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人の表情やしぐさ・態度は、言葉よりも多くのことを伝えていると言われています。
口や目に続いて、今週は「しぐさ」から読み取れる心理に迫ってみたいと思います。
手や足のしぐさが語る相手の本音を探ってみましょう。
上手に使うとコミュニケーション力アップに役立ちます。
1.4つの力
始めにコミュニケーションの基礎的なことを確認しておきましょう。
コミュニケーションは、双方向なやり取りなので、発信と受信があります。
また、言葉を用いた論理的なコミュニケーションだけでなく、感情を表情や身振り・手振りによって伝える非言語コミュニケーションもあります。
つまり、
言語中心の
①論理的な発信、③論理的な受信
と
非言語が中心の
②感情的な発信、④感情的な受信
の4つの力を用いてコミュニケーションしていることになります。
論理的な発信や受信は、プレゼンテーションや会議、授業などで使われることが多い世の中の仕組みに沿ったコミュニケーション方法です。
一方、感情的な発信や受信は、パートナーとの喧嘩であったり、好意を寄せる相手との自然なふれあい、期待との乖離からのクレームなど、日々の会話の中で頻繁に発生する本能的なコミュニケーションです。
とはいえ、非言語コミュニケーションである表情やしぐさにも共通する原理・原則があります。
先週は、非言語の中でも微表情といわれる口や目が語っていることを説明させていただきました。その記事がこちらです。
今週は、しぐさの代表的な存在である
手や足が語る心理や本音に迫ってみます。
2.手のしぐさ
落語の世界では、おそばを食べるシーンが良く出てきます。
その仕草を観ていると、本当にそこでそばをすすっているように感じませんか?
手がいかに雄弁かを物語っています。
私たちも、お料理の話をしているときに、無意識に包丁で切る真似をしていたり、怖い話しを聴いた時に、胸に手を当てたりしますね。
言葉や顔の表情は、影響を知る人ほど悟られないようコントロールしようとします。
より分かりやすく伝えるために少々オーバーな表情をしてみたり、心を読まれないよう目を動かさないよう務めたりします。
しかし、そうしたときに手や足の動作には気づいていないことが多いものです。
言葉以上に手や足が相手に伝えていることがあることも知っておきたいものです。
まずは、「手」のしぐさの代表的なものを3つ挙げてみました。
腕組み
皆さんもよくご存じの反応として「拒否・拒絶」があります。
これは、自己防衛の反応とも言われています。
攻撃から身を守り、逃げる体勢を整える前触れです。
この動作が相手に出てきたら自分の発言や行動を振り返ってみましょう。
その他、「集中」といって、自分の中に入り込んでいる時にも出てきます。
また、かなり腕組みが上の方で行われている場合は「批判」という「上から目線」でことに対応している可能性があります。
ほおずえ
不満や不安から、癒やされたいとか、慰めてほしいと感じている可能性があります。
この動作が相手に出たら話しに集中していない証拠です。別のことを考えているかもしれません。
たいくつしているサインでもあります。
貴方ばかり話していないかチェックしてみましょう。
自分の話をやめて、相手に話す機会を与えるとよいでしょう。
鼻をこする
やましいことがあったり、ウソをついてごまかしているときに、その緊張から出ている可能性がある動作です。
男性が目の前の女性に好意を持っていて照れ隠しの場合もあります。
内気な人で言葉に出すのが苦手なので手のしぐさに出ているかもしれません。
心理的に安定していないので、相手の本心を突くような発言は慎みましょう。
その他の手のしぐさ
頭のてっぺんをさわる
子供のころに頭をなでられて安心した記憶がそうさせます。
ボディタッチが頻繁
身体的な距離の近さが心の距離を表しています。女性に多いそうです。
しきりに髪をいじる
自己親密行動の代表。なぐさめてほしいがしてもらえないことの代償行為です。
女性の場合は、やさしい言葉を求めている可能性があります。
手のひらを上にする
リラックスしている証拠。親密な感情を表現しています。
手をしきりに動かす
落ち着きのない行動に見えますが、頭の中がフル回転しているときに現れます。
身体の前で手を握る
強く握っているときは、怒りや拒否、不快な気持ちを抱えている可能性がある。
