まねき猫の部屋

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学び方のヒント:形から入るか型から入るか

学び方

0-表紙ー学び方ー形から入るー型から入る

新しいことを始めるとき、まず道具や服を揃える方ですか?それとも、身に付け方を学習してから始める方でしょうか?

たとえば、スポーツを始める際に、まずウェアや道具を揃えて気分を高めるのか、それとも基礎的な技術を徹底的に学ぶことからスタートするのか。

人によって、スタイルが異なります。どちらが正しいというわけではなく、それぞれにメリットとデメリットがあります。

学びのスタイルを知ることは、自分に合った方法でスキルを身につけるための大きなヒントになります。この記事では、「形から入る」「型から入る」という学習の違いを掘り下げ、あなたに合った学び方を再認識するお手伝いをしたいと思います。

 

目次

 

エピソード:テニスとの出会いは(^0^;)

今から30年ほど前の話です。運動嫌いな私が、なぜかテニスを始めることになりました。クラブに入会するために受付へ向かうと、会員の皆さんが次々とやって来ます。その姿を見て、思わず息をのみました。

洗練されたウェアに身を包み、まるでプロの選手のような出で立ち

一方、私はというと、ジャージにTシャツ姿

場の雰囲気に少し気後れしてしまいました。

 

1-1-談笑しながら入室してくるテニスウェアの女性達

そして、入会後の練習がひととおり終わったころ、コーチが話しかけてきました。レッスンのアドバイスかと思いきや、開口一番こう言われたのです。

コーチ:「お使いのラケット、ウッド製ですよね。今はメタルのデカラケ(フェースが広いラケット)が主流です。その方が打ちやすいと思いますよ」

私:「あぁ、10年くらい前に少し遊びでやったことがあって……」

その瞬間、コーチの表情が固まりました(笑)。驚いた様子の彼を見て、なんとなく察しました。「形から入る」人なら、まずウェアや最新のラケットを用意するのが自然だったのでしょう。しかし私は、道具にはこだわらず、とりあえずプレーから入るタイプだったのです。

 

1-2-驚くテニスコーチの顔

この痛い経験から、学び方には大きく二つのスタイルがあることに気づきました。形から入ることで環境を整え、気持ちを盛り上げるタイプ。もう1つは、型から入ることで基礎をしっかり固めるタイプ。どちらも一長一短がありますが、自分の学び方を知ることで、場に合った、より充実した習得ができそうだと・・・

 

ということで、学び方を整理してみました。

 

学び方を整理する

新しい趣味や技術を学ぶ際、人は「形から入る」か「型から入る」かに分かれます。さらに「思考優先」か「行動優先」のアプローチによって、学習のスタイルを4つに分類してみました。それぞれの特徴とメリット・デメリットを考えてみます。

 

2-1-形から入るー型から入るー思考優先ー行動優先

形から入る vs. 型から入る

**形から入る学習スタイル**は、見た目や環境を整えることに重点を置きます。たとえば、新しいスポーツを始める際に、最初にウェアや道具を揃えることでモチベーションを高める人が該当します。楽しみながら始めることで、学習のハードルを低くできるのが特徴です。

**型から入る学習スタイル**は、まず基本を徹底的に習得することを重視します。「守破離」の考え方に基づき、型を身につけた後に独自の発展を目指します。たとえば、武術を学ぶ際に、まず型通りに動き、基本を習得した後にアレンジを加えて自分なりの流儀を会得する学び方がこれに当たります。

 

2-3-守破離とは

 

学習の4類型

1. **形から入る×思考優先**  
   まず情報を集め、環境を整えた後で学習を始めるタイプ。慎重で準備に時間がかかる反面、学習の継続性が高い。

2. **形から入る×行動優先**  
   道具を揃えたら即行動するタイプ。最初は勢いがあるが、継続が難しい場合もある。

3. **型から入る×思考優先**  
   理論からしっかり学び、効率的に習得しようとするタイプ。基礎を固めるのに時間がかかるが、確実な成長が見込める。

4. **型から入る×行動優先**  
   実践を積みながら型を習得するタイプ。やりながら学ぶことで理解が深まるが、基礎の確認が疎かになりがち。

 

それぞれのメリットとデメリット

形から入る人は、環境を整えることでモチベーションを維持しやすく、楽しく始められるのが大きなメリットです。しかし、道具を揃えただけで満足してしまい、実際の学びにつながらないこともあります。慎重になりすぎると、行動が遅れがちになるのも注意点です。

一方、型から入る人は、確実に基本を身につけられ、効率的に成長できるのが強みです。しかし、同じ作業を繰り返すことで飽きやすくなり、続けるのが難しい場合があります。また、型を重視しすぎると、独自のアイデアを取り入れるタイミングが遅れることもあります。

さらに、思考優先の人は理論的に学ぶことが得意で、深い理解が得られますが、行動に移すまで時間がかかる傾向があります。

一方、行動優先の人はすぐに始められ、実践を通じて学ぶことができますが、準備不足のために誤った習慣を身につけるリスクもあります。

 

2-3-学習スタイルーメリットデメリット

 

忘れられない言葉

あるアナウンサーが京都のお坊さんに修行の様子を聴いたシーンでの一言です。

 

アナウンサーが、お坊さんの1日には形式的なことが多いことを質問しています。

 

1-2-凡人には形から入るのが1番理解しやすい

 

お坊さんの言葉

天才は形式的なことを除いても
物事を理解できるけれど
私のような
凡人には形から入るのが
 いちばん理解しやすい

学ぶ本質を端的に表していると思います。

 

 

 

おわりに

「形から入る」「型から入る」、そして「思考優先」「行動優先」、それぞれに学び方の特徴があります。

どれが正しいというわけではなく、自分の性格や状況に合わせたスタイルで学ぶことで、より効果的に知識や技術を習得できます。

自分の学び方を理解し、強みを活かしながら、足りない部分を補う意識を持つことが、長く続けるための秘訣かもしれません。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

ハートマークを手でつくる女性



  

終わり