データ
毎年定期観測している「はてなブログ」の登録者数の推移です。24年7月期通期決算報告書(9月13日付)から確認しました。数字に興味のある方はお付き合いください。
はてな24年7月期
(株)はてなの24年7月期通期決算が、9月13日に発表されていました。今年も登録ユーザー数などを確認していきます。
登録ユーザー数
こちらが2013年から2024年7月期までの登録ユーザー数の推移を、私がまとめたものです。
資料は、以下のリンクから確認できます。
FY24 4Q末は、24年7月末になります。
ユーザー数は、1,247万人
月間ユニークブラウザ数は22年7月期以降掲載されていません。
登録者数はほぼ横ばいですね。
分かりやすいように、年間の増分数だけの推移にすると…
毎期末の会員数の増分差のグラフです。
はてなの登録者がもっとも伸びていたのは、
18年→19年の163万人
19年→20年の164万人
の時期です。
23年→24年は33万人と、22年7月期以降ほぼ横ばいです。
はてなのブログ収益状況
資料には、プラットフォーム売上と、アドネット広告の収入状況も示されています。
まずはプラットフォーム売上です。4期分のデータをつなげてグラフにしてみました。
23年から24年では売上が前年比▲14%減っています。FY21から累計で35%の減少です。
次は、アドネット広告売上推移です。こちらは前年比の推移です。
23年4月以降右肩下がりです。
23年7月期に続いて、24年7月期も引き続き低調であったと総括しています。訪問数は減っていない様子なので、広告単価が下がっているようですね。そういえば、ブログまとめサイトの日本ブログ村も広告収入が激減しているようです。収入減をなんとかしたいと。有料化の案内が来ていました。
まあ、こうした状況では、泡沫個人ブログのAdSenseの収入も期待できないですね。私のAdSense収入も大幅に減少しています。
テクノロジーソリューションサービスは好調
今の(株)はてなを牽引しているのは、テクノロジーソリューションサービスです。このサービスは、例えば、漫画雑誌の電子版アプリの開発などです。今回は、少年ジャンプの受託サービスが24年3月に公開できた件が報告されています。
売上が前年比で+14%増加しています。
こちらが、全体の売上推移です。
24年第4四半期の売上が前年同期比で+14%となっています。
また、テクノロジーソリューションサービスの売上が全体の76%を占めるまでになっています。はてなブログを含むコンテンツプラットフォーム事業は、わずか9%の構成比です。
こうした報道で、(株)はてなの株価も爆上がりしていました(^0^;)
決算発表の翌週9月17日に爆上がりしています。
あぁ、事前に買っておけばよかった。
私の至らない所です(^0^;)
おわりに
株式会社はてなの24年7月期の、登録者数や企業業績データーを確認してみました。
・登録者数は微増
・広告収入は減少
・テクノロジーソリューションサービスは好調
といった状況です。
決算書を見る限り、「はてな」におけるブログサービスは、企業向けサービスを開発する上での実験場としての位置づけになっているようです。
こちらは、決算書の各プラットフォームの関係図です。
各プラットフォームの位置づけについての決算書からの引用です。
サービス間のシナジーを今後の成長分野で積極活用
コンテンツプラットフォームサービスを長年自社開発・運用して獲得した「基盤」「技術力」「収益化力」を転用し、新たな事業領域へ進出・展開してきたところに強みがあります。得意な能力を事業領域へ活かしているため、各サービスに対する機動的な開発リソース配分が可能で、タイムリーに全社最適を実現できることも強みです。
ブログというコンテンツは、成熟期からすでに衰退期に移行しています。その中で、「はてな」がいつまでこのブログというサービスを継続して提供するかはわかりませんが、この内容からすると、もうしばらくは大丈夫そうです。
とはいえ、はてなも事業をしているので、いつ止めると言い出すか分かりません。
撤退という判断を「はてな」がした場合のリスク対策は検討しておいたほうがいいと感じました。
まあ、泡沫ブログなので、世の中における影響はないでしょうが(^0^;)
個人的な記録として、データの保管だけは継続して行っておこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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終わり