
賞金獲得が2000万円以上の人が55人(割合22%)で82%の賞金を得ています。
パレートの法則は、20%の人が80%の富を占めるというものですが、女子プロの賞金獲得額にも当てはまりました。
ちなみに、世界の富のパレートは以下の通りです。
割合がよく似ています。
パレート分析について詳しく知りたい方は、こちらの記事も見てください。
話を女子プロに戻します。
パレート図から、賞金額が1円以上500万円のプロの割合が24%とわかります。
賞金ゼロの39%の人と合わせると、63%にもなります。
女子ゴルフプロの世界は賞金が超ピラミッド構造の厳しい世界でした。
なお、女子プロの登録人数は、2019年6月現在で数えたら416人でした。
ツアー参加しない(できない)プロも結構いることになります。
(いわゆるレッスンプロ)
次に、2018年の女子プロのスコアからも見てみましょう。
出典:日本女子プロゴルフ協会 HP
年間でもっとも成績が良かったのは、
鈴木愛選手です。
70.1052でした。
さきほどの年間賞金獲得一位のアン・ソンジュ選手は3位で
70.3423です。
0.25の差で鈴木愛選手が勝っているものの、
賞金獲得額では、アン・ソンジュ選手が40千万円も多い結果でした。
ここぞと言うときにアン・ソンジュ選手が力を出している様子が想像できます。
また、上位の選手のストローク差が0.4程度しかないことや
賞金獲得額50位の大城さつき選手とアン・ソンジュ選手のストローク差は
わずか2.1打です。
賞金獲得額の差は約1億6千万円(^_^;)
1ストロークのわずかな差が大きな賞金差になるのですね。
しかも…
その女子プロになるには、プロテストを受けなければなりません。
(ツアーの優勝でプロになる道もあるそうです)
女子のプロテストの合格者は毎年成績上位者の20位と決まっています。
以下のよう3次試験まであって、2018年では約5%の狭き門でした。
そんなプロの厳しいテストをくぐり抜けても、その後のツアー成績のわずかな差で収入に大差が出る実力社会の職業だということです。
お忙しい方へ: 終わりへ
2.技術職の女性年収ランキング
さきほどの女子プロの賞金獲得額を単純平均を出してみます。
賞金総額をツアー参加者全257人で割ると、1308万円でした。
この数字だけ見ると悪くないです。
でも、この平均金額以上の人は順位では72位以上の選手になります。
以下の選手が185人にもいます。
賞金獲得額が超ピラミッド構造していることがよりはっきり分かります。
そこで、
いわゆる普通のというとおかしいですが、
女性の技術職と比べてみました。
ただし、これも平均値です。
一番は、大学教授の1028万円でした。
さきほどの女子ゴルフプロより少ないとはいえ、1000万円越えはさすがです。
女性の技術職といえば、すぐ思いつくのが看護師です。
その看護師で、479万円です。
とはいえ、この金額もバラツキがあるのでしょう。
19位のシステムエンジニアの年齢別年収データを見つけました。
これで見てみましょう。
平均値は462万円ですが、年齢別では、
なりたての
20-24歳では、341.9万円
55-59歳では、619.4万円
と、大体2倍くらいの開きでした。
さきほどの女子ゴルフプロの開きと比べると安定感がありますね。
忙しい方へ: 終わりへ
3.士業の場合
これ以降は、私の興味で調べたものです。
いわゆる士業の状況も見てみます。
まずは、中小企業診断士です。
診断士の資格試験の合格率は、
1次 20% 2次 20%の積なので、およそ4%です。
大体毎年1000人くらいの合格者となっています。
ちなみに平成30年は、905人でした。
また、資格は5年ごとに更新が必要です。
試験に受かり登録出来ても更新しない方もおられるそうです。
そんな制度なので、現在、診断士の資格を持つ人は約26000人となっています。
しかし、その資格を活かして独立してコンサルタント事務所を開いているのは約20%と言われています。多くは企業内診断士です。
さて、
事務所を開いている人の年収はどんな様子でしょうか?
コンサルタント業務を100日以上している方の分布となります。
いわゆる企業にいて副業をしている人は除かれていると思われます。
参照:J-NET21 HPより
URL:データでみる中小企業診断士|J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
最も構成割合の多いランクは、501~800万円以内」(19.6%)となっています。
なお、「3,001万円以上」をのぞいた平均は739.3万円だそうです。
士業は、高収入のイメージがありますが、実際は普通のサラリーマンと大差が無い様子がうかがえます。
かつ、平均的には7社と顧問契約をして平均月4回訪問するそうですから月に28日は活動している感じです。それ以外の仕事もあるでしょうから、ほぼ休みなし。
司法書士や弁護士も大体似た感じでした。
参照:司法書士合格支援サイトより データを元にまねき猫が図を作成
図
ただ、弁護士は6000万円以上稼いでいる人が3.2%と結構いますね。
スポーツの世界に近い部分がありそうです。
参照:弁護士実勢調査(弁護士センサス)データより図はまねき猫が作成
忙しい方へ: 終わりへ
4.まとめ
女子ゴルフプロになることで夢のような収入を得られる可能性があります。
しかし、その道は狭き門でかつ厳しい道だと言えます。
そうした点も理解した上で追う世界だと感じました。
私事ですが、
我が娘も演劇の道を目指しましたが芽が出ていません。
でも、それでもトライして良かったと思っています。
私は貧しさ故に、生活優先で飛び込めなかった世界がありました。
勇気がなかったのかもしれません。
でも、
今は厳しいとはいえ、私の頃より生きやすい時代です。
そんな時代が到来したことを感謝しています。
また、そうした日本を維持していけるよう応援したいと思っています。
渋野プロの快挙からこんなつぶやきになりました(^_^;)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
読者登録やブコメ、☆などご訪問の足跡を残していただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
終わり
よろしければ、読者登録をお願いします。