まねき猫の部屋

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白色脂肪細胞を刺激してベージュ脂肪細胞を増やす

色別脂肪細胞ごとの違いを知る

白色脂肪・細胞ベージュ脂肪・細胞褐色脂肪細胞の違い

体脂肪を減らすのに役立つと言われるベージュ脂肪細胞について調べたことを、白色脂肪細胞や褐色脂肪細胞と比較しながらまとめてみました。
ダイエットや筋トレにご興味のある方は、お付き合いください。

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お忙しい方は一部だけでもご覧ください。

 

目次

 

筋肉のことも書いています。良かったら観てください。 

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1脂肪細胞とは?

脂肪脂肪には、3つの種類があるそうです。
特に最近話題になっているのがベージュ脂肪細胞です。

ベージュ脂肪細胞や白色脂肪細胞や褐色脂肪細胞の特徴


食事をすると首の後ろなどに汗をかくことがありますね。
ラーメンを食べると、なにげに汗が噴き出したりします。


これはDIT(食事誘発性熱産生)と呼ばれるしくみによるものです。
この働きは内臓や褐色脂肪細胞やベージュ脂肪細胞が食事をすると熱を出すためです。
脂肪細胞も熱を出すんですね。

身体は、入ってきた食べ物を必死に消化しようと内臓が働き出します。
また、分解酵素が効率的に働く為には体温を上げておく必要があるからです。

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3つの脂肪細胞について見ていきましょう。

 

2.各脂肪細胞の特徴

白色脂肪細胞

白色脂肪細胞の特徴

白色脂肪細胞は、エネルギーを脂肪として溜め込む貯蔵用の脂肪細胞です。
成人の標準体型の脂肪細胞は直径70~90㎛と言われています。
脂肪細胞は、普通体型の成人で250~300億個くらいあるそうです。


仮に大きさを80μmとすると半径40μmなので、
1つの脂肪細胞の重さは0.242μgになります。
脂肪細胞の数を300億個とすると
0.242μg×300億個=7.26kgです。

たとえば、体重60kgの人なら

体脂肪率は、7.26÷60=12.1%

12.1%とまずまずの結果となります。

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このくらいが標準的な体脂肪の重さと言われる所以です。


なお、脂肪細胞は130μmまでは肥大するそうです。すると、体脂肪の重さは31.1kgということになります(^_^;

体脂肪率は、31.1÷(60+31.1ー7.26)=37%

およそ37%とかなりの肥満体型となります。

大体、こんな感じです。

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写真:パタクソ フリー素材


ちなみに、脂肪細胞は約130㎛が大きくなる限界だそうで、これ以上脂肪やってくると脂肪細胞が増殖を始めます…(^_^;(^_^;
おそろしいですね。

 

最近、白色脂肪細胞の寿命が分かってきました。
寿命はなんと10年だそうです。
そのうえ、ダイエットしても白色脂肪細胞がなくなる訳ではなく、脂肪滴が小さくなって体脂肪が減っていきます。

出所:一般社団法人全国発酵乳乳酸菌飲料協会
   発酵乳乳酸菌飲料公正取引協議会HPより

           生活習慣病予防における食品機能学

 

 

褐色脂肪細胞

褐色脂肪細胞の特徴

褐色脂肪細胞は、エネルギーを熱に変えて放出してくれる脂肪細胞です。


この細胞は、もともとは骨格筋と同じ前駆筋細胞から分かれたものです。
なので白色脂肪細胞とは生い立ちが違います。

 

各脂肪細胞の分化のプロセス


乳幼児の時は沢山あって体温の維持に役立っていますが、成長して骨格筋が熱生成を担い始めると減ることが分かってきました。

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なんと60才以降はゼロ (;゜ロ゜)
サンプル数が6人と少ないので、信頼度はまだまだのデータですが、食事をしても汗をかかなくなったら要注意ということでしょう。

