みなさん、こんにちは。
今日は、定年した私が、まだ会社時代の5年前に考えたライフプランを例にして、その内容を振り返りながら「未来を少し具体的に描く」ことの効用を考えてみたいと思います。
私の5年前は、57才で会社人生の最終コーナーを曲がり、次のステップをどうするか模索し始めた頃でした。
例に漏れず、次のステップをどうするかを考える為にいろいろな本を読み、ネットも検索して参考になるものはないかを探しました。
その中で、ライフプランを見直すのに役立ちそうと感じたのが、この本でした。
先が見えない時代の「10年後の自分」を考える技術
西村行功(みちなり)さんの書いた本です。
本の内容紹介文を少し要約して書きます。
自分の未来を具体的に考えていくための「思考の教科書」
そのために、シナリオプランニングを用いる。
シナリオプランニングとは、いま現在想定できる「複数の未来(シナリオ)」について
考え、それを元に適切な意思決定を行っていく戦略策定手法のこと。
今ほど未来を考えないことがリスクになる時代はない。
変化が激しく先の見えない、自己責任の時代。自分なりに情報を読み解き、決断し、
行動する内容によって、将来の姿が大きく違ってくる。
本書では、「10年後の自分」をキーワードに、シナリオプランニングの考え方を応用
した「自分が望む人生を自分の力で手に入れるための手法」を、若い人向けに解説し
ていく。
もっと、あらっぽく書くと、
10年後の自分を描くのに、
10年前の自分を振り返り、
シナリオプランニングの手法を用いて考えてみよう。
ということのようです。
この本は、若い方を想定しているようでした。大体20台~40台くらい。
私は、この時すでに57才。ん~この本読むには遅すぎたかも・・・
でも、内容は面白かったので、10年という所を、自分なりに5年前、5年後に置き換えて、この本に書いてあることを試してみました。
57才の5年後は、定年してしばらく経った後のことを想定するのでちょうど良いと思ったのです。
この本では、想定するカテゴリは、以下の7つになっていました。
仕事、家庭、住居、ライフスタイル、貯蓄、両親、趣味・友人
下手な説明よりも、私が当時考えたことや17年の結果を見ていただきます。
字が小さくて大変恐縮です。特にスマホの人は見えないかも(^_^;
カテゴリは3つだけ紹介します。(7つはちょっと多いので)
タテの左側にあるのが、カテゴリです。仕事と家族とお金です。
表現が本の通りでないのは、当時他も参考にしたからです。そのまま掲載しました。
ヨコが、左から
12年に振り返った07年(52才)の様子
12年時点(57才)の様子
12年に想定した17年(62才)の姿
最後が、17年(62才)の結果となります。
仕事のことを振り返ってみます。
07年当時52才の時は、仕事がとても忙しく多忙でした。しかし、会社員としてのピークは過ぎていたのだと12年に振り返っています。そして、検討した12年は、仕事の上では急下降時期でした。会社が赤字で経営者も交代、組織も何度も変わりそのたびに役職も下がりました。追い打ちをかけたのが役職定年制度の導入です。それまでは、そうした制度は導入していませんでした。こうした制度変更があるとは思ってもいませんでした。考えが超甘いですね。反省です。そうしたことから、12年当時は、17年には会社を辞めていて第2の人生を歩んでいると想定しました。
実際にあった16~17年を振り返ると、1年だけ再雇用制度で会社にお世話になりました。1年延長したのは、16年に受けた講師職の応募に落ちてしまったからです。この後、シルバー人材センターで紹介してもらった仕事をしたことは、このブログでも書いた通りです。
次に、家族のことを振り返ってみます。読み返してもお恥ずかしい状況でした。
07年当時は、家内としょっちゅう衝突をしていました。1ヶ月くらい口をきかず顔を合わせることも無いような生活がよくありました。コミュニケーションを上手にできるすべを理解できていませんでした。はずかしいです。12年当時、そのことを反省し家内と居る時間を増やしました。スポーツジムに一緒にいったりして共通の趣味を作り会話も増やしました。不思議ですが、仕事が下降時期に、家族とは関係が改善しているのですね。17年はもっと改善しているという目論見でした。実際の17年はときどきまだ口論することがあり△かOの間くらいの関係でした。でも、反省がまあ活きたほうだと思います。
お金のことは、大変でした。まさか、役職が下がり年収が大幅にダウンする想定をしていなかったので、住宅ローンの返済計画が大変なことになりました。07年当時の残高が2600万円で、12年当時でも1400万円残っていました。毎年240万円づつ減るプランでしたが、それだけ返すと家計が真っ赤っかです。返済不能になり、家を差し押さえられ路頭に迷う。老年破産などという言葉などが頭をぐるぐるとした時期です。それまで、ローン返済をよく考えていませんでした。借り換えローンをいろいろ勉強し組み直しに奔走しました。定年間際の人間には選べるローンが少ないことを知りました。期間の制限を受けたり、低利では貸してくれないのです。
ようやく、会社の退職金で返済することを前提とはしましたが、低金利のローンに借り換えでき、退職金でキャッシュポジションを高めに設定できる返済ローンを採用しました。いまは、金利ほぼゼロでゆっくり返済するプランで返しています。
この本では、今の自分の状況が良いうちに最悪の環境に陥る前にシナリオを考えなさいと書かれています。
引用:紹介本p.52より
こうして、3つのカテゴリを振り返ってみると、悪化する状況について、将来を描き直してリスクをはっきりさせ行動に移せたのは良かったと思います。
当時、考えたことが最善のプランだったかとはいえないかもしれません。しかし、この本には、立てたプランを1年ごとに見直すことの重要性も述べられています。
そのことを踏まえてこれからも実践してみたいと思います。
みなさんも、過去の出来事と、今と、将来を少し、具体的に書いてみてはいかがでしょうか?特にお若いかたにお薦めです。
言葉で書くことで自分の状況を具体的に認識できて、見直すきっかけになります。
具体的な紹介はできませんが、10年後のことをじっくり考えるのに役立つサイトがあるのでご紹介だけしておきます。
時間はかかりますが、自分が大切にしていることや望むことが把握できます。
お時間のある方はやってみる価値はあると思います。
10年後のキャリアビジョン 日本マンパワー
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今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
by まねき猫