まねき猫の部屋

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問題の種類を考える 前編

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ご訪問ありがとうございます。

「人生設計のプロフェッショナル」を目指すまねき猫です。
今週は、問題の種類について考えてみたいと思います。
問題の種類をはっきりできると、行動や力の入れどころが分かりやすくなります。
今回もちょっと長くなってしまいました。前編と後編に分けてお伝えします。
今週は前編です。

目次

1.問題を分けてみる

2.第1象限の問題とは

3.第2象限の問題とは

4.前回のブログのお礼

 

 

1.問題を分けてみる

問題は、「あるべき姿」と「現状」のギャップと言われます。
もちろん、それ以外の定義の仕方もありますが、今日はこれを使ってみます。

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この2点を、タテとヨコの2軸として分けると、4つの窓が出来ます。
それぞれの窓の特徴から、一般に使われる問題の種類を拾い上げてみたいと思います。

繰り返しますが、問題の種類を考える事で、前回お話した問題解決の手順のどれを使うと良いかや、省く作業・重点的に行うことのヒントが得られます。

 



まずは、4つの窓をご覧いただきましょう。

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このように、ヨコ軸を「あるべき姿」として、「具体的(見えている)」と、「曖昧・漠然・あやふや(見えていない)」で2分します。

タテ軸は「現状」として、「健在化(見えている)」と、「潜在化(見えていない)」の2つに分けます。
こうすることで、4つの窓に分けられます。

4つというのは、ずいぶん荒っぽいと感じられた方もおられると思います。
では、もっと細かく分けたらいいのかというと、そうでもありません。

いくつに分けても矛盾のない理想的なモノなどできません。どうしても、境界付近に曖昧な部分が発生します。3次元に生きる我々は、1つ下の2次元、つまり4つが理解しやすいようです。そして、分けて考えることで、私たちの理解を容易にしてくれる効果があります。論理的に考えるということの1つは、「分けて考える」にあると言われています。


たとえば、物質の基本構造が、分子→原子→素粒子と発見できたのも、分けるを徹底したからでした。


経営も、利益を売上と経費、さらに、売上を単価×販売数量というように分けていくことで問題の所在がはっきりします。

こうした詳細を知りたい方は、以下の書籍を参考にしていただけると良いでしょう。
1998年に出版された本ですが、とても分かりやすく書かれています。

 

意志決定のための「分析の技術」後正武著 ダイヤモンド社


話しを戻します。こうした方法は、2軸分析とも言います。

ここでは、分けた4つを説明しやすいよう第1から第4象限と便宜上名前をつけました。

第1象限は、ヨコ軸「あるべき姿」が「具体的」に示されていて、かつ、タテ軸「現状」も「顕在化」していて見えている問題となります。

ギャップを認識できてるので、公知の問題発生型の問題などと言われます。

 

第2象限は、ヨコ軸「あるべき姿」が「曖昧・あやふや」だが、タテ軸「現状」は「顕在化」し見えている問題となります。

国の年金問題や、企業においては売り上げが低迷してることに対して方向性が見えていない、生産性の改善はしたいが進め方があいまいな状態といった例が挙げられます。

向上問題設定型などと呼ばれている問題です。あいまいな将来(未来)への対応の問題を扱います。

 

第3象限は、ヨコ軸「あるべき姿」は「具体的」に示されていているが、タテ軸「現状」が「潜在化」し見えていなくてはっきりしない問題です。

暗黙の問題隠された問題と言われています。組織のチームワークや感情のこじれなどが要因の問題などのソフトの問題が多く存在します。

 

第4象限は、ヨコ軸「あるべき姿」が「曖昧・あやふや」で、かつ、タテ軸「現状」も「潜在化」しはっきりしていない問題です。

未知の問題創造型の問題などがあります。仕組みなどのハードの問題が多い様です。

では、順に見ていきましょう。

 

2.第1象限の問題とは

第1象限の問題は、「あるべき姿」が具体的に設定されていて、かつ、「現状」も認識が出来ているので、ギャップが明快に認識できている問題でしたね。こうした問題は会社や私生活でも日々発生している割合が高いので解決のプロセスも直観的に把握できる場合が多いことが特徴です。第1象限の問題をもう少し分けて見ていきましょう。

発生型の問題から、主な3つを紹介します。
 
障害発生型の問題(外的な要因)
これまで順調に進んでいたことが、外的な要因が障害となって「あるべき姿」の実現が困難な状況が発生する問題です。

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たとえば、仕事である場所へ移動している最中に、「乗っていた電車が事故で止まってしまった」というような問題です。

