まねき猫の部屋

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正解のない問いをトロッコ問題から考える

ロッコ問題のジレンマ

トロッコ問題-ジレンマは解のない問題

世の中には正解のない問題が多いですね。
人生の岐路で、右へ行くか、左に行くか迷ったり、
伴侶から「仕事を取るか、私を取るか」と迫られた時など…(^_^;) どう答えて良いのか迷ってしまいます(;゜ロ゜)
こうした二者択一の状態をジレンマと言います。
今回は、ジレンマの有名な問い「トロッコ問題」から、「正解のない問い」の考え方を悩んでみます。(答えを期待しないでね( ^o^))
お時間があったらお付き合いください。

 

目次

 

  

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1.正解のない問題

ロッコ問題をご紹介する前に、問題の種類を確認しておきましょう。

 

問題の種類は、正解の有/無で分けるとこんな感じでしょうか?図で示すまでも無く、圧倒的に正解のない問題の方が多そうです。

問題の種類-正解のない問題と正解のある問題がある

注:無限論的には解のあると解のないで、濃度は同じらしい… 

 

唯一解の問題とは、たとえば「1+3=○」です。

答えは、「」しかありません。

なので、こうした問は、閉じた問題とも呼ばれます。

 

その他、学校の社会科の問題であれば、

江戸幕府を開いたのは誰か?」という問題も閉じた問題です。

答えは、「徳川家康」ですね。

このような唯一解の問題は、学校や試験では多いものの、実社会ではそんなに出会うことがありません。

 

一方、多値多答解の問題とは、「答えが2つ以上ある問題」のことです。

たとえば、算数なら
○+△=4」です。

 

答えは、
1+3=4、2+2=4、3+1=4、4+0=4、5+(-1)=4…

というように、たくさんの答えが得られます。

こうした問題を開いた問題とも言います。

このほか、クイズ番組なら、

山手線の駅名を答えよ」や
日本で3000m以上ある山の名を答えよ

答えは長くなるので省略しますね

 

もう少し実用的な問いなら
調味料のさしすせそとは?

と来たら

さ:砂糖(さとう)
し:塩(しお)
す:酢(す)
せ:醤油(せうゆ)
そ:味噌(みそ)

というように5つの答えが求められます。 

 

 

一方、正解のない問題は、複雑で多様です。

冒頭で書いたような

人生の岐路に立った時、右へ行くか、左に行くか選択する時…

人生の選択は正解の無い選択-ジレンマ

自分の夢に向かって進むか、あるいは、堅実な会社に入社して収入優先するか

社会人なら、一度ならずとも悩んだことでしょう。

私も、定年で再雇用で残るか、独立して自営するか悩んだのがついこの間のような気がします。

 

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また、戦争が起こるのは、それぞれの正義が違うからです。

 

人はそれぞれ「正義」があって、

争うのは仕方のないのかもしれない

だけど僕の「正義」がきっと彼を傷つけていたんだね

 

と歌った「SEKAI NO OWARI」の「Dragon Night」の歌詞の通りです。

 

Dragon Night (通常盤)

 

Dragon Night (通常盤)

 

争いは、それぞれの正義のぶつかり合いです。

どちらの正義が正しいとは言えません。

 

その他、
人間関係にまつわる問題

 恋いに落ちた人の葛藤

 隣近所との争い

 

価値観の差から生まれる問題

道徳的な問題

などなど

数え上げたらキリがありません。

 

 しかし、人生はそうしたジレンマで決断をしながらゴールを目指すことになります。 

人生は決断のジレンマの連続である

 

今のあなたの立ち位置は、これまでの人生の決断の結果です。
そして、そのジレンマでの決断はこれからも続いていきます。

そんなジレンマの時、どう決断したらよいでしょう。

 

前置きが長くなりました。

すみません。

 

本題の「トロッコ問題」から考えてみましょう。

 

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2.トロッコ問題

ロッコ問題(トロッコもんだい)とは、
ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?
という形で功利主義と義務論の対立を扱った倫理学上の問題・課題です。
参照:Wikipedia トロッコ問題 - Wikipedia

 

ちょっと分かりづらいですね。

具体的な「トロッコ問題」を確認してみましょう。

 