ちなみに褐色脂肪細胞があるのは首や肩甲骨のまわり、背骨付近です。

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ベージュ脂肪細胞

ベージュ脂肪細胞の特徴

このベージュ脂肪細胞は、白色脂肪細胞が寒冷刺激で変異した細胞です。
なんと熱を生成する役割を持つようになります。

ベージュ脂肪細胞は白色脂肪細胞が寒冷刺激で変異した細胞


マウスの実験では、4度という環境に置くと24時間でベージュ脂肪細胞が増えることが分かりました。

これはかなり過酷ですね。

17度くらいでも増えるそうです。

かつて寒い日に上半身裸で乾布摩擦や、寒中水泳をしていたのはそれなりに意味があったことがうかがえます。

 

寒冷刺激や適度な運動で増加するようなのでぜひトライしてみましょう。

 

しかし、ベージュ脂肪細胞は、生成も早いですが、消失も早いようです。

実験では、15日で50%、20日で90%が消失しているとのこと。

ベージュ脂肪細胞は、日頃の活動で意識して維持していくことが重要そうです。

 


ベージュ脂肪細胞の、熱生成の主役はミトコンドリアです。
骨格筋の遅筋(赤筋)にもミトコンドリアは多く存在し、人間のエネルギー生成の源となっています。
ミトコンドリアが生み出す熱は、1mol(180g)のブドウ糖から679Kcalにもなります。

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3.白色脂肪細胞を減らす

 こうしたベージュ脂肪細胞を増やしたり、日常の活動を高めて白色脂肪細胞を減らしていきたいですね。

 

脂肪のつき方


脂肪の付き方には2つのタイプがあるそうです。

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皮下に脂肪が付くタイプ 

 →「皮下脂肪型肥満」
腹腔内に脂肪が付くタイプ

 →「内臓脂肪型肥満」


「皮下脂肪型肥満」は、若い女性に比較的多くみられるとのこと
「内臓脂肪型肥満」は、男性や、閉経後の女性にに多いそうです。

 

体脂肪が溜まるのは?

摂取カロリー>消費カロリー=体重増加
「摂取エネルギー」>「消費エネルギー」で、体脂肪が溜まります。
消費する以上の摂取エネルギーを取ることで太る。
理由は実にシンプルです。


摂取エネルギーとは、食事によって口から摂取した栄養素が、エネルギーという形になったものです。
たとえば、炭水化物は消化されブドウ糖となり、タンパク質はアミノ酸となり、脂質は脂肪酸グリセリンとなります。


脂肪を例にすると、脂肪1単位は体内で脂肪酸3つとグリセロースに分解され、血管を通していろいろな細胞に届きます。そこで、エネルギーとして使われ消費されます。


しかし、必要以上にとった脂肪酸は、血管を伝わって脂肪細胞に戻り中性脂肪に再合成され蓄積されるのでした。

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また、ブドウ糖も余剰分が脂肪細胞に蓄積します(^_^;

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日常の生活活動や運動によるエネルギー消費は、20~30%と言われています。
たとえば、体重が60kgの人が掃除機を15分かけると、およそ39kcal消費するといった具合です。

 

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脂肪を減らすために消費エネルギーを増やす視点は以下になります。
・ベージュ脂肪細胞を増やしてDITを高める
・日常の生活活動でのエネルギー消費を増やす
・筋肉量を増やして、基礎代謝を増やす
・運動によるエネルギー消費を増やす

 

 

4.まとめ

 

脂肪細胞には、3つのタイプがある。

・白色脂肪細胞は、エネルギー貯蔵用の細胞
・白色脂肪細胞の寿命は10年
・余剰なエネルギーは脂肪細胞に蓄積される

・褐色脂肪細胞は、熱を出す脂肪細胞
・前駆筋細胞から生成(骨格筋と筋が同じ)
・加齢と共に少なくなっていく
・DITの熱生成源

・ベージュ脂肪細胞は寒冷刺激で変異した細胞
・元は白色脂肪細胞
・ベージュ脂肪細胞と同じように熱を生成する
・寒冷刺激ですぐに生成されるが、減少も早い

ベージュ脂肪細胞は、努力すれば増やせる細胞です。
身体のコンディションを維持する上で上手に手に入れていきたいものです。

 

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