1949年~2020年までの黒点数と株価の推移
2021年はどんな年になるのでしょう?
昨年はコロナウィルスの影響で、大変な生活になりました。
今年の株価の動きやどんな出来事に遭遇しそうか気になります。
そこで、定期観測している太陽黒点や株価推移と当時の出来事からヒントを得てみます。毎度ながら、私の独り言・勝手な憶測記事です。
興味が湧いたらお付き合いください。
作成2021年1月7日
こちらは、2020年 年初の記事です。
太陽黒点数の推移
1964年~2020年12月までの黒点数推移
赤い棒グラフが月平均の太陽黒点数推移になります。
青い線は、13ヵ月の移動平均線です。
1964年からとしたのは、この年に前回東京オリンピックが開催されたからです。
太陽黒点数はおよそ11年の周期で増減を繰り返しています。
この周期は、黒点数の少ない極小期から次の期までを1活動周期として、1755年から順番に番号が振られています。
現在は、2019年12月から始まった第25活動期が始まった所です。これから、黒点数は増加すると予想されていますが、上昇の傾斜が緩やかなので、第25活動期は、第24期程度と予想されています。
こちらは、International Solar Cycle 25 Prediction Panelが予備予測した第25活動期の予測です。
ほぼ第24活動期と同じ振幅で書かれています。
2023年から2026年の間にピークに達する可能性が最も高いと予測しています。
こちらのページは「http:/」のため、リンクが出来ません。
アドレスだけJPGの写真にして掲載しておきます。
こうした予想は、その後の動向で変更されるので経過をよく観察しておきたい所です。
さて、
前回、東京オリンピックがあった1964年10月は、第20期の始まりでした。
翌年1965年11月から、いざなぎ景気と呼ばれる好景気が始まっています。
今回も同様に2020年のコロナショック以降の景気が継続するのでしょうか?
しかし、今回のオリンピックは新型コロナウィルスの拡大の影響で2021年に延期となりました。果たして新型コロナウィルスは今年春までに対応が終わるのでしょうか?そして東京オリンピックは開催できるのでしょうか?
そうした動向が今年の色々なことを左右するように感じています。
第24期の太陽黒点数の推移
2008年12月から始まった第24期の太陽黒点数の推移とその前後の期間を表で示します。
注:2020年7月から12月は暫定値
これらのデータは天文年鑑でも把握しています。
2021年版の年鑑 p.214には、1955年1月からのデータが載っています。
それと、地球と太陽の位置関係などの情報も記載されているので参考にしています。
位置情報を使いミランコビッチ・サイクルについて地球と太陽の関係を調べています。
(勉強中)
ミランコビッチ・サイクルの3要素とは、
・地球の公転軌道の離心率
・地球の自転軸の角の変化
・自転軸の歳差運動
が、地球の温暖化や寒冷化に影響しているとする研究です。
素人が云々できるほど簡単な現象ではないので詳細は省きます。
下の図は、地球の公転軌道と気候の関係を表した部分です。
興味のある方は以下の書籍が一番わかりやすいので読んでみてください。
出典:人類と気候の10万年史 p.60 図2.4より
この本は、書籍ですが、Kindle版も出ています。
また、最新の太陽黒点の数字は、ベルギー王立天文台のHPからも得られます。
興味のある方は、覗いてみてください。
残念ながら、URLがhttp:なのでHPを表示するとGoggle様に排除されそうです。
こちらもJPGの写真にしてアドレスを載せておきます。
それ以外の太陽黒点などの情報は、
国立天文台 HPが便利です。
URLは以下となります。
太陽黒点数と日経平均株価の推移
1949年~2020年の推移
次に太陽黒点の推移と日経平均株価の推移を観察してみましょう。
赤い棒が太陽黒点数で左が軸になります。
株取引が再開された1949年以降から2020年の終値までとしています。
