まねき猫の部屋

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妻の老齢基礎年金前倒しを考える

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数あるブログの中から、このブログにご訪問いただきありがとうございました。
私は、昨年、老齢基礎年金を62歳4ヶ月で前倒し受給をしました。
そして、来年家内も60歳になり受給資格が得られます。
そこで、家内にも前倒し受給を勧めるのがいいかを考えてみることにしました。
はてなの読者は若い人が多いようですが、
ちょっと先を行く年金者のお話にも耳(目?)をお貸しください。

数字をクリックすると記事にジャンプします。
お忙しい方は興味のある個所だけでもお読みいただけると嬉しいです。

目次

1.62歳4ヶ月で前倒しした私

2.家内に関係する年金のこと

3.いろいろなケースで計算してみる…

4.今日の所のまとめ

 

1.62歳4ヶ月で前倒しした私

 私は、今年で63歳になる年金生活者です。
(1955年生まれ)
年金だけでは食べていけないので、バイトで大学の兼任教員をし、リポート添削(いわゆる赤ペン先生)による収入も得て生計を立てています。 

 

 さて、
この年に生まれた人は、厚生年金の比例部分を62歳から受け取れます。
有り難いことです。
すぐに手続きをして、支給していただきました。

www.my-manekineko.net

 


が、老齢基礎年金は65歳にならないともらえません。

年金は、段階的に支給時期を遅らせているのはご承知の通りです。

たとえば、男性で1961年4月以降に生まれた会社員(だいたい57歳の方)は、
老齢厚生年金も老齢基礎年金も65歳以降にならないと受給できません。

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私事ですが、昨年、私は62歳4ヶ月で老齢基礎年金の前倒し手続きをしました。
前倒しすることが、最良ではないが、安定した収入を確保する策と判断したのです。
私と同じ選択をした人は男性では6%だそうです。
世間的には私は変わり者ということになりますね。

その理由や経緯は、以下の記事で書きました。
ご興味のある方はご覧ください。my-manekineko.hatenablog.com

 
さて、減額をするとどうなるか、私の例を参考までにお話します。
私の前倒しは、
65歳-62歳4ヶ月=32ヶ月分になります。

減額幅は1ヶ月で0.5%ですから、
32ヶ月×0.5%=16%の減額となります。

年金額にすると、
満額の779,300円が、654,612円となります。
年間で、マイナス124,688円(月で10,391円)ですね。

一方、前倒しで受け取れる額が、
654,612円/年×32/12=1,745,632円になります。

前倒し分1,745,632円を差額の10,391円で割ると損益分岐点が出ます。

計算すると、約168ヶ月です。
168ヶ月は、14年ちょうどなので、65歳+14年=79歳となります。
微妙な数字です。
さすがお国のすることはすごいと妙な所で感心してしまいました。

グラフにするとこんな感じです。

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男性の平均寿命は約81歳です。
平均的には、65歳で受給する方が「お得」という訳です。
平均寿命が100歳の時代が来るともよく耳にします。

しかし私は、
10年先の年金は見通せないと判断し前倒しました

100歳まで元気に生きる自信もありません。
また、高齢になってお金が多少多くてもしかた無いとも思っています。
元気なうちに使えるお金を増やすことを選択したのです。

いうまでも無いですが、これは私の判断です。
先ほども言いましたが、男性で前倒しする人は6%しかいません。
皆様にお勧めしている訳ではありません。
良くも悪くもその結果責任を全うし、楽しみたいと思っています。

 

2.家内に関係する年金のこと

冒頭で述べたように来年は家内も60歳になります。
年金を前倒し受給する権利が得られます。
私と同じ理由で前倒しをするのも選択肢の1つです。

とはいえ、私と同じ前提で考えていいかは分析はしておく必要があります。
そこで、妻の基礎年金を繰り上げ受給(前倒し)すべきかを考え始めました。
まず、我が家の標準的な受給ケースを見てみましょう。

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家内の年では、老齢厚生年金の比例部分を61歳で受け取れます。
また、老齢基礎年金の支給は65歳で変化はありません。
そして、65歳から振替加算が付きます。

この振替加算というのは、会社でいう家族手当のようなものだそうです。
まず、65歳になった私に加給年金として支給が始まり、
家内が65歳になるまでの4年間受け取れます。

そして、家内が65歳になると、家内に振替加算という名目で支給変更されます。

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加給年金は、昭和18年つまり1943年以降に生まれた人には年額389,800円の支給となります。一方、振替加算の額は以下の通りです。
驚いたことに、年度で26,916円です。これ年額です!
フロー図では太く書いていますが、実際はそんなには支給されないんですね。

お国は年の差夫婦にやさしいと知りました(^_^;
差が開くほど、加給年金をたくさん貰えます。

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この加給年金や振替加算は、年金の繰り上げ有無とは無関係に常に65歳支給です。

3.いろいろなケースで計算してみる…

次に、家内が60歳で繰り上げ支給をした場合を見てみましょう。

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5年前倒しになるので5年×12ヶ月×0.5%=30%の減額になります。
繰り上げしても加給年金や振替加算は、影響しないのでケース1との比較も簡単です。

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図の通り、76歳8ヶ月で標準ケースの受給が多くなります。
そして、女性の平均寿命85歳で比較すると約195万円の差に拡大しています。

もう1つ、ケースを考えてみます。
62歳6ヶ月で繰上支給した場合です。

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この場合は、私とほぼ同じ結果ですね。79歳2ヶ月で逆転します。
85歳時点での差は約68万円となりました。

 

4.今日の所のまとめ

ここまでに確認したことを年齢別に表にしてみました。

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字が小さくてすみません。
スマホの方は、拡大してご覧ください。

簡単にまとめると、

60歳で前倒しのケース
メリット:
65歳までに272万円早く貰える。

デメリット:
77歳以降で標準的なケースに逆転され
85歳での累積差はマイナス195万円となります。

62歳半年で前倒しのケース
メリット:
65歳までに192万円早く貰える。

デメリット:
79歳で逆転され
85歳での累積差はマイナス65万円となります。

その他のまとめ

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それ以外は、前倒しの影響が無いか、少ないことが分かりました。

女性の平均寿命は85歳でした。

今日までの検討を見ると、62歳くらいで前倒しをするのが
よさそうな感じがします。

とはいえ、そうするとしても62歳まで3年待つことになります。
そこの判断が微妙です。

家内が60歳になるまで、あと1年あります。
もう少し付帯事項などを確認し家内に判断してもらおうと思います。

 その様子は、また半年後くらいに書いてみます。

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終わり