工事現場で使われるトロッコ(運搬用の四輪台車)が仮設線路を暴走しはじめ、このまま進むと動けなくなった線路上の5人がひかれてしまう。

たまたま、あなたは、線路を切り替えるレバーの近くにいて、そのレバーを引けば5人は助かる。

しかし、切り替えた時、その先の線路には、別の作業員が1名いて同様に動けない状況にある。しかもその作業員はあなたの親友だった。

 

あなたのジレンマ

あなたは、レバーを引いて多数の5名を助けるか、友人1人を助けるか2つから選択しなければならない状況にある。

トロッコ問題-ジレンマ


これが、ジレンマで有名な「トロッコ問題」です。

少し選択に困るように、私がアレンジしました。

基本問題は、作業員1人は友人ではありません。

 


改めて、選択肢を見てみましょう。


選択肢1:レバーを引かず、5人はひき殺され、友人は助かる。(友情を取る)


選択肢2:レバーを引いて、5人を助け、友人1人が犠牲になる。(多数を取る)


さて、あなたなら多数の5人を取るか、友人を取るかを、瞬時に二者択一を迫られることになります。

 

 

 

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3.正解のない問題をどう考える

こうした正解がない問題をジレンマと言います。
ジレンマとは、
ある問題が発生したとき、2つの選択を迫られて、どちらとも決めかねる状態
です。


求められているのは倫理感の思考検証です。


あまり明るい話ではないので、個人的にはあまり好きな問いではないのですが‥

 

 

 

 

 

ちなみにこの問いで一番多い答えは、

レバーを引かずにそのままたちすくむ

だそうです。

現実の世界でも、ありそうな…(;゜ロ゜)

 

さて、
ここでは、この問題を考えるポイントを押さえてみましょう。


求められているのは、瞬時に二者択一の答えを出すことですが、

 

ここで、「別の解を出す」

のが、ポイントです。

 

つまり、5人も友人も助かる案を瞬時に出して行動することです。

 

そんなこと出来るのでしょうか?

 

 

訓練をすれば、可能です。

 

 

ただ、その瞬発力を高めるには中々難しい。


たとえば、
こうした問題は、時間さえあれば、
止める方法は考え出すことが出来ます。

 

いくつか例を出してみましょう。


・レバーを真ん中に置いてトロッコを脱線させる
・トロッコの線路に大きな障害物を置いて止める
・自分が線路に横たわって止める(自身が犠牲になる)


などなど色々な別の解が出せるでしょう。


しかし、
瞬時にこうした解を出すのはは容易ではありません。


日ごろから訓練が必要そうだとおわかりいただけるでしょう。

 

実際に、
瞬発的な思考力を高めるには、


豊富な知識を持つ
訓練などで経験値を高める
ことになります。

 

レス救隊員などが、日々厳しい訓練に明け暮れるのもそうした瞬発力を身につける為です。

 

 

たとえば、このトロッコ問題であれば、


線路の切り替えの知識
ロッコの移動原理

周辺の空間認識力の向上(線路を遮断できるモノがあるか?)

などです。

 

あなたは、いかがでしょう?

今年の心がけを考えるヒントになれば幸いです。

 

 

今回のお話はここまでです。

 

 

4.まとめ

・世の中には正解のない問題が多い

・トロッコ問題(トロッコもんだい)とは、
「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」
 という形で功利主義と義務論の対立を扱った倫理学上の問題・課題

・ジレンマとは、
「ある問題が発生したとき、2つの選択を迫られて、どちらとも決めかねる状態」

・瞬時に二者択一を求められたときに、別の解を考えられる瞬発力を高める

・実際に、瞬発的な思考力を高めるには、
  豊富な知識を持つ
  訓練などで経験値を高める

 

おまけ:
ジレンマは。英語で「Dilemma」と書きます。

この「ジ」は「Di」で2という意味があります。

これが、3の三者択一問題では、

「Trilemma」トリレンマとなって、一層難しさが増すことになります(^_^;)

 

なお、数学の証明問題は5つ以上の変数がある問題は、簡単には解けません。

なので、消去法や行列、あるいは先人が見つけた色々なアルゴリズムで、あの手この手で解かないといけないことはご存じの通りです。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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終わり