図に過去の好景気の時期や関係しそうな出来事を入れました。
岩戸景気 1958年7月~1961年12月まで
オリンピック景気 1962年11月~1964年10月まで
いざなぎ景気 1965年11月~1970年7月まで
平成バブル景気 1986年12月~1990年2月まで
いざなみ景気 2002年2月~2008年2月まで
アベノミクス景気 2012年12月~2018年10月まで
アベノミクス景気は、結局「いざなみ景気」の73ヵ月を超えられず、71ヵ月で終わりと判定されました。
株価は、1949年の109.91円から、株価のピークとなった1989年の38,915.87円までは、増減はあるものの指数関数的な右上がりの増加でした。
その間の株価は約360倍に高騰しています。
このころまでが「Japan as Number One」などと世界から注目された良い時期でしたね。
しかし、1990年に平成バブルが終わり株価は低迷しました。
2011年には8,160円まで下がっています。
その後は、一進一退を繰り返しながらU字型に回復に向かっています。
こうした単純な増減グラフからは、周期的な太陽黒点と株価の動きは連動しているようには見えません。
株価の増減比と太陽活動
株価を前年との増減比で見ているのがこちらのグラフです。
折れ線が株価の前年比の増減です。
太陽黒点数が多い時期におおむね好景気があるように見えます。
第21期には好景気がありませんでした。
しかし、さきほどの「Japan as Number One」が出版されたのは1979年。
第21期のピークの時期です。
株価も前年比でプラスをほぼ維持していました。
1975年から1989年の間にマイナスだったのは、1979年の-2.6%の1年だけです。
それと、1990年の平成バブル崩壊です。
この時期、太陽黒点数はピークに近い時期でした。
なのに、大幅に下落しました。
このあたりから、黒点数と株価値の相関性が怪しくなっています。
こうした現象は、複雑系の知識も活用して考えないといけないようです。
ミランコビッチ・サイクルが参考になれば良いのですが…(^◇^;)
改めて、
大きく下がった年の出来事を見てみます。
1963年 -16% オリンピック前年建設需要が減
1990年 -61% 融資の総量規制からバブル崩壊
2008年 -73% リーマンショック
2020年 +13% 新型コロナショック(3月)-29%
2020年は3月に16,358円まで下げたものの、年末終値は、27,444円まで回復しました。
このチャンスをモノにした人は素晴らしい。
私は、ビビリなので、こうした時は静かにしています(^_^;)
ご参考までに、こちらが2020年の年間株価の推移です。
過去の太陽活動期の始まりを振り返る
2021年はどんな年?
昨年は、コロナ禍で世界中が大変な年でした。
想定外の出来事でしたが、
実は、黒点数の少なかった2009年も新型インフルエンザが流行して大変でした。
日本は比較的患者数が少なかったので影響は軽微でしたが、コロナ禍のようにニュースを賑わせていました。
私はこうした点に不思議な連動性を感じます。
ということで、太陽活動期の初めの年の出来事を見てみましょう。
第24期の始まり2009年の出来事
第23期の終わり、第24期の始まりの、
2009年の主な出来事を「出来事JP」から引用します。(まねき猫抜粋)
引用先の「出来事JP」の2009年のURLはこちらです。
2009年の主な出来事
日経平均株価がバブル経済崩壊後最安値を更新。
第45回衆院選で民主党が308議席を獲得し大勝する。
麻生内閣が総辞職し、民主・社民・国民の3党による鳩山由紀夫内閣が成立。15年ぶりの非自民政権が誕生する。
2009年 新語・流行語大賞
政権交代
事業仕分け
新型インフルエンザ
派遣切り
ファストファッション
その他の流行した歌やファッションなどが「出来事JP」を参照してください。
今年は、衆議院選挙が秋までに実施されますが、どういう結果になるのでしょうね?
