まねき猫の部屋

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年初のマスク品切れから関心の持ち方を考える

関心の持ち方

見えない問題を発見するための関のを持ち方を知る

年も押し迫ってきましたね。

一年を振り返る記事も多くなりました。

今回は、そんな時の関心の持ち方を考えてみます。

世の中の問題の9割は見えていないと言われます。

そんな見えない問題を発見する力を高めるポイントは、
・①関心を持つ(問題意識)
・②幅広い知識
・③経験を積む

の3つだと言われています。

とはいえ、②③はなんとなく分かりますが、
①の関心を持つとは、どうすれば良いかピンとこないものです。

そこで、今回は「関心の持ち方」を事例で考えてみようと思います。

取り上げた事例は、

年初にコロナ禍で品切れが起きたマスク

についてです。
第3波が到来したと言われるこの時期だから関心が高まって欲しい(^_^;)

お時間があったらお付き合いください。

 

目次

 

見えていない問題に関する記事はこちらです。 

www.my-manekineko.net

 

 

こんな記事も書いています。 

www.my-manekineko.net

 

見えていない問題

生きていくのは問題解決の連続と言われています。

  

しかも、まだ見えている問題はいいです。
世の中の問題の9割は、実は見えていないそうです。

見えている問題は、たった1割しかないんだとか(^_^;)

 

見えている部分が約1割なので、氷山モデルという言葉もあるくらいです。

 

見えていない問題が9割-氷山モデル


海面下には9割の見えていない氷(問題)が隠れているそうです。

注:こうした数字は、9割という絶対値はあまり気にしないこと

  

この数字の由来に少しふれておきます。

この数字は、労働災害の経験則である「ハインリッヒの法則」が関係しています。

 

ハインリッヒの法則」は、アメリカのハインリッヒ氏が労働災害を5000件以上を調べた所、1件の重大事故が発生する背景には、軽微な災害が29件発生しており、さらにケガには至らないものの「ヒヤリ」「ハッと」した出来事が300件あることを見いだし、経験則として発表したものです。「1:29:300の法則」ともいわれます。

この法則から、顕在化している災害は1+29=30件で、問題にはいたらなかった潜在化(暗黙化)している出来事が300件という数字がわかります。

この30件と300件の比から、見えていない問題は9割という訳です。

 

氷山モデルとハインリッヒの法則の関係性

 

こうした経験則は、見えていない問題数を予測するのに利用するのがお勧めです。

「顕在化している問題数のおよそ10倍の暗黙化した問題がある」


たとえば、見えている問題が3つなら、見えていない問題はだいたい30個はあるだろうと仮説を立てるのに役立ちます。

 

そうして予測した数の見えない問題を発見するため色々な手法を使っていくわけです。


今日はその手法の話は置いておいて、
今日は、見えない問題を発見する力について考えてみます。

 

そのポイントは、以下の3つと言われています。
・①関心を持つ(問題意識)
・②幅広い知識
・③経験を積む

 

見えない問題を発見する力-関心を持つ-幅広い知識-経験を積む

 

②の幅広い知識を身につけるは、なんとなく分かりますね。
知識が増えると、見える深さや広さが変わってきます。
また、知識が深まると物事の深いところまで鋭くはっきり見えるようになります。


③の経験を積むも同様に了解しやすいでしょう。
知っているだけでは、役に立たないことが多々あります。
経験(訓練)して始めて、物事の本質が理解でき実践できるようになります。


たとえば、鉄棒の逆上がり。

みなさんも何度も練習して経験を積んで覚えたのではありませんか?

(最近は学校の授業で、逆上がりは必修ではないそうですが…)

 

その他、プールで25m泳ぐ、エアロのステップを踏む、難しい数学の証明をするなど、経験を積むことの大切さの事例には事欠かないですね。

 

このように、②③はなんとなく分かりますが、
①の関心を持つとは、どうすれば良いかピンとこないものです。

 

そこで、今回は「関心の持ち方」を事例で考えてみようと思います。

正解などがある訳ではありません。

事例から自分なりに考えていただきたいと思います。

 

今回、取り上げた事例は、

年初にコロナ禍で品切れが起きたマスク

についてです。

 

では、さっそく診ていきましょう。

 

マスクが消えた日

今年の始め1月28日、コロナウイルスによる国内感染者が出たニュース後、わずか1週間でマスクが市場から消えました。

一方、同様に第3波の到来が心配されている今でもマスクは店頭にならんでいます。

 

今年の初めは何があってマスクの入手が困難になったのでしょうか?