人には、無くて七癖といわれるように、かならずその人固有のしぐさの癖があります。特に「手」は雄弁です。
コミュニケーションを通して、そうした反応を理解しておくと良いでしょう。
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3.足のしぐさ
「足」は、手以上に人の気持ちが表れてしまう無防備な箇所と言えます。
足のしぐさで、「どのように相手と話を進めていけばいいのか?」を見極める材料になります。
代表的な例を3つ見てみましょう。
足を組む
しきりに足を組み替えている時は、イライラしていたり現状に満足をしていないと思われるしぐさです。会話の内容を確認してみましょう。
右足を上に組んでいる場合は内向性、左足が上の場合は外向性の可能性があります。
内向性の人には、直球で話しをすると嫌われますし、外向性の人に遠回しな言い方は時間のムダです。
なお、男性が足を組んでいる場合、完璧主義的に相手によく見られたいという欲求がある可能性があります。
女性の場合は足を美しく見える所作の可能性があります。
つま先がひらく
上昇志向の強いタイプの人に多いそうです。
仕事にも恋愛にも積極的でポジティブな行動派に多いという傾向があります。
好みがはっきりしているので、このしぐさが出ていたら相手の反応をそのまま受け止めていいでしょう。
ヒザが開く
リラックスしていて警戒心がなく、細かいことは気にしない状態です。
男性は足を広げて座る場合が多いでしょう。
基本的には心を開いているというしぐさですが、手の動作と合わせて見ていくとより深く観察できます。
手をヒザに乗せていたら、自己親密行動の1つです。
自分を落ち着かせようとしているか、緊張を押さえているのかもしれません。
威圧感を出しているのかもしれません。その場合は、相手に合わせましょう。
女性の場合は、心がオープンなサインですが、貞操観念が低い可能性もあります。
異性関係もおおらかな場合が多いと言われています。
会話は気楽にできます。
その他の足のしぐさ
足首をクロス
夢想家でロマンチストな一面あり、夢見がちな側面がある。精神的に子供っぽい。
会話の内容を相手に合わせてみると話しが弾む可能性がある。
そろえて斜め
プライドが高く、自分に自信がある。容姿やセンスを褒めると喜びます。
靴を足にひっかてブラブラしている
心理学では靴は「性」の象徴。ブラブラさせているのは異性にだらしない証拠だそうです。会話の内容に気をつけましょう。
また、足全般に言えることですが、相手の足の向いている方向に気をつけます。
自分に向いていなければ関心がないサインです。
いかがだったでしょうか?
人のしぐさにはその行動を行う理由があります。
その理由を理解することで、人の心の動きを読む助けになります。
そのテクニックを身につけて、人とのコミュニケーションを円滑に進めていきましょう。
4.まとめ
・コミュニケーションは4つの力を用いて行っている。
・言葉や顔の表情は、悟られないようコントロールしていることがある。
・手のしぐさは、言葉以上に雄弁である。
・足のしぐさは人の気持ちが表れてしまう無防備な箇所
今週は「しぐさ」から読み取れる心理に迫ってみました。
手や足のしぐさが語る相手の本音を読み取ってみましょう。
コミュニケーション力の向上が期待できます。
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5.前回のブログのお礼
今日もたくさんのブコメをいただき、感謝です。
返信兼ねてお礼申し上げます。
mashleyさん (id:mashley_slt)lie to me見たことあります!役者さんの顔や体への演技の細部への集中力が伝わってくるドラマでした。目は意識したことがありますが口は知りませんでした。特に作り笑顔の見抜き方!早速実践してみます!記事に拍手
→「lie to me」見たことがあると言っていただけ嬉しいです。拍手までいただき落涙しております。mashleyさんは感性が豊かなので、こうしたドラマの記憶に残られていたのでしょう。目は意識して観察されているのですね。たぶん口も無意識にご覧になっていると思います。大体はセットで見ているそうです(^0^)作り笑いの見抜き!実践してみるのですね(*^▽^*)素晴らしいです。お花屋さんのお仕事は多くの人とつながるので観察の機会が多そうです。活用期待しております。
