ご訪問ありがとうございます。
正式公開日のお題は、
「問題発生の背景を考える」
としました。
問題解決を進める上で、もっとも大切な部分だと考えています。
その割には、いろいろな本を読んでも、はっきりしない。
これまでの経験から私なりの認識をご紹介します。
皆さんのご意見をいただきながら完成度を高めていきたいと思います。
お時間があったらお付き合いください。
作成 2017年3月3日 更新 2019年8月20日
こんな記事も書いています。
1.問題の定義
始めに、問題の定義を確認しましょう。
問題とは、「あるべき姿」と「現状」のギャップ(差)
でしたね。
たとえば、
「売上が1.9億円未達」という問題であれば、以下のような構造になります。
そして、このギャップ(問題)は、活動のある時点の結果を表しています。
そうこの内容だけでは、結果しか見えてきません。
問題(ギャップ)は分かっても、これだけでは問題の解決には進めないのです。
問題が発生した背景を理解し原因分析に進むことになります。
2.問題発生の背景
問題発生の背景は、以下のように考えると具体的に出来ると考えています。
つまり、
①活動の理由
②活動の事実
③制約条件(限定)
④想定外の事象(反証)
の4つになります。
こうした要素を探っていくことで原因を発見する情報が入手できます。
この要素の具体的な事例が満載なのが、このテレビ番組です。
各要素がしっかりと描かれています。
毎回、①~④を推測しながらワクワクして観ています。
3.トゥールミンモデルとは
話を戻します。
こうした、4つの要素が、どうして問題発生の要素となるのでしょうか?
この点は論理的な話を構成するモデルであるトゥールミン・モデルが参考になります。
物事を論理的に考察していく構造は、これらの要素から成っていると考えらています。
そして、
こうした「活動の理由」や「活動の事実」、「制約条件」、「想定外の事象」は、すべてが既知な情報ばかりではありません。
未確認の情報や不完全な情報となっている部分があります。
こうした未知の情報を含めてブラックボックス化している問題発生の背景を明らかにしていくことが問題解決の一歩となるのです。
問題発生の背景を明らかにできたら、次は問題発生の原因に迫る問いや仮説を立て、問題を紐解く糸口を発見していくことになります。
4.まとめ
問題解決のステップにおける背景の調査は、以下にステップを踏む
①問題発生の背景となる4つの要素の情報を集める
②収集できた要素を関係図(系統図)にまとめる
③不足している要素をブラックボックスとして各要素から把握する
④把握したブラックボックスの要素をもう一度現場に戻って調べる(裏付けを取る)
⑤採集した要素を整理して関係図を再度整理する
これで問題の発生の背景が整理できました。
次の原因分析のステップに入っていきます。
なんか、こう書くとステップが長いですね~(^^;
それを如何に簡潔に進めるかもいずれ記事にしてみます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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