今回は、この点について当時の経緯を振り返りながら、関心の持ち方のヒントを得てみたいと思います。

 

 

まずは、2020年1月28日のニュースです。
コロナウイルスの国内初の感染者が報告された日です。

その時のNHKの報道がこちらです。

 

1月28日国内でコロナ感染のニュースNHK

 出典:NHK政治マガジンより

URL:

新型肺炎 日本人で初の感染確認 国内感染か 武漢滞在歴なし | 注目の発言集 | NHK政治マガジン

 

記事を少し引用します。 

中国の湖北省武漢を中心に新型のコロナウイルスによる肺炎が相次いでいる問題で、武漢への渡航歴が無い奈良県に住む日本人男性が、ウイルスに感染していることが確認されました。武漢への渡航歴が無い人の感染が確認されたのは初めてで、日本人の感染が確認されたのも初めてです。厚生労働省は国内で人から人にウイルスに感染した可能性が高いとみて調べています。
厚生労働省によりますと、新たに感染が確認されたのは、奈良県に住み、武漢への渡航歴が無い60代の日本人男性です。
男性はバスの運転手で、今月8日から11日と、12日から16日の2回にわたって、武漢からのツアー客をバスに乗せていました。

以下略

 

いまなら、コロナウィルスが人から人に感染することは、周知の事実です。

 

でも、この当時はこんな状態だったのですね。


そのため、

コロナウイルスで人から人への感染が確認された国内初の事例

がニュースになって報道されたのでした。

感染源は、中国からの旅行者の可能性があると書かれています。

 

そして、このニュース後

わずか1週間で市場からマスクが消えました。

 

マスクが売り切れた様子を伝えていた当時のニュース映像です。

皆さんも何度かご覧になったことでしょう。

 

2月3日コロナウイルス国内初観戦でマスクが品切れ続出

参照URL:トヨトミ城 ブログより

マスク売り切れは日本でいつまで続く?入荷未定だけど買えた場所は? |

 

こうしたマスク売り切れの情報は、SNSでも盛んに発信されていました。

品切れをメディアが煽ったと批判的なコメントも多かったですね。

 

とはいえ、こうした状況になる前にマスクを買えた人がいます。

その様子をもう少し探ってみましょう。

 

当時のマスク販売額の推移

 

その当時のマスク販売の売上推移に注目してみます。

 

売上推移を掲載しているサイトから引用させていただきました。

そのサイトにあったグラフがこれです。

国内マスクの販売額の状況2月上旬には品切れとなる

出典:インテージHPから

URL:

さらに広がる新型肺炎の影響 需要急増の予防関連消費と冷え込むインバウンド消費 - Intage 知る Gallery

 

グラフは、日本国内におけるマスクの日別売上額の推移です。 

たしかに、1月28日の国内初の感染者が発生した時はかなりの売れ行きです。

 

でも、このグラフでは1月28日より前、
1月22日からマスクの売れ行きが急増している様子がうかがえます。

1月22日から2月10日の約20日間に販売額の急増と急減の様子がうかがえます。

 

その要因について、
1月23日の中国政府の正式な感染会見とグラフに記されています。

 

 

確認すると1月23日以前から、中国国内はマスクが品薄になっていました。1月23日には、こんなニュースが日本国内でも流れていたのでした……

 

中国でマスクが品切れになっている報道1月23日

出典:サンケイビズ

URL:

新型肺炎 北京でマスク売り切れ 厳戒の首都に緊張走る - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト

 

武漢市から各市へ発症者を広げている」とあります。

 

国内感染者のニュースでバスの乗客が、武漢からのツアー客でした。

これらから来日中国人等が、国内マスクを1月22日から買い始めた仮説が立ちます。

 

 

 

そして、1月28日に日本人初の感染が確認され、さらに爆売れしたと考えると合点がいきそうです。

 

中国からの輸出はほぼ止まっていたので、爆売れすると品薄になるまで数日でした。
 

2月始めマスク不足だとメディアが報道した段階ではすでに品切れ状態だった訳です。

 

マスクを買えた人の視点

こうしたマスク販売の推移から、

「関心の持ち方」について、2つのヒントが浮かびます。

 

1つ目は、
・マスクに関する関心度です。

月並みな言い方をするなら

・世の中の流れに関心を持つ

でしょうか?

