オンラインでも相手の目線から気持ちを読み取る
ご訪問ありがとうございます。
外出自粛が続きますね。
オンライン会話や、Web会議では、相手の気持ちを読み取るのも大変ですね。
とはいえ、
「目は口ほどに物を言う」ということわざもあるように、目の動きは人の心理をよく表しています。
せっかく相手の様子が画面で分かるのですから活用しない手はありません。
そうしたポイントを一緒に確認してみましょう。
この記事は19年4月22日の内容を全面的に書き直したものです。
1.目線からわかる心理
コミュニケーションは、言葉だけでなく、目の動きやしぐさといった言語以外から伝わるものが多いと言われています。
たとえば、ネットミーティングの
こんなシーンから、相手の心理が読み取れたら会話もスムーズに行きそうです。
注:人物は写真ACのフリー素材を使用し、画像全体は、まねき猫が構成したものです。
心理学者、メラビアン先生の印象実験では、
顔の表情や態度などから、55%の情報が得られている報告されています。
言葉は、わずか7%。
このように、
表情などから、相手の気持ちを読み取ることは重要な要素になります。
とはいえ、
その表情は、すぐに変化して消えてしまうもの。
そこで、ポイントを予め押さえておきたいものです。
目の動きについて、 ポイントを一覧にしたのがこちらです。
一つ一つの詳細は、この後ご説明します。
注:人物は写真合成したものを使用しています。
目の動きは、あなたから見た方向です。
「左上に動く」と書いてあるときは、図の通り見たまま左上に動いた時です。
相手からすると右上です。
注:この動きの左右にご注意ください。
もうひとつ大切なポイントがあります。
それは、
相手に対して、知りたい気持ちを引き出す質問をしてみることです。
そして、その直後の目の動きに注目します。
では、
1つ1つ確認してみましょう。
2.目線が上に動く
視線が右上に動いた時
写真は、写真ACのフリー素材を引用しています。以下同様
たとえば、相手に
「本を読むの好きなんだね
昨日も何か読んだの?」
と、さりげなく質問します。
そして、直後の友人の目の動きを観察します。
一瞬右上(相手からは左上)に向いて、
「ん~、昨日は、〇〇を遅くまで読んでてさ。
なんで今日少し寝坊しちゃった…」
と返してきたら、その友人は確かに〇〇の本を読んでいたのでしょう。
右上(相手からは左上)に動くのは、
昨日の記憶を思い出す時に、
目が「体験的視覚」動作をしています。
視線が左上に動いた時
左上(相手からは右上)に目が動いたら、
創造的視覚が働いています。
あなた:
「昨日は、だれと話をしていたの?」
相手:
「ん~……」(目が左上に動いていく!)
「…会社のお局さまと…
強引に誘われて… 」
昨日の事なのに創造的視覚が働くのは?
何か隠し事をしている(ウソをついている)かもしれません。
一方、
たとえば、こんな質問でも左上に動きます。
「ウェディングで着るとしたらどんなドレス?」
目が上に動くときは、視覚的なイメージを思い出しているときや、創造しているときに動くそうです。
・・・左上は注意が必要ですね(^_^;)
(別に理由は無いのですが……(^_^;))
3.目線が横に動く
黒目が左右どちらかに動いたら
あなた:
「昨日の夕食しながら何をしていたの?」
相手:
「…□▲〇…」「! ♪♪♪!…」
夕飯を食べていた時に、だれかと話していたことや音楽を思い出しているかも...。
次の表情や言葉が出るのを待ってあげましょう。
左横の場合は、創造的聴覚が働いている可能性があります...。
くれぐれも「その人は〇○さん?」なんて質問しないことです。
見透かされた相手は「ドッキ!」とするでしょう。
あなた:
「頼んでおいた〇○やってくれた?」
相手:
「…頼まれたっけ?」
多くの場合、相手に対して拒否の姿勢になります。
腕組みしていたら、
拒否(自己防衛)のサインです。
ほぼ間違いない。
その他、
右横に動いた時は、記憶的聴覚が働いています。
4.目線が下に動く
視線が左下に動いた時
左下に動いた時は、身体的感覚が働いています。
昨日の経験した肉体的苦痛などの感覚を思い出している可能性があります。
また、身体的な感覚を思い描いている可能性もあります。
あなた:
「今度、オンラインプレゼンするんだって?」
相手:
「そうなの。うまく出来るかなぁ…」
下を向くときは、聴覚や身体的な感覚を思い出していたり、想像しているときに動くそうです。
相手の現在の状況や、興味、関心を確認していくときに利用できますね。
視線が右下に動いた時
右下に動くのは、内部的対話を働かせています。
たとえば、昨日食べたご飯の味覚や嗅覚を思い出しているかもしれません。
あなた:
「昨日は、遅くまで頑張ったみたいね?」
相手:
「無言…(昨日は、忙しくてろくに食べてない…
急いで食べたカップ麺も
湯も微温くて不味かったし…)」
などと心でつぶやいているかもしてません。
あるいは、昨日の相手との会話(感情)について思い出しているのかもしれません。
ぼそっと、
「どうしてあんなこと言ったんだろう…」
なんて時に動いている可能性があります。
しばらく、様子を観るのがいいかもしれません。
落ち着いて目線が戻ったら次の言葉を待ってから
会話を続けてみるのもいいでしょう。
以上、
目の6つの動きについてまとめてみました。
人の心理の一部を理解する上で、目線の観察は欠かせません。
ぜひ、実践して、コミュニケーション力の向上に役立ててください。
5.そのほかの目の動き
・目の瞳孔が開く
興味がある。驚きなど
人間は興味のあるものを見ると目の瞳孔が開く傾向にあります。
何に興味があるのか、何が好きなのかということが想像できます。
・まばたきが多い:
動揺や緊張のサイン
まばたきのペースは、通常3秒に1回程度だといわれています。ところが、緊張状態になるとまばたきの回数が多くなります。
まばたきが多くなったら緊張していると判断できます。
また、相手が異性であれば、こちらを意識していると考えられます。
・ゆっくりなまばたき:
反論や否定の現れ
話している相手のまばたきがいやにゆっくりしてきたら、いまの話しを賛同していない可能性があります。話をしたくないと思っている可能性もあります。
・視線がさまよう:
不安、自信がない
目が泳ぐ人は、自分に自信がなく不安感が強い。
どうしても視線が一点に定まらない傾向にあります。
性格的に内向的な人が多く、打ち解けあうまでに時間がかかることがあります。
・目を見ずに話をする:
隠し事の可能性
相手の目を見ずにわき見をしながら話をする人は、何か隠し事をしている可能性が高いです。 隠し事をしていると、人はできるだけ相手と目が合うのを避けようとします。
こんな目の動きもご参考になさってください。
スポンサーリンク
6.まとめ
画面を通じた会話で相手の目線から分かること
・質問をし、その直後の目の動きに注目。
・右上に動いた時は、
昨日の記憶を思い出す「記憶的視覚」動作
・左上に動いた時は、
新しいことを考える「創造的視覚」動作
何か隠し事をしている(ウソ)可能性もある
・右下に動いた時は
自分の心との対話や味覚や嗅覚
を思い出している「内部対話」動作
・左下に動いた時は、
肉体的に苦痛や身体のイメージ
をしている「身体的感覚」動作
最後まで読んでいただきありがとうございました。
読者登録やブコメ、☆などご訪問の足跡を残していただけると嬉しいです。
こんな記事も書いています。
終わり