2009年は株価が暴落しています。
株価も気になる所です。
現状は、コロナ禍の対策予算がどんどん投入され、市中にはお金がジャブジャブの状態です。とはいえ、こうした状態が長く続くことはありません。
市場からお金の引き締めや引き上げが始まると平成バブルのように急速にしぼむ可能性があります。
一方、投資の格言には「もうはまだなり」とも言われます。
1965年の東京オリンピック後のように好景気のきっかけになる可能性もあります。
一寸先は闇です。
私は、オリンピックの開催有無が上がるか下がるか決めると感じています。
第23期の始まり1997年の出来事
第22期の終わり、第23期の始まりの、
1997年の主な出来事も「出来事JP」から引用してみました。(まねき猫抜粋)
引用先の「出来事JP」の1997年のURLはこちらです。
1997年の主な出来事
消費税5%に増税。
北海道拓殖銀行破綻・山一證券破綻。
新進党解散。
失楽園ブームが起こる。
中華人民共和国の最高実力者である鄧小平が死去
香港、イギリスから中華人民共和国に返還。
アジア通貨危機。
1997年 新語・流行語大賞
失楽園(する)
たまごっち
時のアセス
ガーデニング
日本版ビッグバン
透明な存在
もののけ(姫)
パパラッチ
マイブーム
郵政3事業
この時期は、日本が長期低迷期に入っていたので、良いところあまりないですね。
第22期の始まり1987年の出来事
第21期の終わり、第22期の始まりの、
1987年の主な出来事は、ご自分で確認してみてください。
引用先の「出来事JP」の1987年のURLだけご紹介します。
第21期の始まり1977年の出来事
第20期の終わり、第21期の始まりの、
1977年の主な出来事は、こちらです。
第19期以前は、省略します。
「出来事JP」には、載っていないのでこちらのURLを記載しておきます。
こうした過去の動きと現在の動きを遠くから観察して、自身の行動判断に活用してみてください。
思いつくままに書いてしまいました。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
本編は終了です。
以下は、おまけです。
お忙しい方は、
ここを押すと終わりにジャンプします。
☆やコメントなどいただけると嬉しいです。
スポンサーリンク
参考:太陽と太陽黒点の基礎
太陽の構造
太陽は、直径が約140万kmと地球の約109倍もあり、太陽系の質量の99.9%を占める恒星です。
中心部の温度は約1.500万度で、表面温度は約6,000度となっています。
これは、中心核における核融合反応によるエネルギーによって発生しているのはよくご存じの事と思います。
地球から約1億5千万km(=1天文単位)の距離にあり、太陽が発した光は、約8分20秒かかって地球に到達します。
つまり今見ている太陽は、約8分前の姿と言うことになります。
太陽黒点とは
今回取り上げた太陽黒点は、太陽の低温部が黒く見えているものです。
太陽表面温度が約6000度に対して、黒点部分は4500度と低いので暗く見えます。
黒点からは磁力線が図のように伸びていて、太陽フレア と呼ばれる一種の爆発現象のトリガーになっています。
忙しい方へ: 終わりへ
参考:景気循環のおさらい
ここでは、景気循環サイクルについてご紹介しておきます。
期間の短い順に、
キチンの波
:約40ヶ月(約3.3年)
在庫の増減を原因とする循環サイクル
ジュグラー・サイクル
:約10年を周期とする設備投資循環
とも言われる循環サイクル
グズネッツの波
:約20年を周期とする建築活動に
見られる循環サイクル
景気循環の代表的理論
1977年に太陽黒点の周期と震幅の間に55年の周期があるという説を吉村宏和氏が発見しました。この周期を、発見者の名を取って吉村サイクルと呼んでいます。
このサイクルが、約50年を周期とする長期景気循環のコンドラチェフの波と一致することから、太陽黒点と景気循環との連動性がホットな話題となりました。
「周期の研究」という本では、以下のように関係性を図で説明しています。
太陽黒点の約55年の増減サイクルとコンドラチェフ・サイクルが一致しているように見えます。
ユダヤ人は、そのことを昔から知っていてお金儲けに利用していたとも言われます。
まとめ
・太陽黒点数は、第25活動期に入りこれから増加する
・第25活動期は24期とほぼ同じ活動推移となりそう
・過去の活動期開始時期を参考にして未来を考える
・オリンピックの有無が日本の景気を左右しそう
最後まで読んでいただきありがとうございました。
こうした記事も読んでやってください。
スポンサーリンク
終わり
よろしければ、読者登録をお願いします。