 

1月28日までは、国内ではマスクに関心を示していた人は少なかったと推察できます。

 

一方、中国観光客などは、日本の店頭に並んだマスクに関心を示したことでしょう。

 

マスクを見る色々な視点

 

情報に敏感な人たち

2つ目は、
・感染者の推移から、マスクの必要性を感じ取った人です。

つまり、

・変化点から当事者意識を持つこと

と言えそうです。

 

1月28日の国内感染者の発生のニュースで、マスク購買に動いた人たちがいます。

マスクが品薄状態になる前に、マスクを買った人(買えた人)は、理由はさておき感染者の推移とマスクの必要性を関連づけて購買行動を起こしました。ニュースを自分のことと捉える感度が高かったといえるでしょう。 

(注:ここでは、転売目的などの批判が目的ではないので論点にはしません)

 

国内コロナ感染者の発生からマスクを思い浮かべた人は当事者意識が高い



この1月28日の記事には、専門家の意見も載せられていました。

 

少し引用します。 

東京医科大学 濱田教授「手洗いやマスク着用徹底を」

そのうえで私たちにできる対策について「今までと変わらず、手洗いや

マスクの着用を徹底してほしい。

また、中国など感染が広がっている地域から来た人と接触し、2週間以内に発熱などの症状が出た場合には、速やかに保健所や医療機関に連絡し、指示に従って受診してほしい」と話しています。

 

これを読んでマスク購入に動いた人はさすがです。

  

日本におけるマスクの流通は、平常時の販売在庫しか持たない点や、

生産の多くが中国の為、輸出がストップすると一層品薄が進みました。

初動の早さが結果にすぐ出ました。

 

 

さて、このマスク騒動は、その後いくつかの関心点を生みます。

 

大きな視点では、

中国に依存したサプライチェーンを見直す機運

マスメディアの報道姿勢を批判する動き

です。

 

また、生活視点では、

生活必需品への対応

突然、流通が途切れたときの行動基準

自宅在庫の持ち方の考え方

などでしょう。

 

その後、マスクの手元在庫を増やした人も多かったことでしょう。

結果、今でもかなりの在庫を持っているのではないでしょうか?(^◇^;)

(私もその1人です(^_^;)

 

結果、現状でマスクを求めて慌てることはほぼ無く、メディアもニュースにしません。

 

 

当時のマスク品切れ騒動を振り返り、

 

改めてその時の自分の行動を振り返ってみましょう。


あなたはどんなことに関心がありましたか?

そして、どう行動をしましたか?

その結果はどうだったでしょう?

 

そうした点から、
自分の関心の持ち方の気づきにつなげてみてください。

 

自分のアンテナを高く上げる機会になれば幸いです。

 

ご参考:年初から12月20日までの国内コロナウィルスの感染者推移です。 

コロナ感染者の推移12月20日まで


 

ワクチン開発も佳境に入っていますが、安全性や摂取のタイミングは悩みどころです。

この先、コロナウィルスの感染がどう収束するか見ていきたいと思っています。

ぜひ、今後の推移などからあなたなりの関心事を見つけてみてください。

 

こちらは、コロナウィルスの感染者の推移などを見られるサイトです。

グラフもあって、数字のデータもダウンロードできます。

ご活用ください。

toyokeizai.net

 

 

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まとめ

見えない問題を発見する力を高めるには
・関心を持つ
・幅広い知識
・経験値

3つを高めることが大切

 

その中の関心の持ち方のヒントは、

・世の中の流れに関心を持つ

・変化点から当事者意識を持つこと

としました。

コロナウィルスの動向は、私たちの生活を大きく変えました。

ぜひ、その推移から、あなたなりの関心事を見つけてみてください。

あなたの問題意識の醸成に役立てば幸いです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

こうした記事も読んでやってください。 

www.my-manekineko.net

  

www.my-manekineko.net

 

 

www.my-manekineko.net

 

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終わり