りょうこうさん(id:flowcare)微表情気持ち察する感情非言語コミュニケーシコミュニケーション教育協会という所で、非言語コミュニケーションの9つの要素を学びました。顔、声・話し方、姿勢・動作、色彩、装い・持ち物、時間、空間、言葉、匂い。次回作も楽しみにしています。
→りょうこさん、コメントありがとうございました。りょうこさんは、パーソナル診断士の認定も受けられているとブログに書かれていました。微表情の感情非言語コミュニケーションについても専門的に学ばれているのですね。さすがです(*^▽^*)この記事も参考にさせていただきました。改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
さくらさん(id:mapleheart3)昔の会社の人が分かりやすい作り笑いをする人で、印象が悪かったです。人は皆たまに作り笑いかもしれませんね。あと友人が何かに「ひく」時、顔に独特の線が入りますwえくぼみたいでえくぼではないんです。
→具体的なコメントありがとうございました(^_^)そうですか、分かりやすい作り笑いをする会社の人と仕事をされたことがあるのですね。それと、友達にも表情の独特な線のでる人が居るのですか(*^▽^*)さくらさん、けっこう微表情観察されていますね(^_^)私もおつきあいのある電気屋さんの営業が営業スマイルだと分かるお顔をいつもされるので、苦笑い(^0^)していました。
パパさん(id:papayapapa)以前クレーマー研修があり、講師が相手の右目ではなく左目を見て話すと、感情が落ち着くと習いました。3人ほど実践する機会がありました。何、人の目見て話すんだ!この野郎!と逆切れされました。理論は難しいです
→あらら、研修の成果を試したら逆ギレされたのですね。でも、実践されたのは素晴らしいです。さすがパパさん。こうした力は技能的な能力だそうですから何度も試して自分のものにしていくしかないそうです。クレームの現場は厳しそうなので、もう少しソフトな場面で活用されてみてはいかがでしょうか?
ずぼらママさん(id:zubora_mom)目は口ほどに物を言うという諺がありますが、その通りですね。
→感想をいただきありがとうございました。こうした諺が残っているのは、昔から微表情のことが色々な場面で認識されていたからでしょうね。
よってんさん(id:awawa-min-ahaha)面白い。微表情分析を試してみる!相手の気持ち分からず人間関係苦手な人によさそう。感情を読み、悲しみを感じているなら、それに合わせた言動をとるとか。
→面白いと言っていただき、ありがとうございました。微表情分析は、感情の受信力の向上に役立ちます。ぜひ、訓練して力量を上げてみてください(^_^)
ちゃこりんさん(id:cyakorin)面白いですね。作り笑いをバレないように致します。ふふふふふ(*´ω`*)
→コメントありがとうございました。感想をいただけると嬉しいです。ちゃこりんさんは、作り笑いをする場面が多いのでしょうか?(^_^)目と口をわずかに時間差をつけて笑うのがコツだそうです。私は出来ませんでした(^_^;
鯛さん(id:tai_mijinko)“「抑制された感情がフラッシュのように一瞬で表れては消え去る微細な顔の動きのこと」”これ読み取るのすごく難しそうだな〜!
→記事を読んでいただきいつもありがとうございます。そうなんです。難しいですよね。現れる時間がわずか0.2秒なんだそうです。瞬きしていると見過ごしそうです。凝視していると疑われそうだし、ドライアイになってしまいそうです。ほどほどに使ってみてください(^_^)
yakurou さん(id:yakuroutan)
→コメントありがとうございました。ブックマーク・コメントの返信がうまく出来なかったとのことすみませんでした。このページが重かったのかな(^_^;私も何度か返信で苦労したことがあります。ブコメの仕組みがよくわかっていないのでまた起きたらスルーでも結構です。ぜひ、またご訪問だけでも来てください。返信の☆もありがとうございました。
ブコメありがとうございました。
YUUさん(id:hate555mote)
さとみさん(id:satomi77)
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