この問題は、原因を考えるのは後回しです。「なぜ俺はこんな電車に乗ったんだ」などと考える余裕はありません。

それよりは、行き先に事情を告げて、目的の場所に着く代わりのルートをすばやく探索して、則行動に移すことが解決プロセスの力点になります。

こうした点から、選択の問題と呼ばれることもあります。

同様な問題の例をいくつか挙げてみましょう。
 ・納品した部品に不具合があって生産が止まってしまった
 ・顧客からいわれもないクレームを付けられて騒ぎになった
 ・台風の進路が突然に変わって明日の外出が困難になった
など、自分ではどうしようもない外的障害による問題です。
とにかく、素早く応急措置を決めて、動き出すことが肝心です。
 
現状復帰型の問題(内的な要因)
何かの内部的な理由で「あるべき姿」と「現状」の差が出てきてしまった問題です。これは先の障害発生型と良く似ていますが、要因が内部にあるものです。

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たとえば、
・生産設備が原因不明の歩留り低下を起し、生産が予定通りできない。
・コストが悪化している。
・試験直前に風邪を引いて体調不良になった。
などの問題です。

この問題は、原因の除去がプロセスのポイントになります。
自分の内に原因があるので、その原因を調べて対処することになります。また、復帰を優先するので、応急処置が優先し時間との勝負でもあります。
歩留まり低下なら、いままでと比べてどの部分で歩留まりを下げているかを調べて処置していくことになります。

未達の問題
 この問題は、目標に向けて計画を実行しているのに、予定していた通りに進捗しないため、計画との差を抱えている問題です。

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会社などの問題解決では、このケースがもっとも多いかもしれません。

「あるべき姿」となる目標や実現計画になんらかの要因を抱えている問題です。当面の対処策の立案と並行して、根本対策を検討することになります。この問題は初期の予兆を早くとらえることが問題を小さく抑えることができます。一方、対応が遅れると大きな問題になります。

PDCAサイクルのPの段階とCの段階をきちんとこなすことがポイントになります。

 

3.第2象限の問題とは

第2象限の問題は、「現状」は認識でき明快ですが、「あるべき姿」が曖昧になっている問題でした。とはいえ、普通はなんらかの「あるべき姿」は設定されているものです。新たな「あるべき姿」を設定する必要が起き、より高いあるべき姿を目指す事由が発生した場合などが該当します。また、組織やメンバー間で「あるべき姿」が定まらない状態の場合もあります。

設定型の問題を例にして、詳細をいくつか見てみましょう。
 
設定型(ストレッチ目標設定型)の問題
いまの売上を2倍にしたい。品質問題を半減するぞ!。生産性を倍にしよう。あるいはいまの半分のコストで生産できないかなど、よりストレッチなゴールがなんらかの理由で方針として示されたときに発生する問題です。これまで順調に進んでいた計画達成のプロセスを見直さないと達成できないような問題です。したがって、明確な目標づくりや実現手段(解決策)の探索など、問題解決の全プロセスを再検討する必要が出来来ます。仮説設定型の問題解決を進めることもあります。

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設定型(期間短縮型)の問題
商品開発期間を半分の6か月で実現したい。いまの売上を3か月前倒しで実現したい。クレーム対応は1日で初期解答したい。など、こちらもなんらかの理由で期間短縮が問題になったときのケースです。目標設定型の上がゴール設定に焦点が当たっているのに対し、こちらは実現の期間に焦点が当たっています。

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あいまいな将来問題
当面の活動にギャップはなく問題はないが、社会情勢などの外的な要因から将来への漠然とした不安で何かを改善したいという想いはある。しかし、「あるべき姿」として描けていない問題です。

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これからの新商品のイメージがまだ出来ない。新規の顧客獲得をどうしようか?など将来があいまいな状態でギャップを抱えているケースなどが上げられます。

個人的な問題の方が分かりやすいかもしれません。もうすぐ役職定年になるのだが、その先の会社人生をどうしようか?学生生活ももうすぐ終わるが将来どこに就職しようか決まっていない。結婚したいが相手が見つからない。子育ても一段落したこの先どうしようか。等々沢山ありそうです。

あなたが今直面している問題や思い当たる問題はありましたか?

