まねき猫の部屋

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2022年の年間太陽黒点数の記録

定期更新

太陽黒点-2022年の月別と1700年から2022年までの年データ

年初は、恒例の太陽黒点数のデータです。今回は2022年の年間月別データなどをまとめました。お時間があったら、お付き合いください。

 

目次

 作成2023年1月5日 更新2024年1月17日

 

こちらは2023年12月までの年間記録の最新記事です。

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1.太陽黒点数の月推移

1949年~2022年12月までの黒点

赤い棒グラフが月平均の太陽黒点数になります。
青い線は、移動平均線です。

太陽黒点数の月別推移-1949年から2022年

太陽黒点数はおよそ11年の周期で増減を繰り返しています。この周期は、黒点数の少ない極小期から次の期までを1活動周期として、1755年から順番に番号が振られています。


現在は、2019年12月から始まった第25活動期の上昇期です。かなり黒点数が増加しています。2022年の年平均黒点数は83.1で、前年の29.8から倍以上に増えました。

 

最近の太陽黒点数推移

2008年12月に始まった第24期の太陽黒点数と、第25期の2022年12月までの数値を表にしました。

 

太陽黒点数の一覧表-第24活動期2008年から2022年の月別推移

データは天文年鑑をベースに把握しています。最新のデータは、ベルギー王立天文台のHPを参照しています。

 

また、ベルギー王立天文台のHPから、黒点数のデータを入手できます。URLがhttp:なので、JPGで掲載しておきます。データを直接入手したい方は参照してください。

 

ベルギー王立天文台のHP

 

2.太陽黒点数1700年~2022年

1700年~2022年の年推移グラフ

1700年から2022年の太陽黒点数の年推移をグラフ化したのがこちらです。
波の上の数字は、周期番号です。(1755年が1番)

 

太陽黒点数の年推移-1700年から2022年

ご覧の通り約11年の規則的な増減を繰り返しています。合わせてより長期的な増減も観察できます。こうした波の増減が気象に影響しているという説があります。
詳細は、巻末の参考に書きましたのでご興味のある方はご覧ください。

 

こちらは、このデータを使って周期をFFT高速フーリエ変換)で求めた結果です。このように大体10年から12年の周期で増減を繰り返していることがわかります。また、5年くらいで太陽黒点数のピークが増減している点も伺えます。

 

太陽黒点周期のFFT分析結果約11年の周期が観察できる

 

第5期から7期は、太陽黒点数が極めて少ない時期で、ダルトン極小期(1790~1830年)と呼ばれています。こうした時期は、地球の気温も下がって寒さが厳しかったと記録されています。たとえば、川が凍り付いた様子を、当時の絵画が伝えています。

 

マウンダー極小期の様子を伝える絵画

第24期は太陽黒点数のピークが低く、第25期の今期も低いと、太陽活躍が低下して気温が下がる可能性があります。今後の太陽黒点数の推移に注目したいと思います。

 

1700年~2022年の推移データ

1700年から2022年の数値を一覧にしたのがこちらです。縦軸が10年ごとの始まりの年を示し、横軸が0年~9年の各黒点数となっています。2022年のデーターが追加されています。

 

太陽黒点数の年別一覧表-1700年から2022年

 

3.1949年~2022年の黒点数と株価の推移

太陽黒点数は、経済に影響を与え、その結果株価もそれに連動するとする説があります。そうしたことから、株価と太陽黒点数の推移も観察しています。 

戦後、株の取引が再開した1949年からの2022年までの日経平均株価の推移と太陽黒点数をグラフにしてみました。

 

太陽黒点と日経平均株価の推移1949年から2022年

赤い棒が太陽黒点数で左の目盛り軸になります。

青の折れ線グラフが日経平均株価終値の推移で右の目盛り軸となります。

こうした株価と太陽黒点数の数値を見る限り相関性は認められません。そこで、もう少し小さな変化を観察するため、株価を前年との偏差に変えてみたのがこちらです。

 

太陽黒点と日経平均株価偏差の推移1949年から2022年

そうすると、なんとなく相関性ありそうに見えます。太陽黒点数の多い時に株価が上昇し、バブルがはじける点と、太陽黒点数が少ないときに大きな社会事件が起きて株価が下がっているように見えます。

たとえば、第19期は岩戸景気、第22期は平成バブル景気でした。

一方、太陽黒点数が少ない第20期の終わりに石油ショックがあり株価が下がっています。また、23期から24期の移行中にリーマンショックがありました。24期の終わりが米中摩擦といった感じです。

これらは、これは私の主観です。論理的な相関性を説明できていません。この記事を参考にされる方は、自己責任でお願いします。

 

4.終わりに

黒点数は、第25活動期に入って増加している
・1700~2022年の黒点数データをまとめました
・株価と黒点数の相関性から今年も注意が必要

 


ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 

本編はここで終了です。

以下は、参考情報です。

 

お忙しい方は、

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参考:太陽と太陽黒点の基礎

 

太陽の構造

 

太陽の構造についてぼ基礎知識

太陽は、直径が約140万kmと地球の約109倍もあり、太陽系の質量の99.9%を占める恒星です。中心部の温度は約1.500万度で、表面温度は約6,000度となっています。これは、中心核における核融合反応によるエネルギーによって発生しているのはよくご存じの事と思います。

地球から約1億5千万km(=1天文単位)の距離にあり、太陽が発した光は、約8分20秒かかって地球に到達します。つまり今見ている太陽は、約8分前の姿と言うことになります。

 

太陽黒点とは

 

今回取り上げた太陽黒点は、太陽の低温部が黒く見えているものです。

太陽表面温度が約6000度に対して、黒点部分は4500度と低いので暗く見えます。

太陽黒点は周囲より温度が低いために黒く見えている

 黒点からは磁力線が図のように伸びていて、太陽フレア と呼ばれる一種の爆発現象のトリガーになっています。太陽フレアは、程度が大きいと通信や機器の障害を起こす原因にもなっています。

太陽の黒点と磁力線

 

太陽面活動やその他の影響について

地球の気温を変化させる要因は、いくつもの要因が関係しています。太陽黒点数の増減などによる太陽エネルギーの変化が主要因とは考えられていません。最近の話題は、二酸化炭素(CO2)をはじめとする温室効果ガスの増加が気温の上昇をもたらすことでしょう。

また、大規模な火山噴火により成層圏にまで運ばれた火山性ガス(亜硫酸ガスや硫化水素など)が、日射を遮ることで気温の低下を招いた事実も過去何度かあります。オゾン層の変化や森林破壊(耕作地の拡大)なども地球の気温に影響があるそうです。

それ以外、自然界の長い時間変動からの気候の揺らぎ”も存在すると言われています。

 

地球全体のエネルギー収支の内訳-IPCC2015より


さまざまな変動要因を考える際には、これらの要因についても注意しつつ検討することになります。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

こうした記事も参考にしていただけると幸いです。

 

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