まねき猫の部屋

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人工知能の発展と自分はどう向き合うか?

 6月25日に放送されたNHKスペシャル人工知能 天使か悪魔か 2017」の録画を観た。その中で、第2期電王戦二番勝負の様子が伝えられた。佐藤天彦名人と将棋ソフト「PONANZA」(ポナンザ)の戦いは「PONANZA」2戦2勝と圧勝で終了していた。

参照:電王戦中継サイト  (日本将棋連盟

 佐藤名人は、「ポナンザは、人より神に近い存在」とコメントをしていた。

 人工知能機械学習ディープラーニング)により短時間に、人のように疲れることを知らずに、かつ高速で成長が可能である。

 開発した山本氏は、過去20年間5万局を教師データとして読み込ませたと述べていたが、さらに驚くのは、人工知能同士の自己対局を700万試合行ったと言っていたことだ。人間が1年に3千局行うとして2000年かかる。人が到達できない領域まで短時間に到達しているのである。

 また、羽生3冠は、「シャベルとかスコップで掘っていたのが、いきなりブルトーザーで一気に開拓している感がある。(人間は)一部分の局面しか見てきていなかったのだな」と解説の中で述べていた。

 コンピューターの性能向上と機械学習アルゴリズム実現が、第1次産業革命で動力源が出現したことによって、仕事の仕方が大きく変化したことに例えて述べていた。人工知能を人がどう利用していくかを問われていくとも述べている。

 

 「PONANZA」のような将棋ソフトは、人工知能(AI)の分類では、特化型人工知能と呼ぶ。対比するように、汎用人工知能と分類されるものもある。

 今回のような特化型人工知能が飛躍的な進歩を遂げ、いろいろな分野で人の能力を超えだしていると言われているのである。

 複雑でもルールが明快であったり、膨大な過去データを参照したりする仕事は機械(AI)の方が勝ってくるのは自明であろう。

 そうした中で人はどう自分の仕事と向き合うかである。

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出典:私のホームページ AIの基礎から

 

 三菱総合研究所の白戸智主席研究員は、コラム・レポートの中で次のように述べている。

 「~オズボーンの、単純労働からの代替は、一面の真実であろう。既に米国において、ファストフードの注文の機械化などに代表されるような、「絵に描いたような」労働代替が始まっている。しかしながら、機械による完全な労働代替、いわゆるシンギュラリティ(技術特異点)が実現するまでには、技術的に見る限りはまだかなりの時間を要する。中略 AI・ロボット・IoEのもたらす社会影響シナリオについては、「①人間の代替」「②人間と機械の協調」「③人間の能力の拡張」「④人間の活動空間拡大」「⑤新たなリスクへの対応」の5つの視点が想定される。」

参照:http://R:\本を書く\2ブログ掲載資料\8回目\第四次産業革命⑤ -AI・ロボット・IoEが生み出す5つの変革- 人と技術は共進化 : MRIトレンドレビュー : 三菱総合研究所.htm

  とても参考になる。

 私なりの解釈は、「AI需要のある仕事で皆がやりたいことはAI化が進むが、そ以外はなかなか進まない。また、1次産業革命のように無くなる仕事もあるが、それに代わる仕事も出てくる。加えて世の生産性は著しく向上するが、個人のセキュリティ漏えいなどのリスクも複雑化して発生することになる」である。

 

 さて、私の仕事はどうなるであろうか?

・1つ目 「灯油売りと園芸コーナー」の仕事

 灯油の販売自体は、ガソリンスタンドではセルフ給油が主流になりつつある。この店舗が灯油を販売する仕事の面で見ると、AIというより自動化やロボット化の方が関係しそうである。園芸コーナーも肉体労働の面があり、AIとはちょっと異なりそう。

 

・2つ目の「リポート添削」の仕事

 すでに、子供向けにはタブレット端末を用いて学習をリードしていくAI利用の学習ツールが商業ベースに乗っている。ネットワークを通じての自動学習も盛んになってきた。回答の文脈を解析して、その人に合った添削を行うことも実現しそうである。そもそもリポート回答のネット提出も始まっており、こうした利用者への応用は時間の問題かもしれない。範囲を限ればかなりAIに侵食される可能性の高い領域である。

 一方、リポートの提出状況を見てもネットで回答した割合は低い状況にある(数字を出せなくてすみません。守秘義務があります)

 受講者の情報リテラシーの方がまだ未熟である。受講者がネット回答する割合が半数を超えるにはまだまだ時間がかかりそうである。また、手書きの文字を判読するAIが出る点も、コスト面からみてまだまだ先のようだ。

 今後のネットの提出率を観察していかないといけないが、数年は大丈夫と予想したいところである。願望が先行していないことを祈りたい。

 (70歳まではやりたいので、あと10年持つとうれしいのですが・・・)