 今日は、第1象限と第2象限の問題をご紹介しました。

次回は、第3象限と第4象限のお話です(^_^)

乞うご期待。

(「そう言っているのはお前だけ」 (^_^;そうですね)

 

4.前回のブログのお礼

今回もたくさんの方から、ブックマークやコメントをいただきました。本当にありがとうございます。
励みになります。

返信も含めてお礼を述べさせていただきます。


おとさん(id:naoto0211)
「いつも拝見してます。 これからも応援致しております!」

→ありがとうございます。なおとさんにそう言っていただけると嬉しいです。
 こちらこそ、勉強させていただいています。難解な金融のホットな話題を素早く分かりやすく記事にしていただき感謝しております。

あーや様(id:Ayako28)
「とても大切な記事の中ご丁寧にご紹介賜り恐縮です。誠に有難うございました。
 お勉強になる記事はお気に入りであります。すみません保存し後で再読させて頂きますネ☆ こちらは夜更かし中でした!!オヤスなさい!!」

→お忙しい中、訪問だけでなくコメントまでしていただき感謝、感謝でございます~ぅ(*^▽^*) いつもトルコ情勢だけでなく、話題のある記事を読ませていただき、はらはら、ほっこりしています。私も堅い記事だけでなく、猫や生活の記事も書けるといいのですが…尼寺で修行してきます(^_^;

mashleyさん(id:mashley_slt)
「返信嬉しいです!「人生設計のプロフェッショナル」本当のことなのでガンガン使ってください! 表層だけPDCAを取り入れて失敗する会社をいっぱいみましたが、問題が何かで使い分けることが大事ですね。」

→「人生設計のプロフェッショナル」、今日の表紙に入れさせてもらいました(^0^) 近いうちにブログの構成を見直すつもりなので、そのときに本格的に使わせていただきますm(_ _)m
 PDCAも道具(ツール)の一つなので、使い方次第ですね。
 そうそう道具と言えば、mashleyさんは本当に「小道具」の使い方が上手いです。
 これからも、すばらしいお家ができる過程を楽しみに拝読させていただきます。

パパさん(id:papayapapa)
「人生はシナリオどおりにはいかないと行き当たりばったりで生きてきました。
 いろんな生き方があるんですね。お疲れにならないように?」

→ぱぱさん、いつもコメントありがとうございます。
 パパさんはAP-DC型の進め方をしているように感じています。
 行き当たりばったりなんて謙遜でしょう。
 世の中のお金の動きを敏感に記事にしておられることや、
 24年間個人年金をきちんと積み立てている堅実な実行力、尊敬いたします。
 お金のこと勉強させていただきます。

りょうこさん(id:flowcare)
「問題解決PDCAサイクル計画シナリオ共有問題解決のキモは「計画」にアリ!
 これがわかれば、あとは行動して成果を手に入れるだけ。」
 
→コメントもいつもメガ盛りでいただき、ありがとうございます。
 反応あってのブログです。涙が出るほど嬉しいです(ToT)
 「計画立てたら、実行あるのみ」、その通りですね。
 私ももう少し行動力をつけないと(^_^;頑張ります。
 

鯛さん(id:tai_mijinko)
PDCAは本当にだいじですね?」

→たくさんの記事の中からこのように「ブコメ」をしていただけることを嬉しく思います。鯛さんみたいに色々な記事を書けるようになりたいものです。
 いつもブログ楽しみにしています。特に簡単素早いレシピ最高ですね。
 これからもよろしくお願いいたします。

あずおさん(id:aqua_feather)
「仕事しているとPDCAって大切だと感じます。
 特に今、新たな仕組みを考え、実行して進めているので、余計に感じるのかもしれません(笑)。 言及ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。」

→お忙しい中、コメントしていただき感謝です。
 新しい仕組み作りの渦中におられるなかでも、しっかり浦和の情報を書き続ける努力
 見習いたい所です。こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。


西野さん(id:nishino111)
「難しいけど為になる!」

→読者になっていただきありがとうございました。
 セミナー講師やコンサルタントをされているのですね。
 そのような方にこのようにコメントをいただけると嬉しいです。
 私も読者にならせていただきました。
 勉強させていただきます。

くさん((id:cuLo)
→コメントありがとうございました。
 エフェクターの作成も仮説検証サイクルで進めているのですよね。
 設計しても、作ればいろいろアクシデントもあって軌道を修正しながら、ベストなゴールを目指されていました。完成した動画の発表を楽しみにしております。

以下、ブクマしていただいた皆様、本当にありがとうございました。

あか男さん(id:mraka2015)
とみえさん(id:mitan_555)
長沼さん(id:n_hiro123)
ぶっださん(id:buddha01)

私もブログ訪問させていただきます。
今後もよろしくお願いいたします。

以上です。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

終わり